誉田哲也。歌舞伎町ゲノム | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

シャーリーズ・セロン

 

誉田哲也の〈ジウ〉サーガ「歌舞伎町セブン」シリーズ短編集『歌舞伎町ゲノム(2019)中央公論新社』は、ひとことでいうと現代版「必殺仕事人」で、かなりのヴァイオレンスと、時にスプラッターな描写もあって字面から眼を背けたくなることも。テレビでの映像化は絶対に無理。

 

歌舞伎町を舞台に闇にうごめく極悪人を7人の仕事人が金銭で請け負い葬るというもので、などと書いてしまうと底の浅いお話に思われるところだが、登場人物の造形が巧みでつい手が伸びる。謎の組織 NWO〈世界新秩序〉との正面衝突がこのシリーズ最大の山場となりそうなのだが、まだ先か?

 

誉田哲也:歌舞伎町ゲノム(2019)中央公論新社

 

さて「歌舞伎町セブン」のメンバーの一人で(完全にネジキレた感じの処刑人・女性の)ミサキを演じられる女優が思い浮かばない。雰囲気としては黒木メイサか真木よう子、栗山千明の発展系アクション女優をイメージするのだが。難しい。イラストはシャーリーズ・セロンを描いてみたが、知的にすぎる。