スヴャトスラフ・リヒテル。1986年長岡市コンサート | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

スヴャトスラフ・リヒテル

 

ネット動画で「20世紀ピアノの巨人」といわれたスヴャトスラフ・リヒテルの晩年のコンサートライブを聴いた。ホールを真っ暗にして手元のスタンド照明のみで少年モーツァルトのピアノソナタを淡々と弾いている。

 

1986年に当地、長岡市立劇場で(急遽予定になかった)スヴャストラフ・リヒテルのコンサートが開催されたことがあった。コンサート開催の一月前ほどに突然告知され、急いでチケットを買いに走ったのを覚えている。プログラムは確かハイドンのソナタ、ショパンの練習曲集他。

 

やはり会場を真っ暗にして、手元の譜面だけをライトで照らし自身の気配を消すように演奏していた。この時プログラムの告知はなく、当日のリヒテルの気分で選ばれた。

 

コンサート・チケット

 

晩年のリヒテルはぶらっと立ち寄った地方の会場で気ままにコンサートを開催することがあった。日本びいきのリヒテルはヤマハのピアノを愛用していた。当時の関係者の話によると、当地長岡市ではヤマハの提携店から(こだわりもなく)クラビノーバを借りだして楽しそうに練習していたらしい。

月刊 mySkip記事から(2010.10)

 

ずいぶん前の急ぎ記事で修正したいところも多いがそのまま載せる。リヒテルは若いころのわたしのアイドルだった。