戸田菜穂
ジョセフ・ノックスの〝汚職刑事エイダン・ウェイツ〟シリーズ第1巻『堕落刑事(2019)新潮文庫』を(ノックスは初顔なので)図書館本で。麻薬組織へ情報を流す警察内部のネズミをあぶりだすべく麻薬組織への潜入捜査を命じられたエイダン・ウェイツ刑事は、自身汚職警官という設定で潜入を断ればムショ入りとなる。
わりあいベタな構成ながら、正統なハードボイルドの様式を踏襲していて(連休を1日つぶして)面白く読めた。さっそく続編を借りだしたので連休はノックス三昧ですかね。
ジョセフ・ノックス:堕落刑事(2019)新潮文庫
実は新潮文庫の翻訳ミステリには苦い経験があって。同社出版にブライアン・フリーマントルのユーロポール初の心理分析官、クローディーン・カーターが活躍するシリーズ(だったかな?)の翻訳が凄まじくひどく、会話の後に必ず「〇〇が言った」と訳してあり(いわゆる直訳で)読むに堪えず投げだしてしまった。
以来、新潮文庫は必ず翻訳者を確認してから読むことに。『堕落刑事』は、ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズなどを手がける池田真紀子さんなので安心。なお新潮文庫の紙は他社に比べ薄くつい二枚一緒にめくってしまいがち。気がつかないと「話がつながらず」あれ?
コストダウンゆえか装釘は新潮社内の装釘部でされるのはいいのですが、デザインが書割気味で面白くありません。新潮社にはいろいろを不満を抱えているのですが、連休ですからね。それはさておきということに。
ウドのキンピラ
夕方は少し早めに「ウドのキンピラ」を肴に(久しぶりに)日本酒を。ウドにエリンギ、コーン、豚肉など冷蔵庫にある適当な食材を千切りにして、白だし、料理酒に鷹の爪を加えてサッと炒めただけの簡単キンピラで野趣ある一品です。うまぁ!
休日夜はレコードを
イラストは、最近ドラマなど(脇役として)よく見かける女優の戸田菜穂さん。ドラマ内で過不足なく自然に棲息されているというか、その存在演技のフツー感がなにげに貴重に思えるバイプレーヤーです。