長岡望悠。渡辺霞亭の千鳥ヶ淵 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

 バレーボール日本代表 長岡望悠イタリア・セリエAへ

 

アジア大会での好敵手と思われたタイ、中国、韓国には全敗4位に終ってしまった。今大会で復帰した長岡望悠を〝いかに攻撃に組み込むか〟といったミッションは不調、今月末開催の世界バレーを前に不安ばかりが膨れ上がる。そんな中で長岡望悠のイタリア・セリアA挑戦のニュースが入った。応援したい。

 

渡辺霞亭:千鳥ヶ淵(1918)講談社

 

大正4年に講談倶楽部誌上で連載された渡辺霞亭の悲恋もの〝家庭小説〟で大ヒットし雑誌の部数増に大きく貢献した。渡辺霞亭は明治半ばから昭和初期まで活躍したヒットメーカーにして多作家、マスメディア勃興期の人気作家の筆頭格で、ことことについては幾度も書いたのでくり返さない。

 

装釘はツバメ?の群舞を配したモダンなものだが装釘家は不明。口絵は輝方ながら、初期オフセット印刷で仕上りは悪い。本函の状態は良いとはいえず入手すべきか躊躇したが、稀覯本の部類なのでつい買ってしまった。大衆小説の多くは多くの読者の手を経たと思われ年期を感じる。やつれ本は嫌いではない。

 

夜に