北森鴻。パラトライアスロンの釈由加子 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

パラトライアスロンの釈由加子

 

ブリヂストンが義足用の新型ゴムソールを開発し、現在世界ランキング3位のパラトライアスロンの釈由加子に提供したとのニュースがあった。活躍を待ちたい。

 

 北森鴻の旗師・冬狐堂シリーズ

 北森鴻:顔のない男(2000)文芸春秋

 

北森鴻の「旗師・冬狐堂」シリーズを再読していて、初巻以外は読み終えたところ。全4作揃であったはずなのに、人にあげたりしている内に手元に残っているのは「緋友禅」だけになってしまっていた。第1巻「狐罠」のみ図書館にも蔵書がなく、新刊書店にも在庫がない。よってネット古書店から取寄せ中です。

 

「顔のない男」は北森鴻には珍しい正統派のハードボイルド作品で、殺害された被害者は、社会との接点が全くみあたらない社会非適応者とも思える。はたしてそのような人物が生存することは可能なのだろうか。はぐれ刑事と組む若手相棒は、警察組織の狭間に落ち込みながらも真実をたぐっていく。

 

菊池契月:若き日

菊池契月(左)と不二木阿古

 

契月塾の三閨秀といわれ(昨ブログで紹介した)梶原緋佐子、木谷千種、和気春光を育てた菊池契月(1879〜1955年)の雑誌口絵です。高等小学校卒業後は地元役場などで働いていたが、絵画への思い病みがたく無断で出奔すると大成した。

 

不二木阿古(1896〜1943年)は北野恒富門下で、時おり装釘挿絵などで遭遇する。大阪で活動していたせいもあり今ひとつ知名度は低いようですが、ちょっと気になっている画家です。