北森鴻のメイン・ディッシュ | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

 Picture diary.103,02 姫川玲子

 

昨ブログ〝絵日記〟が不出来だったので再挑戦したものの、もう一息かな。いずれ機会があったら再度描いてみます。絵師としての志しが低いこともあって、なるべくなら似せたいという(卑しい?)意識が働いてしまう。40年もコマーシャルの仕事をしたせいで、すっかり垢まみれですが、まぁ善きかな。ですね。

 

 北森鴻:メイン・ディッシュ(1996-98,2002)集英社文庫

 

新年早々急に北森鴻の作品が読みたくなって、大型古書店で100円本を漁ってきた。まだいくらか未読本があるのがうれしい。大学時代の自殺事件をめぐって、当時の関係者と周縁の人たちによって(多人称な目線で語られる)短編連作のミステリ、北森の軽い展開が心地よい。

 

お屠蘇でもたれた胃袋が軽くなるような料理描写が素晴らしく、なにげない料理ばかりなのだが、読みながらこちらの胃袋も徐々に反応しだす。再読の機会があると思われるところから、手元にあった新潟市美術館開催の「野口久光展」チラシに、手製の〝題せん〟を貼り付けて自装カバーを作った。