誉田哲也の魚住久江シリーズ | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

 Datsun Bluebird  311型 (1961)

 

知人の年賀状につきあって毎年なんらかのイラストを提供して20年ほどになる。最近はネタに困って(自動車の板金業を営んでいることから)昭和の自動車シリーズでお茶を濁している。来年は酉年なのでブルーバード(青い鳥)などと、お寒い洒落をかましてみたが、やはりなんだか懐かしい。

 

 誉田哲也:魚住久江シリーズ

 

誉田哲也の「姫川玲子シリーズ」と並ぶ女刑事・魚住久江が活躍する「ドルチェ(2011)「ドンナビアンカ(2013)」は別名「恋愛捜査」シリーズと銘打たれたこころ優しい連作集で、ごろごろと死体が転がる事件とは一線を画している。魚住はかつて刑事の花形本庁の捜査一課に在籍していたこともあり、今でも折々戻るようにと誘われるが、練馬署強硬班係でこつこつと傷害事件などを担当、所轄での日々もまんざら悪くないと気に入っている。

 

現在42歳で独身、十人並みながら実年齢よりは若く見られ可愛いらしい一面をみせる。かつて一課の上司と不倫の経験もあるが、最近は年下の新人部下に慕われている。ただ仕事上面倒見がいいところをありがたがってくれているのか、少しは恋愛感情が交じっているのかは(今のところ)定かではない。「ドルチェ」は短編連作「ドンナビアンカ」は長編、かつての不倫上司も登場する。

 

誉田の姫川シリーズ「ソウルケイジ(2007)」「感染遊戯(2011)」は姫川周辺の脇役たちによるスピンオフ短編集で、再読。

 

 

いろいろ残務があってパソコンの前から離れられない。それでもいよいよ年末って感じがしてきました。今年はずいぶん忙しい年になりましたが、新年は少し(できればたっぷり)余裕をもって過ごしたいものです。もう〝余命〟が計算できそうな年齢ですからね。