鬼平犯科帳の中村又五郎 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信
中村又五郎
 鬼平:盗賊 蓮沼の市兵衛(中村又五郎)

”現代のベートーベン“事件は、美しいお話を供されると、なんでもありがたがる我ら(マスコミは特に)すべての病巣だろう。作品のいかんによらず思考(判断)停止してしまうのだから「こんなのでいいのか」と階段を昇り始めたベートーベン氏も思考停止してしまったのだろう。以前放送のNHK特番を観た覚えがあるが、あの程度の作曲では天国のベートーベン氏も、前線で格闘している(現代の)音楽家に対しても申し訳が立つまいにね。

つくづく「かけそば一杯」から学習できないのだね。もっとも、大正初期に大ヒットした柳川春葉「なさぬ仲」にしたところが北島春石の代作だった。ところがあんまり評判になるものだから、原稿料でもめてしまい途中から(やむなく)春葉が書き継いだ。前半は折々(美文調の)情景描写が散見するのに半ば過ぎると、人物の言動ばかりになるそうだから機会があったら読み返してみたい。出版関係はゴーストライターなど日常茶飯だろうから、ベートーベン氏につっこみも入れ難いか。

どうせなら、ベートーベンと影氏ふたりそろって会見暴露すればいいのに。マスコミの皆さん始め、自治体の方々や皆さんが大変ありがたがってくれて、ほいほいと大金を投げだしてくださるので、一番狂騒が極まったところで白状しようと「ふたりで決めていました」冗談悪のりでした。ごめんなさい。やれやれ …犯さず殺さず傷つけず、難儀するものからは奪わずが信条の(鬼平犯科帳)盗賊・蓮沼の市兵衛役の中村又五郎のきっぱりとした演技をご覧なさい。