柳田国男「野草野鳥雑記」 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信
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 川あそび

生家が川端でしたから子どもの頃から遊びといえば河原です。その割に釣り下手なのが不思議。隣家に釣り名人がいて、コマセを撒いては「(餌をつけない)ひっかけ釣り」であっという間に100匹ほど釣り上げる。釣り針にかかった魚はどうしたものか空中でパッと外されると岸に飛ばされ、僕ら子どもはそこに控えていて捕まえる。まるで竿が踊っているようでしたね。さすがにイラストのようなフンドシは締めませんけど、ご年配の依頼で描いたものです。

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 柳田国男:野草野鳥雑記(昭15)甲鳥書林版

文庫サイズの柳田国男自身による装幀本、ほんとにらしい造本で気にいっています。柳田本を読むと自分のフィールドに戻ったようでほっとします。「雑記」とあるごとくで、昔の人々には野鳥の鳴き声がどんな言葉に聴こえたか、それにはこんな言い伝えや意味があるようだといったことを、のんびりと「雑談」している。文庫サイズで軽いので片手で開けば、顔と片手以外は寝具にくるまってぬくぬく読める。