ストラビンスキーと初音ミク | mizusumashi-tei みずすまし亭通信
.-ストラヴィンスキー
ストラビンスキー:118の質問に答える(S35)吉田秀和訳

ストラビンスキー「118の質問に答える」十数年ぶりに帰ってきた貸出本。懐かしい。好きな作曲家の三本指には入る「春の祭典」ストラビンスキーだが、彼の作曲人生はなぜか(スキャンダラスな)現代音楽→ルネッサンス(風)音楽という、文字通り逆行した。職人気質の人だったのかもしれないが、118の質問に対する彼の答えは一筋縄にはいかない。名テノールのペーター・シュライヤーだったかしら「春の祭典」ディスクのコレクターで、とにかく発売されるのは端から買ったというエピソードがあるほど、ファン層は厚い。

地方ではなかなか演奏されないプログラムながら、どの曲も本当に面白い。最近まで(今はどうなのか?)指揮者が演奏したい作曲家の一番手でした。ところで昨年でしたか、ボーカロイド“初音ミク”のコンサート風景にのけぞったことがありました。最近のニュースで思いだしました。ロリコンたちの妄想が合体変容して、新しい地平を迷走しているよう。AKB48は“初音ミク”をトレースしているとも、あるいは裏返しなのでしょうが、妄想の集積がイメージを形成するさまは異様な熱気を孕んでいます。

ストラビンスキーとは別な意味でのスキャンダラスな様相を、年寄りはいかようにも形容できずにおりまする。さて


Hatsune Miku Live Party 2011 in SAPPORO


Luka Luka★Night Fever