
古い歌舞伎のパンフレット類をまとめて落札した中に「日伊合作映画・蝶々夫人(1954年)」宝塚歌劇団渡欧記念アルバムが混じっていました。蝶々さんに八千草薫、ピンカートンにニコラ・フェラクリディとあります。クロード・ルノアールの撮影、1954年10月から3ヵ月、ローマのチネチッタで行われ、日本文化を正しく伝えるといった使命感から、日本家屋のセットはすべて日本から運び込み東宝のスタッフによって組み立てられた。作品はテクニカラーでした。評判も良かったようです。

「ぬしはウグイス、わたしゃ梅…」春雨を踊る蝶々さんに釘づけのピンカートン。(右は)さぁ、二人だけで愛の讃歌を歌うのだ。それには白い着物がふさわしい。蝶々さんは急いで着物を脱ぎ替える。

三三九度の杯を受けるピンカートンと幸福に満ちた蝶々さんの眸。


ナポリの海岸と、下はスペインはトリニティ・デル・モテティ教会の階段でのスナップ写真を載せていますが、ほんとうにお美しい。八千草は1931年の生まれですから、当時23歳ですか。公称身長154センチ、血液型O型とのこと。記憶をさらうと1979年NHKドラマ、向田邦子の「阿修羅のごとく」里見巻子役は、なんとなく残っていますね。最近は老人向けサプリメントのCMで見かけるくらいですが、まことに眼幅でありました。