五月二十日(土)の昼に 広尾 ・ 天現寺にある 『 青草窠 (せいそうか) 』 へ 久しぶりに
ランチを食べに行きました。 春先から 飛鳥 の事が気がかりで なかなか外出できなかった
のと、そんな気分にならなかった時期でした。
本格的に暑くなる前に、家庭ではいただけない スキっとした料理で 気持ちもスキっとしたかった
のです。
先付は ” 明石のたこ、インゲン に 葵(あおい)とろろ ”。
百合形の小鉢に、緑が鮮やかでした。 料理用語で たたいたオクラと 山芋(長芋)を合わせたものを
” 葵(あおい) とろろ ” と 云うそうです。
椀物は ” 明石の鱧(はも) に よもぎ白玉 ”。
「 おぉーー 」 と いう声も出た 絶品出汁(だし) の椀物です。
食べ応えのある かなり大きいプリプリ鱧に、初夏らしい よもぎ の風味の白玉団子。
ほんとに美味しかったです。
続いて ” 渡り蟹の飯蒸し と 穴子の笹巻き寿司 ”。
「 渡り蟹の風味がどうだろう ? 」 とビビり気味でしたが、すごく美味しかったです。
飯蒸しは小さいですが、蟹 の身がかなり多く、「 むしるのが大変だったろうなぁー 」 とも 。
八寸。
メインは ” 大分の天然うなぎ に 新玉葱と花山椒 ”。
このお店で出されてから 食べられるようになった 鰻 です。 しかも 天然
カリッと香ばしく焼いてあり、一切ヌルヌルさも無く、 しかも新玉葱スライスで天然鰻の脂の旨味も
同時に味わえました。
ちなみに 「 この瑠璃の浅鉢 きれいだね 」 と話していたら、支配人の K さんが 「 現代
美術家の 李 禹煥(リー・ウーファン) さんの娘さん の鉢なんですよ 」 と 言われビックリ
続いて ” 賀茂茄子の揚げびたし ”。 「 わー 賀茂茄子の時期なんだね 」 と
旬の野菜で喜ぶ私達ですが、近頃の料理屋さんは 牛ヒレや高級珍味などのメインを出されるよう
なので 「 重い味の強いものより、軽くて美味しい食材を少しでいいよね 」 と 談笑。
最後は ” 自家製 ちりめん山椒ご飯 ”。
水菓子は この季節の名物 ” 水ようかん ”。
かたち に なるかならないか の絶妙なゆるゆる食感です。 こればかりは言葉では言い表せません。
すっきりと 初夏らしい献立で、満足気に 飛鳥 が待つ家へ帰りました。
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