次に青山の 『 サンドリーズ 』 のブースに行くと、T さんが 「 これは特価よ!」 と
3600年前の アッシリアの土器 で、珍しく脚付きの優美なものを指しました。
それは古いものなのに、黒い線刻のデザインもモダンで驚きました。
そして、これまた今までに見たことのない美しく細長い ローマングラス の銀化したもの
を T さんは 「 これを持って、表の外の光で見てきて下さい。 ここの照明では全然ダメ
なの。」 と 勧められました。
「 とんでもない! こんな高価なものを割ってしまったら ・・・・ 」 と 遠慮しました。
後に縁になるローマングラス でした。
その後、『 高谷 』 さんの所で、中国の 「 生 」 と彫られた石版を買い、久しぶりに
会ったので 「 パーマをかけた? 若々しくなったわね。」 と からかいました。
『 南方美術店 』 のブースに ” 月よみ山路 ” を差し入れしようと2回行きました
が、常連風の方と話していたので、遠慮しました。
やっと渡し、「 どこを切っても大きな栗が出てきて、葛を使っているので甘くなくてあっさり
してるの。 」 と言うと 「 すごく嬉しいです。 」 と 笑って受け取りました。
後で 「 控えに置いてあった虎屋の羊羹は絶対食べなかったですけど、頂いた栗蒸し羊羹
を夜に家で食べたらすごく美味しかったです。 」 と 言っていました。
目白コレクションの会場で 『 草友舎 』 のⅠ さんとすれ違い、お互い軽く会釈しま
した。 いつもおかっぱで気取りがなく、どことなく気になる女性です。