飛鳥の避妊手術の結果が予期せぬ結果となり、この夏は飛鳥の心配に
明け暮れました。 ・・・・・
開腹手術で1日か2日は痛みがあると後で分かったものの、担当医は夜、
「 飛鳥が力なくずっと泣いているし、プルプル震えて絶対に体を横にしようと
はしないんです。」 と訴えても、「 手術で痛みがある訳はないので、病院で
色々されたことのメンタルなものでしょう。」 と言い、電話を切りました。
飛鳥のただならぬ様子に、息子達は廊下の床に添い寝をして、
「 ネンネ!ネンネ! 」 と 励ましました。
私も心配で心配
で、昔息子達に唄うと必ず寝た ” ねむの木の子守唄 ”
の自作の替え歌を思わず、口ずさみました。
すると、その時だけ飛鳥が反応して、しっぽを振って喜んだので、私は声が
枯れるまで唄いました。
翌日からは、抗生物質による下痢に悩まされ、普通食でよいはずがドッグ
フードをふやかして少な目にやるように指示され、大好きなリンゴや ささみ
も禁止されました。
見るからに飛鳥は痩せてきました。
通常なら2,3日目から軽い散歩、1週間後には3階に駆け上がれるところが
、飛鳥の体力の低下と元気の無さから、とても無理でした。
加えて手術後6日目で、傷跡の下に手のひらサイズのふくらみが
見つかり、仰天しました。
ちゃんとした責任ある説明もないまま、抜糸とふくらみのしょう液を注射器で
抜き取りました。
しかし、翌日また玉子大のふくらみがみつかったのです。
私は飛鳥が可哀そうで、不憫でしかたなかったです。
飛鳥が元通りの生活に戻れ、すっかり元気になるまで、飛鳥の側を離れる
気にはなれませんでした。 ・・・・・
友人には 「 10日後の抜糸まで、出かけられないわ。」 と いいましたが、
実際にはそれ以上もう18日の月日は経ちました。
私は心労で2キロも痩せてしまいました。
普段のじゃじゃ馬飛鳥に振り回される生活が、いかに幸せなことだったか ・・・
・・・ 身に沁みました。