瀬沼健太郎さん  硝子花器(二) |     みやこわすれの料理・つれづれ記

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   枝止めになる一枝と、山吹の花一本の、軽やかな春の姿です。


自然からの恵みを分けてもらう為、いつでも花が手に入る訳ではないし、


草花を無駄に摘む事は避けたいので、器の内側に チカラ があふれている


花器を選ぶようにしています。

                 


   この硝子壺は、常滑の三筋壺 (さんきんこ) を意識されて作られた


のだと思います。  


瀬沼さんは 古銅花入や、高麗の青銅の瓶、様々な古窯の焼物の線を 


どう硝子で作るか?  又、吹く ・・・ ふくらます ・・・ という硝子の性質から


どう近づくか? 離れるか?  など色々と考え、しかし頭でっかちには


ならずにカタチ作ろうとしている作家さんです。


   

   口の広い花入れは、花を多く入れないと ・・・ と思われるかもしれません


が、花を止める枝を花器の口元に掛けておくと、そっと添わせるだけで花が


落ち着いて留(と)まってくれます。

                 

   少し曇りがかっているのは、砂に埋めて冷ます技法によるものです。


このクラック (ひび) も、どんな風に入るかは計算できないそうです。

                

                        (  みやこわすれ の代筆  草靖  )