新年の玄関に、獅子頭の掛け軸を掛けています。
これは、子供の頃よく実家の居間の床の間に新年に掛けられていました。
今にも動き出しそうな獅子頭の生き生きした表情が、新年の昂揚感を
あらわしています。
よく見ると、縁起物の ”猿はじき” の柄に付けるもののようです。
吉村島女 (しめ) 「七福神」
七福神の掛け軸は、やはり正月を迎える伊勢地方の玄関に飾る笑門が
モチーフです。
伊勢では、笑門のしめ縄を1年中玄関に飾ります。
漆芸家・柴田是真(ぜしん)の娘で弟子の、吉村島女(しめ) という人の画
らしいです。 鈴木華村 (かそん・1860~1919) 「猿曳」
猿を連れたお爺さんの掛け軸は、その昔新年には、猿回しや獅子舞が
家々を訪れ回った時の様子でしょう。
私の幼い頃も新年には、獅子舞が家々を回ってきて、子供の頭を獅子舞に
噛んでもらうと厄払いになると言われていました。
幼い私は、獅子舞が近づくのをこわごわ眺めていたことを覚えています。
最近は、獅子舞も来なくなったようです。
新年の風物詩だったのですが ・・・・