伊勢志摩つれづれ ②母との再会 |     みやこわすれの料理・つれづれ記

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  タクシーで、コスモスの花コスモスが咲き乱れるなか、母のもとに駆けつけました。


母は 「遠いところを来てくれて、うれしいわ」 と素直に喜んでくれ、昔のように


とげとげしいところが無くなり、子供のように純真になっていました。


歳を取ったんだなぁ・・・・と思いました。


一緒に、持っていった ”栗きんとん” とお茶を頂きながら、2時間位いろいろ


話しました。


 

私達は、主人の仕事の関係で東京から離れられないし、母は母で、本家の


別荘であった今の家へ女学校の時から住み続け、父と養子縁組の結婚をして


からも松阪を一度も離れたことがないので、松阪を離れたくはないのです。


 

俳句が好きな母は、綺麗な毛筆で


          安らげる   お薄一服   吾亦紅


という俳句や 紫が好きだった祖母のことを俳句にしていました。


私が「お墓の近くの花屋さんで、りんどうと吾亦紅(われもこう)を見つけたから


お父さんにお供えしといたよ」と伝えると、「有難う。お墓もだいぶ行ってないの」


と満足そうでした。


別れる際、母の細い手を握りしめると、母も握り返してきました。


自然に、主人と息子達も母の手を握りました。


 

11月の母の誕生日には何を贈ろうかしら・・・・と思いをめぐらしながら


別れを惜しみました。