伊勢志摩つれづれ ①父のお墓参り |     みやこわすれの料理・つれづれ記

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    みやこわすれの料理・つれづれ記-伊勢志摩 ①


体調が万全でない私は、いつも家族に守られるように帰省路に着きます。


名古屋乗り換え新幹線で、片道4時間の帰省は私にとっては大仕事で、年に1回が


限度なのです。 それも、一昨年が最初でした・・・・


 

1年ぶりの父のお墓参りは、感慨もひとしおで私は長いことお墓の前に


佇んでいました。  ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


皆でお墓の掃除をし終えて、お墓の前の花屋さんで 淡い紫の りんどう と


吾亦紅(われもこう)・ 白い花びらの長い珍しい菊・黄色の初めて見る花・


榊(さかき)を選んだので、父の墓前はすっかり秋らしい装いになりました。


他のお墓が菊ばかりなのに比べて、実に父らしい良い雰囲気になりました。


 

毎朝早朝、東京の家で父の祭壇に向かってお参りしているのですが、やはり


お墓に来るとグッと胸に迫ってくるものがあります。宝石白


1年ぶりの再会です。


父との密度の濃かった様々な想い出に浸りながら、旅の安全と家族の平安を


祈りました。 ゚・*:.。..。.:*・゚宝石白゚・*:.。..。.:*・゚
      みやこわすれの料理・つれづれ記-伊勢志摩 ①     みやこわすれの料理・つれづれ記-伊勢志摩 ①


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   父が愛用していた文机(ふづくえ)は、しっかり次男が受け継いで愛用して


いますし、父が使っていた文鎮(ぶんちん)も大切にしています。


父のこげ茶のオーストリッチの名刺入れ や 黒竹でできた墨色の霞の柄の


扇子などは、息子が ”形見” として愛用しています。


又、父と息子達が幼い時に一緒に撮った写真を、次男は必ず今回のような


旅先にお守りとして忍ばせて、毎回私を驚かせます。


息子達も、やはりあれだけ愛しく大切にしてくれた父のことをいつまでも


覚えていて、毎日父の祭壇にお参りしています。


**:;;;:**:;;;** 父は、永久に私達の心に生き続けてゆくでしょう。 **:;;;:**:;;;:**


  

  父の突然の死で、社葬を東京・大阪・名古屋のどこでしようか・・・という話が


持ち上がりましたが、やはり父が愛した故郷ですべきであろうということで、


遠方から皆さん来て頂きました。


アメリカの要人は、父が月に2回もこんなに不便な所から上京していたことに


心底驚かれていました。


高齢なのに、父と懇意にして頂いていた奈良の写真家の入江泰吉さんの姿も


ありました。


あとで社員に聞いたところ、父と親しかった和歌山の会社の会長が、高齢


なので皆が止めたにもかかわらず 「社長が亡くなったんや、死んでも行く!」 と


言って、松阪港にヘリポートを作らせヘリコプターで参列されたとか・・・。


父は人間との関わりを大切にしたので、私もそのことを学びました。


  

  また、知的好奇心が旺盛で、向上心のつよい持ち主で、親としても人生の師


としても尊敬できました。


権力に対して無愛想なところ、情にあついところ、は 私も似たのかもしれま


ん。


様々な方を通して、父が信頼され尊敬されている事を娘として誇りに思います。