早朝暗い中、新聞を取りに行くと、玄関の木の下あたりの草むらから
”スイーチョン” という東京では珍しい松虫の音がしました。
風邪もようやく治って、やれやれといったところです。
朝は日の出が5時45分、夜は日の入りが5時半とすっかり日が短くなりました。
夜が明けると、庭で箱根や軽井沢より小鳥達の楽しげな さえずり が聞こえて
きます。
明るくなってから、庭に出てみると、ピンクの萩の花がこぼれんばかりに
咲いていました。
満開で秋のよそおいが深くなっています。
朝晩、こんなにも冷えるんですもの・・・・
萩の花に初めて出合ったのは、学生の頃旅した奈良の ”萩の寺” で有名な
小さな百毫寺(びゃくごうじ)でした。
あとはもっぱら琳派の秋草図にある萩の花々でした。
最近は向島百花園まで行って、珍しい ”白萩のトンネル” を見るのが楽しみ
でした。
今年は、大きく育った庭の萩のピンクの花々に癒されました。
毎朝散歩をしていて、一番自然な花々が多いのは公園でもなく、うちのささやか
な庭だということに気が付きました。
洋花を引っこ抜いて、全部吟味したお茶花や山の花に植え替えましたもの。
私も年を経て少しは、萩の花のような ”たおやかな女(ひと)”に近づいたで
しょうか? ○●○●○●○●○●
ちなみに、昨年行った京都の梨木神社は萩の花の名所で、買い求めた土鈴も
萩の花が描かれていました。