ウィーンの画家”グスタフ・クリムト”の代表作「接吻(せっぷん)」を御存じでしょう。
黄金の衣をまとった男女が、熱いキスを交わす・・・・。
この作品に、”縁結びの御利益”があると知る人は、少ないでしょう。
私も、知りませんでした。
作品を所蔵するベルベデーレ宮殿の美術館の担当者の話によると、「絵の前で、
プロポーズさせてほしい。」と、2年前、若い男性が駆け込んできて、担当者は、
閉館後の戸締りをする間だけ、という約束で許可したそうです。
シャンパングラスと婚約指輪を手に、男性は、誰もいない名画の前で、彼女に愛を
告白。見事、OKをもらったそうです。
これが口コミで広がり、今までに20組以上が、絵の前で、愛を誓ったというお話。
最近、美術館は、通常の観覧料に30ユーロ(約3千円)足せば、閉館後の10分間
名画を独り占めできるサービスを始めたそうです。「プロポーズならタダ」という。
今年は、クリムトの生誕150年。
愛の達人にあやかりたい人が、大勢やってくるに違いないでしょう。