フィギュア特別強化選手に羽生結弦ら9人 | Il nome della rosa

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2019年度強化選手 

https://www.skatingjapan.or.jp/image_data/fck/file/2019/2019FS190425.pdf

 

 

 

フィギュア特別強化選手に羽生結弦、紀平梨花ら9人

 

 日本スケート連盟は25日の理事会で、フィギュアの2019年度強化選手を承認した。9人の特別強化選手は男子が羽生結弦(ANA)宇野昌磨(トヨタ自動車)田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)と昨年現役復帰した高橋大輔(関大KFSC)、女子が紀平梨花(関大KFSC)坂本花織、三原舞依(以上シスメックス)宮原知子(関大)樋口新葉(明大)。

 16年世界ジュニア選手権女王の本田真凜(JAL)は強化選手を外れた。

https://www.sankei.com/sports/photos/190425/spo1904250027-p1.html

 

 

 

高橋大輔が強化選手へ 本田真凜ら外れる/選手一覧

 

 

 

~華麗なる舞~ 番外編 田村岳斗に聞く!其の三(2018-2019シーズン総括)

フィギュアスケートーーク by J SPORTS 編集部

 

J SPORTS 男子はネイサン・チェン選手の2連覇で終わりました。

田村 ネイサン・チェン選手 世界選手権2連覇おめでとうございます。いつも言っていることですが、どんな試合でも連覇はとても難しいことだと思っています。世界一を決める世界選手権でそれをやってのけたこと。最大のライバルであるオリンピック連覇をしている羽生選手、さらに銀メダリストの宇野選手がいる中での快挙です。とても価値のある偉業だったと思います。複数種類の4回転を組み込む中で、シーズンを通して安定感が出てきました。技術的な自信もあると思いますが、世界選手権の期間中の彼を振り返ってみると、気持ちの面でも余裕があったのか、気負うことなく演技に臨んでいたように見えました。

J SPORTS 今後、ネイサン選手について気になるところはありますか?

田村 うーん、僕にはそれが見つかりません。技術的にはもう世界最高レベルにありますし、フリーの直前、会場が興奮状態の中でもあれだけ落ち着いて滑れるとなると、技術だけでなく精神面でもスキを見つけるのが難しい。あえて言えば健康面です。やっている事が凄いのでケガの心配は常にあります。今の段階では完璧だからこそあのスコアにつながっていきました。

J SPORTS 2位の羽生結弦選手については?

田村 公式練習の動きを見て、本調子ではないというのはすぐわかりました。足の状態が良くなっていたとしても、ブランクを取り戻す中で無理があったり、少し時間が足りなかったのかもしれません。それでも大会前、大会中、大会後もそういった面を一切見せませんでした。ファンを安心させようとする心配りでもあったのと同時に、自分に言い聞かせるようでもありました。自分の意識を高めるための振る舞いだったと思います。ネイサン選手に負けたことは、誰よりも悔しかったでしょう。それでも試合後は、負けを認め、勝者であるネイサン選手を称えていた姿は印象に残りました。スポーツですから勝敗がついて、超一流であっても、常に勝ち続けられるわけではありません。それでも、負けた時、オリンピックを連覇したチャンピオンとしての態度を示してくれました。ネイサン選手の素晴らしいパフォーマンスも羽生選手の存在があったからこそだと思っています。世界中の多くのライバル、ジュニア、ノービス選手たちの目標になっている事を彼は受けとめて、懸命に戦う姿が今大会でも見られました。 

J SPORTS 3位のヴィンセント・ジョウ選手は、大会前から濱田先生の下で練習を行っていたとお伺いしました。 

田村 彼にとっては初の世界選手権のメダルとなりました。おめでとうございます。濱田先生の下でヴィンセント選手がとてもまじめに取り組んでいる姿を見て、練習でも素晴らしいジャンプを跳んでいたので、ミスがなければメダルのチャンスはあると感じていました。濱田先生は3アクセルの安定と戦略的な面で大きくチカラになったと思っています。僕は練習のとき、曲かけ で音楽CDの再生ボタンを押す事でそれに大きく貢献しました(笑)。 

 

J SPORTS 4位の宇野昌磨選手も優勝に対する期待が高い選手でした。

 

 

田村 彼にとって、この大会はぜひとも優勝したい、本気で世界タイトルを狙いに行った大会でした。インタビューを見ても、かつてないほどの意気込みを感じましたが、狙ったがゆえに、力が入りすぎたり、思ったように体が動かないこともあったりするのが、フィギュアスケートの怖さでもあります。彼もケガの影響はあったでしょう。宇野選手のポテンシャルの高さは他の選手に引けをとっていません。まだまだ技術的な進化が期待できますし、これからは狙って勝つためにどうすべきか、その難しさをどう克服するかも含めて、宇野選手の今後が楽しみです。

 

J SPORTS その他、男子で気になった選手はいますか?

田村 フランスのケヴィン・エイモズ選手は、ヨーロッパ選手権での映像を見てびっくりした選手でした。世界選手権では思うようにジャンプが決まらず、順位は11位でしたが、フランスからおもしろい選手が出てきたなと感じました。イタリアのマッテオ・リッツォ選手も、あんなに安定してくるとは思っていませんでした。ポジションを一気にあげてきました。いろいろな国からユニークな選手が出てきて競い合う楽しみがあります。

J SPORTS 最後に今年の世界選手権の結果を踏まえつつ、来シーズンの男子をどのように見ていますか?

 

田村 平昌オリンピック以降、ルール変更でいろいろな制限ができました、フリーのジャンプの数が1本減って、ジャンプの種類も4回転は1種類までしか重複できない、後半ジャンプのスコア1.1倍の数など、選手にとっては得点を稼ぐための制限が増えましたが、それでも300点を超えた選手が2人もいました。言いかえれば300点を獲っても優勝できない。改めて今年の世界選手権はとんでもない大会だったなと感じました。僕は勝ち負けを超えていい試合を見させてもらったという感謝の思いでいっぱいです。技術的なことを言えば、4回転複数種類は当たり前の時代になり、現在もっとも難しい4回転ルッツを跳べる選手が何人も出てきました。いまや4回転ルッツのコンビネーションやトリプルアクセル+4回転トウのコンビネーションなど信じられないようなエレメンツで1度に20点近い得点をとれるわけです。ただ、技術の進化が早すぎて、それに体の方がついていけるのか、見たいという思いと、ケガに対する心配の両面があります。来シーズン、ますます技術は進化していくと思いますが、すべての選手がケガなく、常にいいコンディションで競い合うことを願っています。

https://news.jsports.co.jp/skate/article/20190310216360/?p=3

 

 

 

 

 

<ライバルが語る王者の物語>
羽生結弦×ハビエル・フェルナンデス「彼は心の底からの戦士だった」

Number  田村明子 2019/04/25 08:00

今年1月の欧州選手権を最後に、競技生活からの引退を発表したフェルナンデス。クリケットクラブでともにトレーニングを重ね、数々の熱戦を繰り広げたライバル、羽生との輝かしい五輪の記憶を、独占インタビューで語った。

 平昌オリンピックで羽生結弦が2度目の金メダルを手にしたとき、ハビエル・フェルナンデスは銅メダルを手にして羽生のすぐ横に立っていた。長年一緒にトレーニングし、ライバルとして競ってきたフェルナンデスにとって、平昌オリンピックが羽生との最後の大会になることはわかっていた。

「ユヅにぼくの競技引退のことを告げたのは、平昌オリンピックで表彰式が始まる直前のことでした。それまでも、引退する(注・実際の最後の試合は2019年1月の欧州選手権)ということは、色々な場所で口にしてきていたので、特にニュースではなかったと思います。でも長い間一緒に戦ってきた彼に、改めて自分の言葉で伝えたかったのです。あのときショウマ(平昌オリンピック銀メダリスト、宇野昌磨)もその場に一緒にいたので『きみたちと一緒に戦うのは、これが最後。今まで、きみたちと一緒に戦ってこられたことは、ラッキーだったと思ってる。光栄だったし、心から誇りに思っています。これからは別な立場で、きみたちを応援している』と伝えたのです」

全文はこちらから(有料記事)

https://number.bunshun.jp/articles/-/839120

 

 

 

web版は本誌と違う内容になっています。

インタビューの全貌が知りたいです。

 

パトリック・チャンが回想する、ユヅル、ダイスケ、ソチ五輪。

Number  田村明子2019/04/26 18:00

「ヘーイ・アキコ!」と懐かしい声が、電話から響いてきた。

 懐かしいと言っても、つい3カ月前の2018年12月、バンクーバーのGPファイナルの会場で会ったので、話をするのはそこまで久しぶりでもない。

 プレスルームで「リズのこと、知ってたっけ?」と一緒にいた恋人を紹介してくれた。

 カナダ出身の元ペア選手、エリザベス・プットナムである。ショーン・ワーツと組んで2006年四大陸選手権で3位に入ったこともあった、手足の長いきれいなスケーターだった。その彼女は、現在公私ともに彼のパートナーであるという。

「リズと共同のセミナーを終えたところなんだよ。もうすぐスターズオンアイスのリハーサルも始まるんだ」と、嬉しそうに言うパトリックの声からは、バンクーバーで恋人と一緒に幸せな日々を満喫している様子が伺えた。

「大丈夫だよ、冷静に思い返せるようになったから」

 だがこの日の電話取材は、少々気が重かった。課されたテーマが、羽生結弦に敗れたソチオリンピックの思い出についてだったからである。世界タイトルを3年連続して手にした彼が、肝心のオリンピックで銀メダルに終わったのは大きな失望だったに違いない。でも時には聞きにくいことも聞かなくてはならないのは、記者の宿命である。

「大丈夫だよ。もう時間がたって自分でも冷静に思い返せるようになったから」

 今号にも書いたが、最初に断って謝罪した私にチャンは明るい声でそう答えた。

 パトリック・チャンと初めて会ったのは、彼がまだ12、3歳の頃だった。取材で訪れたトロントのグラニットクラブで、目をキラキラ輝かせて嬉しそうに滑っているアジア系の男の子に目がいった。

 その少年は氷から上がると、人懐っこい笑顔であちらから挨拶をしてくれた。それがまだジュニアに参戦する前のパトリックだった。そのときは将来3度も世界タイトルを取る選手に成長するとは思っていなかったけれど、なんと楽しそうに滑る少年だろうと強い印象を受けた。

 

全文はこちらから

https://number.bunshun.jp/articles/-/839195