サブスクが流行っている理由はなぜか。

二つあると思う。

ひとつは、選択疲れ。

特定のものやサービスが気に入った際に

それを購入や更新する手間を省きたいから。

毎回注文するのが面倒くさいという心理。


二つ目は、

商品やサービスがどんどん発展進化するなかで

多額の費用を払って特定のものを

所有するメリットが薄れていること。

クルマが良い例だ。

2人乗りの車を買ったのに

結婚して子供ができると、

相応のワンボックスが欲しくなる。

せっかく買った外車でも

電気自動車など機能のアップデートした新車が

出てくるなどの場合は数年乗り換えまで

我慢しないといけなくなる。

携帯なども同様で、

iPhoneを持って便利と感じていたのに

iPhone6あたりの人は、

Xに変えたくて仕方なくなる。

だからこそ、機動的に判断して動けるように

サブスクが重宝されている。


話を元に戻そう。

Amazonはこういった顧客心理に合わせて

テクノロジーを追求して顧客に価値を提供している。

だからこそ

そのビジネス領域に着目した理由や

やろうとしていることは勉強になる。


この本で勉強になったのは

ショールーミングだ。

以前は1.0として店頭で実物を見て、

ネットモールで比較購買する時代。

今はショールーミング2.0で

実物を見て、そのブランドのサイトで買う。


いまショッピングモールなどで

実物を置いているが購入はネットからという

ブランドがある。

たとえば、

ユニクロのオーダースーツとかわかりやすい例かな。


これまで店舗は実物を「見れる」場所であったが、

いまは着心地や履き心地など

その評品やサービスが持つ価値を店舗で

体験・体感できるショッピングエクスペリエンスが

発達している。



以前、Amazonがなぜリアル店舗を出したり、

ホールフーズを買収したりしたのか?

と気になったが、理由はこれだった。

このショッピングエクスペリエンスを通じて

Amazonプライム会員を増やす施策を打てる。

また、

Amazonならではであるが、地域のデータ収集は

もちろんネットでその地域のデータを持っており、

それに応じた店舗作りもできる。


顧客が求めることに応えていくために

有効な相乗効果をネットとリアルで創出し

ビジネス拡大にも繋げる手を打てるのである。


Amazonに限らず、特定企業の

ビジネスモデルを読み解くと

いろいろな気づきや学びがありますね。