7冊目
「楊令伝11 傾暉の章」
北方謙三
集英社文庫
この本で楊令伝も3分の2が終わったわけなのですが、未だにどんな方向に進んでいくのかがあんまり分かりません。
水滸伝はね。まあ、予測はついた訳ですよ。
戦うべき相手は決まっていたし、最終的にはそういう方向に向かっていくんだろうというのは。
あとは勝つか負けるかどっちですか、くらいのもので。
でも、楊令伝はというと、そう言う「大目標」がもうなくなっているのです。
それどころか、ある意味では、もう目標は達成されてしまった、と言えなくもない状態で。
だからもう本当に、あと4冊でどうするんだよと気になってしょうがない訳なのですが、ここはぢっと待つしかないんですなぁ。
月末が待ち遠しいです。
あ、それと、今後の物語に大きく関わってきそうな人が、梁山泊に加わったのです。
あの今は亡き武人の子であり、今まで王進先生の元で暮らしていたのですが、満を持して下山。
そして、まだ実力の底は見せていませんが、一対一だったら楊令や史進より強いんじゃないか、という雰囲気すら漂わせているのです。
この終盤で、こんなバランスブレイカーを登場させる意図も分からず、月末を待ち遠しく思う気持ちに拍車がかかる今日この頃です。
どんな結末になるのか…。月末よ、早く来い来い。
ああ、でも、終わりを迎えたくない気持ちもあるし、悩ましいなぁ……