劇的な瞬間 | 町に出ず、書を読もう。

町に出ず、書を読もう。

物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

百均ショップに行ったときの話。

新しい店だったのでお客の入りも中々。
そこに『金持ってますよ』というオーラを漂わせた中年夫婦が入店してきました。
男性は恰幅がよく高級そうなスーツを着ていました。女性は黄色のスーツにがっちりメイク。
ものめずらしそうに店内を見回しています。

少し面白そうだったので、その夫婦の様子を窺っていると、女性が店員を呼び止める声がしました。
女「あ、すみません」
店員「はい」
女「これ、おいくらですか」
店員「……105円です。店内の商品は全て105円ですので…」

まあ、ちょっとビックリはするものの、オチとしては弱い話です。

ただ、『おいくらですか?』と女性が尋ねた瞬間、僕の視界に入っていた他のお客さん三人が三人とも、

肩を『ビクッ』と震わせたのです。


いやぁレアな物を見せてもらったなぁ。

と、ちょっと得した気分でした。