昨日のテーマは、シッダアサナ、カマラアサナ、そしてジャーヌシルシアサナだった。

 その流れの中に、マリッチアサナの練習もあった。立てた片膝に腕を回し、背中で手をつなぐポーズ。

 その時、目の前にいた生徒さんがぽつりと、「みんなできているのに、先生だけできていませんね」と言った。

 確かにそうだった。周りを見渡すと、みんなできている。 

できていないのは、自分だけだった。

 一瞬、思考が立ち上がりかけたが、そこで止まった。今思えば、これはヴィパッサナー瞑想の賜物だと思う。 

もしこれが以前の自分だったら、空よりも高いプライドと自尊心が一斉に暴れ出し、「先生である自分ができないなんて許せない」という思いに飲み込まれていただろう。自分を責め、それを練習のモチベーションに変え、頑張って、頑張って、さらに頑張る。そして、どうなったかは…想像がつく。 

できないポーズがあると、それを避けて得意なポーズばかり教えてしまうこともある。逆に、できないポーズに固執しすぎて、練習そのもののバランスを崩してしまうこともある。どちらに傾いても、身体も、練習も、静かには深まっていかない。 

来週も、また苦手なポーズを練習する。必要なら道具を使い、今の身体を正確に見る。それでいいのだと思う。

生徒さんからのフィードバックは自分に気づきと機会を与えてくれるから嬉しいものだ。