この研修には毎回テーマがある。
前回と今回は「浄土真宗の教えは現世利益のためのものではないということ」
だった。
このテーマのもと住職がお話をして、そしてグループにわかれてみんなで話をして発表という流れなのだ。
この住職のお話の前に少し作法のお勉強をする。
この作法が礼儀となる。
今まで出会ったお坊さんは結構自由な人ばかりだと思っていたが、ここはしっかり抑えているようだ。
現世利益とは今回の場合、
招福除災、祈願請求をいう。
そして、なぜ願うのか?
願いが叶わなかった時に願いによって裏を作っている。
良し悪しを作っているという。
それが、その人の価値観につながっている。
無ければ無いで欲しくなり、あったらあったで心配になってくる。
物事の幸不幸はどのように受け止めるかで決まってくるという。
そして自分が自分の世界を作っていることに気づくこと。
我執煩悩。
仏教は知恵の宗教であると言う。
そしてさらに都合よく生きるためのものではない。
不安に立ち幸不幸を対等に見ていくのだという。
そして最後に浄土真宗の親鸞上人の教えにたどり着く。
親鸞上人は、自分はどんなに修行をしても煩悩がなくならない。
だから私は仏様の願いを叶えていこう、と。
話はここで終わる。
そして次回は仏教と浄土真宗という話にちょっとだけはいっていく。
こんな田舎にもいろんな人が暮らしていていろんな人が生きている。
そんな人たちの話を聞くのは興味深い。