ある宗教家のところへ、道場破りならぬ、難癖をつかる輩がやってきた。

その宗教家は何を言われても穏やかな顔をしてずっと話を聞いていたそうだ。

お地蔵様がいつも穏やかな微笑みを向けていられるように。

その隣に座っていた弟子は師匠の事をとやかく言う失礼な態度に怒りや負の感情が沸き起こってきて自分を抑えるのに必死だった。

その輩が帰った後、弟子は師である宗教家に、何故先生はあんな事を言われて起こらないんですか?と、訪ねた。

すると師は、「怒ったりすると、あの人が本当に助けを求める時に来づらくなるではないか。宗教家というのは困った人を背中に乗せて仏のところまで連れていくものなのだ。それができなくなるではないか。救うことができなくなるではないか」


一生を1つの事に捧げる。

その覚悟を知る事ができる。おもいの深さを知る事ができる。