おはようございます
口から健康をプロデュースする歯科衛生士
壱原裕子です
日本の成人8割以上は歯周病だと言われている「歯周病」について書いています。
今回もそこらの歯科衛生士、歯科医師よりも知識をつけてもらうシリーズです。
前回の記事で「生体防御細胞」についてお話ししました。
細菌が身体に入ってきた‼歯ぐきの中では生体防御細胞がチームで働いている。
覚えてますか?この細胞たちです。
今日はこの細胞たちがどうやって働いていくか?
についてお伝えしていきます。
生体防御反応はチームで仕事をしています。
1.線維芽細胞(歯ぐき)がバリアとしてまず働きます。 が、このバリアを超えたら
2.マクロファージが細菌を捕まえて、「細菌が侵入してきた」という情報をチームにインカムを使って伝達します。
3.それに好中球が一番に反応して、細菌に向かっていき、捕まえて飲み込んで、細菌を破壊します。
そして、仲間の好中球にもインカムを使って召集をかけます。
4.少し遅れて他のマクロファージとリンパ球がかけつけてきます。
5.マクロファージも好中球と同じように細菌を飲み込んで破壊します。
その上、マクロファージは細菌の内毒素から細菌の弱点を探し出します。
6.この弱点の情報をTリンパ球にインカムを使って伝えます。
7.Tリンパ球はこの情報をBリンパ球にもインカムを使って伝えます。
8.Bリンパ球はこの情報を元に抗体を作るのです。
で、この抗体は細菌に引っ付いて、防犯ボールのように働いてくれます。
体に色がついてるから犯人だと一目瞭然‼︎
見つけやすくなった細菌を好中球が捕まえて、食べて自爆します(笑)
好中球は細菌を食べて、自分と一緒に細菌を破壊してくれるんですよ。
涙ぐましい(笑)
頑張って戦ってくれている‼
でも、実はこの良かれと思ってやっている身体の反応が…
歯ぐきの腫れや出血。
歯がぐらぐらするという症状を引き起こすことになるなんて…
次回は生体防御細胞が頑張ると、身体にはどうやって出てくるか?
についてお伝えしていきます。
みなさんは「働く細胞」という漫画、アニメをご存知ですか?
ここら辺の「生体防御」について分かりやすく、面白く学べます。
本当に面白いです。
好中球好き❤️
血小板も可愛い。
今、サイトって打ったら「サイトカイン」って最初に出てきてちょっと嫌だった(笑)
自分の身体は自分で守る。
自分の歯も自分で守る。
正しい知識はあなたの歯と健康を守ります。
信頼できる歯科医院に定期的に通いましょう。
壱原裕子