超高齢化が日本を救うんじゃない?だって世界で一番初めに体験するのは日本だけ。シン・二ホンを読んで
おはようございます。働く現場から楽しく元気に歯科医院のレベルアップ、二ホンの歯科医療と健康を底上げする歯科衛生士コンサルタント 壱原裕子です。今回は最近読んで、本で打ちのめされた一冊をご紹介。読んだ後「無力感で立ち上がれなくなった一冊」シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング)Amazon(アマゾン)2,376円ある方がTwitterで読んだというのを見て、興味を持って読みだした。内容については、私の説明よりもこちらを読んでください↓↓↓安宅和人氏『シン・ニホン』は、ニホンの未来を創る者が読むべき一冊だ。【2020年2月】編集者の方のNoteなども紹介されていて、本の全体像を掴むにはとてもよいです。本を全て読むのが無理な人はこれを読んでから、TEDを観よう。これを読んだ後に、本当に「さぁ、今からだ‼」って思えるハッピーな頭の人が今の日本にどれくらいいるのか?そもそも、この分厚い本をいそいそと最後まで読める人が一体何人いるのか?私としてはとても疑問だ。私は前半から5章くらいまで読んでいくうちに、無力感で立ち上がれなくなった。本当に全くやる気がおきなくなった。でも、そう思う頭の片隅で私は考えていた。「データ×医療」って絶対に面白い。前前から思っていたのだけれど、日本ほど公的な健康保険制度が整っている国もそんなにないと思う。カルテもほぼ電子化している。(一部のできない人の為の特例処置もあるみたいだけど)レセプトを送るのもデータで送ってる。でも、この医療情報を一括で管理して、活用しているシステムがない。だって、これがデータとして取れれば、研究するにしても研究対象者の数→日本の人口対象者が国単位の研究なんてすごいことだと思う。AIもデータもこれを活用するための道具。せっかくあるんだから、早く使えばいい。少し前に電子化に対応できていない、歯科医院の存在を知った時に、レセコンについて調べた。生き残れる歯科医院になるために 知っておきたい6つのことオンラインで管理するシステムのレセコンはあった。が、勿論そのデータを使うことはできない。そりゃ、一企業に個人の医療情報抜かれることになるんだから、無理だ。でも、これを国がやればいい。国がちゃんと整備すればいい。調べると、ビックデータの利活用というのが出てきた。医療ビッグデータの利活用我が国における医療ビッグデータ 活用の現状と課題国民の健康確保のためのビッグデータ活用推進に関するデータヘルス改革推進計画・工程表調べてすぐに出てきた資料が2017年のもの。2019年の資料はこちら↓↓↓今後のデータヘルス改革の進め方について (概要)データヘルス改革に関する 令和2年度概算要求まだ一部が稼働しているだけで、私達が自分で健康状態を確認するまでには、至っていないようです。こちらが進捗状況このシステムが出来上がったら、この傾向の人はこの病気になりやすいから、早めに検診に行かせて予防することだってできる。そこは、強制的にでも国家権力を発動させて行かせればいいと思う。それをクリアしていないと、この病気に関しての負担額は増えますとかにして。ある地域の人は特定の病気の罹患率が高いことが分かれば、地域の傾向を探ることだってできる。どの薬が本当に作用するのかだってすぐにわかる。重篤化する前に予防すれば、治療費はかからない。無駄に薬を出す必要がなくなって、医療費は確実に減る。(医療のデータは国と都道府県は今も使用可。以前、歯の価値について書いた時の香川県のデータなんかはそれ)しかも、AIに学習させれば、自動で健康を害するリスクを減らす方向にシステムを動かしてくれる。医療費の削減と、医療の人材不足の両方を解決できる。国をあげての大事業にして、みんなで協力してデータを提供して、活用して、活用してもらって、みんなで利益を享受すればいい。他の国ではすでにイスラエルが1990年~デンマークが2011年~電子化に移行デンマークは個人番号管理に1968年に移行している。医療データを活用するデジタルヘルスケア(イスラエル)医療ビッグデータの利活用で世界をリードするデンマーク医療ビッグデータの利活用で世界をリードするデンマーク国民共通番号制度とナショナルデータベースで、日本の先を行くデンマーク。医療ビッグデータ利活用のための仕組みづくりも進んでいる。monoist.atmarkit.co.jpデンマークのサイトみずほ銀行の資料がとてもわかりやすいので載せておきます。 Ⅱ-17. ヘルスケア -医療ビッグデータの利活用基盤整備に向け政府に求められる役割平成29年の資料です医療データと介護データはそれぞれ良質なものがかなりの量があるはず。それを全てをクロスしても活用できるようにするには、手作業でのデータの処理が必要。ここが大変なんじゃないか?と私は思っている。でも、これができたら、国をまたいでのデータのやり取りを簡単に活用できる技術やシステムになるんじゃないかと思う。これは絶対に「シン・二ホン」に向かう時、絶対になくてはならず、そして、これが「日本の強み」になると思う。現在日本は世界でトップの長寿国で高齢化した社会を体験するはじめての国。これはすごいアドバンテージじゃない?はやくこれに気づいて。日本国民。今、まさに日本がブルーオーシャンにいるじゃん。どこの国もまだ真似できないなんて(笑)笑いが止まらないでしょう?今後、韓国、中国が追随して同じように高齢化が進む。全世界で新規にがんと診断される患者の46%はアジア。肝がんや胃がんなどはアジア諸国での罹患が多い。そこに向けて、売れるシステムとデータを蓄積させることができる。だから、何を差し置いても早くやってほしい。このシステムができたら、現在のレベル2.3の国に向けてシステムを売ればいい。アジアにはその国がいくつもある。そして、世界の大半がそう。レベル4の国に売ってもしょうがないし。もし、今レベル2.3の国が日本のシステムを使ってくれたらどうする?笑いが止まらないでしょう(笑)安くジャンジャン提供して、その国の医療データも共有してもらえばいい。ここまで来たらWHOの推奨システムとかになるかもしれない(笑)高齢化社会=破滅じゃなくて国としてのビックチャンスだ。このシステム関連で利益が出れば、「シン・二ホン」で言っている人材の育成にも、研究費の捻出だってできる。そして、国単位での医療の研究をする時にデータを取る費用も手間も省ける。人材を育成する材料にもなる。そして、質の高い研究ができるような環境で、日本の医療水準がまた上がる。もう、間違いなくこれだと思う。でも、気づかないと…。このシステム作ってる人達が気づかないと、日本の偉い人達が、国民がこのことに気づかないと…他の国が持っていくだろうけど。私達が大事にしてきた日本という国はまだ大丈夫だし、これからまだいけると思う。だから、今まで思っていた見方を変えるべき。「シン・二ホン」を読むならセットで読んでほしい本がある。「シン・二ホン」を読んで打ちのめされたとしても立ち直れる(笑)なぜ世界は日本化するのか (扶桑社BOOKS)Amazon(アマゾン)1,320円ここのレビューを読めば内容が大体わかります今、私達は世界に向けて「日本の美意識」を「日本の技術力」を「日本人の空気が読める力」を発揮させたらいいんじゃないかな?私は日本の皇室がとっても長く続いているっていうのが、すごいことだと思っている。日本(皇室)は最古じゃない?世界一古い王室(王朝) TOP25 この記事は面白いから読んでみて(笑)そして、もう一冊一緒に読んでほしい本がある。FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣Amazon(アマゾン)1,331〜5,940円「シン・二ホン」を読んだ後に無力感と一緒に「どうしよう⁈」という焦りがものすごくやってきた。双方の力が働いて、私は動けなくなったのだけど(笑)FACTFULNESSには世界の本当が書いてある?のかな?この帯に書いてあるような、データで分かるような世界の教養?がメインで書いてあるとは思わなかった。それより色んな情報に触れた時、「どうしよう⁈」ってあせった時に何も考えずに、何も調べずに、判断するべきじゃない、思い込みは本当に怖いって書いてある。人間は「ドラマチックに考えがち」だから。そう、「シン・二ホン」も事実だけを書いてあるのかもしれないけど、私はとってもドラマチックなストーリーに思えて、ものすごい恐怖に支配されてた。著者が現段階が一般の人にも、この考え方を広める段階と何かに書いていたので、手法としてこのような書き方をしたのかもしれないなと思っている。最後に「風の谷プロジェクト」について書いてあるけど、それでは拭い去れないくらいの恐怖で私の頭はいっぱいになった。だから、日本の医療データを調べて、無力感から立ち直ったほうがいいかなと思って…。ガシガシネットの情報を漁った。調べてると、なんだか頑張れそうな気になった。ぜひ、FACTFULNESSも一緒に読んでください。そして、こちらもオススメ↓2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望Amazon(アマゾン)1,485円私はこっちの方がやる気が出ました↓日本進化論 人口減少は史上稀なるチャンスだ! (SB新書)Amazon(アマゾン)792円私は歯科衛生士ですけど、日本の歯科医療は結構イケてると思ってます。質が低いとか言う人もいるけど、この金額?で治療してこのクオリティってないと思ってる。だけど、もう一歩先にいけると思っている。本当に世界で一番の医療先進国になれると思う。歯科も医科も。(てか、すごいと思わない?私はコロナ騒動の今、日本人で良かったって思ってる。もちろん、変な人もいるけどね!)それは多分、今までの古い体制が壊れないと無理だと思う。誰かが一人で得をするシステムを作ってしまうと、そこから流れが悪くなってしまうから。多分ミレニアム世代以降の人は、そこに辟易してる人のほうが多いって思う。そうは言っても自分でできる事を日々頑張るだけなんですけど。臨床でガンガンデータを残すことくらいしかできません。そして、コンサルタントとして、現場が楽しく働いてくれる→日本の歯科医療と健康を底上げしたいと思ってます。今までの歯科衛生士とコンサルタントの経験があるから、色々と思うことができるのだけれど。この医療のビッグデータの方向性とか運用とか考えるポジションにいたかった。絶対に日本を再生させることができたはず。超絶長くなってしまいましたが。今日ご紹介した本は本当にオススメなので、時間がある人は読んでください。ninelotus 歯と歯科医院の相談室壱原裕子