プレアデス訪問記 その2

"宇宙船は、操縦者の思考を読み取り 生き物のように飛びます。

人間の思考には、一定の作用と力があり、強く想像すれば、実現化する"

と、シーサ船長は、操縦法を説明してくれた。

その時船長は、空中から ワイングラスに入ったピンクの飲み物を出して、みんなに振る舞った。
それは一口飲んだら、元気が出る甘い飲み物だった。

"人間の霊体は、進化させると万能になり、これは、誰にでも備わっています。訓練すれば誰でもできるようになります。
自分の心を一点の曇りもない状態、透徹した無欲にする事で、万能になるんです。
弱い者ほど助け足りないものを補ってあげるという社会になると、地球人類の霊的進化が高まります。
剛史には、その種を撒いてもらいたいのです。"

と、シーサ船長は言った。

"そんな僕に期待されても困ります。何の取り柄もない できの悪い学生ですから"

"人間はそれぞれ個性があり、良いところがあるのです。剛史には、私にもないような良いところだってあるのですよ。何の取り柄もないところに 良いところが、隠されてるかもしれませんね"


その後、宇宙太子のエンバーに従い、自走機に乗り 艦内を案内してもらった。

スポーツクラブ、談話室、レストラン、健康クラブ、パノラマ室、公園、プライベートルーム、駐機場

駐機場には、30機の宇宙船があり、ドーナツ型 釣鐘型 芋虫型 透明ロケット、そしてアダムスキー型が、一番多かった。
エンバーは、"100機くらいある" と言っていた。




艦内は、壁全体が明るいので  質問をしてみた。

"壁全体が光るシステムだと、エネルギーの消費が莫大なのではないですか?"

"宇宙エネルギーを吸収しながら飛んでいます。
太陽だけでなく、星星の地場、海洋、雷、宇宙はエネルギーとして利用できるものが 満ち溢れていて、使う量は、地球人が使う電気の何百分の一です"

オペレーター室に戻ると、間もなく到着すると言われ、パネルに、金色に輝く星が、見えた。
プレアデス12






それは、ゴルフボールくらいの大きさから、野球、サッカー、アドバルーンくらいになった時に、両サイドに 太陽が見えた。

"プレアデス12も、太陽の周りを回っているのですか? 双方のどちらかですか?"

"弟太陽の方です。兄太陽は少し大きく、弟は11の惑星、兄は12の惑星を従え、均衡を保っています"

都市の形状が見えてきた。透明の丸いドーム型が連なり、太いパイプで連結されている。
母船は、山脈の近くの空港に降りた。
そこには葉巻型が、何十機も駐機していた。

台の上に降りたのだが、その台が動き出し、山脈の中へ入って行った。
山脈の中は、空洞になっていたが、そこは真昼のように明るかった。

"母船は、自己再生型になっていますが、点検を受け、蘇ります"  エンバーが言った。

4000人乗っているとエンバーが言っていたが、様々な人が、ホームに一斉に降り立ち、それぞれ自走機や小型宇宙船で 去って行った。
我々も、小型宇宙船に乗り込み 都市へ向かった。

母船から見えたドーム型が連結された建物のパイプの部分は、交通路だった。自走機に乗ってる人達が見える。

一度高く上がり 全体を見下ろしてから、ひときわ大きなドームに向かい 降下した。

"この建物は役所です。市長に 当たる人に会いに行きます。
ただ、地球人にわかりやすいように、「市長」と言いますが、プレアデスには 階級はありません。「船長」や「宇宙太子」も、わかりやすくするために使っただけで、位はなく 皆 平等です。

プレアデスには、自分の利益を得ようとして働く人も いません。
生まれた時からの個性、奉仕の心と、適正により、その職についています。どの職が偉いとかもありません"


アーサ市長は、20歳くらいの若い女性だった。

"こんにちは 初めまして" 

"あなたを、待っていましたよ、ある大事な目的のためにね"

"船長からも同じ事を言われました、どうして私を待っているのか、不思議でなりません"

アーサ市長はピンと指を鳴らすと、ピンク色の飲み物が現れた。

"元気がでますから、どうぞ 、これは思考により出現した産物です"

飲んだら美味しくて、本当に元気が出た。
"こんな風に出せるなら、農作業はいりませんね"

" これは、剛史に見せるためにやっただけで、
普段は汗水たらし、園芸もやりますし、料理もします。農業は、地球と違って機械化が進んでいますが、なるべく自然な事を するようにしています"

"地球とかなり違っている点は、人が亡くなった時です。ここでは悲しむという事は、ありません。
本人が、その身体を脱いで、魂が昇天する事を喜んでいる。つまり 生まれ変わりに入ったのを、皆、知っているからです
更に、私達の技術では、その人に、また会おうと思えば、会えます"

"亡くなった人に、会えるんですか?"

"過去や、未来に行けるのと同様に、霊界に行く事もできますから、会って 話ができます。地球人には、信じられないかもしれませんね"

"地球にも、イタコという呼ばれる人達がいて、
霊と話しができるという話があります"

"まさにそういう事を、応用した技術が、あるのです。
ところで 私は、何歳に見えますか?"

"二十歳"

"200歳です"

"え?200歳ですか?見えません"

"私達は、精神的にも肉体的にも、ぼろぼろになる事はなく、自然と共生できているから栄養も行き届いてます。温暖な気候で、細胞維持が、可能なんです"

つづく


あれ、、メドベッドの話が出るかと思ったら出なかった。笑
メドベは、プレアデスの技術って 最初から言われてるしね。

プレアデス星も、球体みたいだわ。

地球から4000人が、プレアデスに移動するって事は、地球に来てるプレアデス人は、それ以上いそうだわ と思った。
出てこいやー 笑

ありがとうございます。