チャクラひらいてる?―Baby Yogaでヨガ的育児・育自日記 -7ページ目

脳の進化・深層筋と生きる力 vol.2「脳にセットされた身体の使い方を修正しよう」

ものすごく腰痛がひどくて痛くてどうしようもないという人も、アスリートで自分の成績を伸ばすために取り入れたいという人も、不妊を解消したい、ダイエットをしたいという人も、同じクラスに参加します。

ヨガのクラスの目的が細分化していくことには、私は実は反対です。
それより、より効果を求めるクラスを提供するのであれば、プライペートレッスンをするほうが良いと思います。
グループレッスンは、基本的に、個々が自分と向き合う時間としてのヨガを提供し、それを指導者が必要に応じて修正したり、よりよく導いたりすることができれば良いと思うのです。


悩ましい症状や、運動のパフォーマンスをあげるために必要なことも、すべて、その妨げになったり、原因になったりするのは、その人それぞれの身体があらわしている「状態」のなかにタネがあります。
究極的には、必要なメニューが変わるのは、目的別、ではなく、個人の「差」に絞っていくものだと思うのです。

身体を観たときに、どこかの筋肉に過度に緊張が生じていたり、詰まりがあったり、それによりたるんで機能を制限されている箇所があったりします。
それは、事故や災害による交通渋滞や、電車の遅延みたいなものです。
どこか一ヵ所に生じた問題が、そこから派生してさまざまなところに影響して、もうどこが根本原因なのかもわからないくらい歪みが広がっている人もいます。

しかし、根本的には身体の歪みに原因があるのでもなく、
実は、その指令を出す「脳」にセットされた身体の使い方や無意識の意識に、原因があります。

なので、クラスでは、何かのアーサナが上達するとかしないとか、
身体の可動域が広がったとか、そこには、本質はありません。
その根本にある、無意識の意識の変化の方が、身体やパフォーマンスに影響しているのです。

ヨガを伝えることが大切だと思う理由は、私にとっては、その無意識の意識を修正するツールとして、他にはない優れたプログラムが含まれているからで、ただ単純にヨガが好きだから、というわけでもありません。
ヨガに出会って人生が変わった、なんていうのも、すごく飛躍した表現のような気もするし、もっともっとツールとしてのヨガが、人の生活に密着して、みんなの身体を自由にしていかれることがお手伝いできたらいいなーと思うのです。