大福茶の謎 | ヨガと日本茶のある生活 ~風を通して 心を軽く~

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慌ただしく流れる時間に足を止めてホッとひといき。
仕事を頑張りすぎるアラサー女子のために、
ヨガと日本茶を組み合わせたなごみの時間を
提案するヨガインストラクターのブログです。

みなさま。ご機嫌いかがでしょうか。

 

ヨガインストラクターで日本茶アドバイザーのまるやまゆみです。

私のブログを目に留めていただきありがとうございます。

 

 

 

今回は、こちらのブログの続き。

 

  大福茶の謎に迫る

 

なんて大げさに始めましたが、そこまでの話ではありません。

 

 

 落語「芝浜」を聞く

大晦日に、たまたま芝浜という落語を聞く機会に恵まれました。

春風亭一之輔師匠の芝浜。

 

飲んだくれの亭主が大金を拾ってきたけども、

「お金を拾ったのは夢」と嘘をついて、亭主に何とか働いてもらおうとするおかみさん。

 

というめちゃくちゃざっくりしたあらすじだけは知っていましたが、動画を見つけたので事前に勉強のつもりで談志師匠の芝浜を見ました。

 

芝浜といえば、立川談志。

というのは落語に明るくない私も聞いたことがあります。

 

 

個人的には、一之輔師匠の芝浜、とてもよかったです。

私はこちらの方が好みに合いました。

 

で、今回は落語の話ではないのです。随分話が脱線しました。

 

 芝浜に登場する大福茶

前のブログで、関東には大福茶を飲む習慣がないのでは?と書きました。

 

でも、芝浜には、おかみさんが大福茶を亭主に振舞うというシーンがあるのです。

 

元は腕利きの魚屋だったのに、ひょんなことから仕事もしないで、一日中お酒ばかり飲むようになる亭主。

借金ばかりが増えていきます。

 

おかみさんは何とか亭主に働いてもらうことに成功。

借金も全額返済し、ボロボロだった畳も着物もきれいに新調して年を越すことができるようになります。

 

大晦日。お酒を断った亭主に大福茶を出すおかみさん。

普段飲まない種類のお茶に、亭主は最初驚きますが、珍しいので飲み進めます。

 

芝浜の舞台は、現在の高輪ゲートウェイ駅付近。

めちゃくちゃ関東、東京のど真ん中・港区です。

 

Wikipediaによると、芝浜は古典落語の一つ。

古典落語というのは、江戸時代からせいぜい大正時代くらいまでに作られたものだそう。

 

語られる様子からするに、時代はどう考えても江戸。

長屋に住んでるし、お寺の鐘で時間を把握しています。

拾ったお金も両だし。

 

 大福茶じゃないパターンもあるらしい

どうも落語というのは、基本的な筋は決まっているけど、細かい部分は変えても構わないらしいです。

 

 

また脱線しますけども。

 

以前、立川談春師匠の独演会に行ったことがあります。

 

その時の演目の一つが、たが屋。

 

隅田川の花火の日、大混雑の両国橋を無理やり渡ろうとする男と武士の話なのですが、

 

これもサゲ(オチ)が演者によって違うのだという話を聞きました。

 

談志師匠は残酷な感じで終わらせたと言っていたような記憶があります。(随分前の話なので、違うかもしれませんが。)

 

落語の「〇〇といえば誰々」というのは、演技力の他に演出力も評価されているようです。

 

 

で、いろいろ調べてみると必ずしも大福茶が出てくるわけでは無くて、芝浜で有名な噺家さんでも、普通のお茶を飲んでいるケースがあるのだとか。

 

 

私が本気で落語研究をして、どの時点から大福茶が出てくるようになったのか調べたら面白いのかもしれませんが、

 

それだと落語研究家になってしまいます。

私にそこまでの熱量はありません。

 

大福茶に注目して研究している人なんていないでしょうし。

結局謎に包まれたままになってしまいました。

 

 

もしよかったら、今後もブログを見に来てくれたらうれしいです。