皆さまご機嫌いかがでしょうか。ヨガインストラクターで日本茶アドバイザーの まるやま ゆみ です。
このブログに目を留めていただき、ありがとうございます。
もう2023年が終わります。
本当にあっという間に一年終わってしまいました。
皆さんにとって、この一年はどんな年でしたか?
年末年始の日本茶あれこれ
年の瀬ということで、この時期ならではの日本茶にまつわるお話をいくつかご紹介します。
大福茶
京都のお茶屋さんでは大福茶(おおぶくちゃ/おおふくちゃ。または福茶。)という縁起が良いとされるお茶が販売されます。
大福茶とは関東では、ほぼなじみのないお茶です。しかし、今でも京都ではお正月に飲む風習があるようです。
起源は平安時代。
当時流行した疫病を鎮めるため、六波羅蜜寺の空也上人が広めたとされています。
口から小さい謎の物体を吐き出している像でおなじみの、あの人です。
平安時代中期の村上天皇が元旦に大福茶を飲んだ際には『皇服茶』と表記されたとのこと。
ちなみに、六波羅蜜寺で元日に皇服茶が振舞われるみたいです!
厄除けのお札もいただけて300円!
で、この大福茶。そのうち庶民に広まってお正月の縁起物として飲まれるようになります。
中身は、結び昆布、梅、山椒、黒豆、金箔など。
ベースとなるお茶も煎茶、玄米茶、ほうじ茶など様々で特にきまりがある訳ではなく、商品ごとに特徴があるようです。
私も実際には飲んだことがありません。
中身からすると、お茶というよりお吸い物的な感じでしょうかね。どんな味なんだろう。
関西では注目されていたかもしれませんが、私が知る範囲ではコロナ時期に大福茶が注目されたという話は聞きません。
仙台の初売り
お正月、初売りで有名なお茶屋さんがあります。
仙台にある『お茶の井ヶ田 一番町本店』の『ご祝儀茶箱』はニュースでも紹介されるほどなのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
茶箱の中身はと言うとお茶以外にお菓子、スキンケアアイテム、電化製品などがぎっしり。
本来なら景品表示法に抵触するくらいのおまけが入っています。
しかし、この商品については江戸時代からの商習慣として景品規制特例が認められているそうです!
そんなに大規模に販売しているわけでもないだろうに、特例を認めさせるって凄い影響力ですよね。
3日前から行列ができるらしく、北国で寒いのに体調を崩されるのではないかと心配になります。
金粉入りのお茶
もしかしたら私だけかもしれませんが、年末年始になると
「金粉入りのお茶ありますか?」
もしくは
「お茶に入れる金粉ありますか?」
という問い合わせが多くなった印象を持っています。
これは本当によく分からないのですが、何かそういうのがテレビで取り上げられているのか?と思うほど聞かれました。
ちなみに、春になると「桜のお茶ありますか?」に変わります。
日本茶販売店のかき入れ時
日本茶が売れるのは冬、それこそ年末年始。
お歳暮やお年賀として選ばれる方が多く、一番の繁忙期です。
やはり寒い冬に温かいお茶を飲みたいとか、贈答品として無難とか、持っていきやすいとかいろいろ理由はあるかと思います。
冬を過ぎると、お茶の味が濃くてまろやかになっていて、個人的にオススメです。
個人的な思い出
お歳暮時期は、一日中箱に詰めて包装していた記憶があります。
百貨店の店舗に2年ほどいたのですが、その時は特に忙しくて、もの凄く気合が入ってました。
残業したくなかった私は、まさに一心不乱に包装し、のしを掛け段ボールに詰めました。
大晦日の売り場の感じとか、1月2日の初売りの雰囲気とか。
今でも嫌いじゃないです。やりたくはないですけども。
もしよかったら、今後もブログを見に来てくれたらうれしいです。