私たちの逆打ち遍路の歴史 | へんろ歌手の日々の歩みと音楽

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日々の活動記録と遍路文化紹介の記事を中心に

四国をガチで歩いてみよう!順打ちではとにかくゴールに必死で向かっていました。

 

つらいことも経験して、考えられないことも身に起きて、それらを越えて、たくさんの人に出会い少しずつ顔をあげて、1度終えてからの再挑戦。

今度は逆回りで歩いてみない?それによって見えてくる世界もある。

 

その言葉に挑戦をした。

 

のんびりとじぶんらしく、焦らずおこなおうと丁寧に道のりをたどりました。まあ、そうはいっても、区間ごとではレポーターさんと進めるために、いささかスパルタではあったと思います。

その中で視野を広げて、ほかの巡礼の世界も見るようになりました。

例えば、小豆島、島四国、篠栗など、

その時々に出会いあり、学びありの道のりです。

自身の見た世界を届けていくことで、その巡礼の魅力が伝わればいいなと行いました。

 

2017年にNPOを設立。

お遍路授業を高齢化しても維持継続したいなって気持ちだけひとつ。

 

ただ、これに関してはなかなか理想に追いつかず、CD売り上げだけでは法人の維持には難しい時代に入り、次にここからどうしていくか、これが課題としてのしかかっています。

公演活動の維持継続には、伴奏さんやたくさんのスタッフをお願いする経済力が必要で、旅費交通費と謝礼の支払いをできるだけの運営をしていくことが、コロナ禍をこえて、むずかしいなむずかしいなと苦心しながら続けています。

銀行からの融資返済と向き合いながら、どうやって良いものを作り続けたらいいだろうって、考えて1回集中、大型公演というのが、現時点での私の答えです。

 

国内外に遍路を続けて友達ができました。

今、台湾の皆さんはどうしていらっしゃるだろう。。。

なんども会える不思議なご縁の方もいました。

 

お遍路を通じてお友達になれた素敵な方もたくさんいます。

みんなが各地でそれぞれのお役目を果たしているんだと、この目で知ることは幸せな学びでした。

 

公演も講演もこの四国遍路を通じてたくさん経験させていただいたようにおもいます。

幸せな生き方ってどういうことなのか、歌にしてつづる思いとともに、考え続けていた気がします。

 

2015年に香川、2016年から2017年に愛媛、2018年から2019年に高知、2020年に高知から徳島、コロナ禍でお休み、あけて2022年に徳島、再生のための経済的にお休みをはさんで、2024年の現在が最終章の徳島

歩きながらこれが最後になるんだろうな、と肌で感じる部分があります。個人的に歩くことはあっても、次は違う形をむかえることでしょう。

 

この度の5月の件では竹林寺さんのご協力で高知県内の札所さまに公演ポスターをお送りしました。私なりの実を結ぶ道のりです。順打ちで高知24番からスタート、そして逆打ちをおえて高知で感謝をつたえて結びとする。

大学で巡礼とコミュニケーションや文化と社会をデザインしていくことという視野で考えて、文字をつづる日々をはじめて、さらにいそがしくなった2022年からの毎日。

 

ずっとやりたいとおもいながら、あらゆる理由が浮かんでできないのは、人生もったいないな、今やらないでどうする?!って踏み出してみたことです。

 

人生のなかで自由にできる時間がいつまであるか、自分が健康で元気があって、やりたいことが浮かぶなら、挑戦してみたほうがいいと私は考えて行動に起こすこと、大事にしています。

逆打ちでは、さらに参拝や知識を深めてすすめたこと、レポーターする方も伝え方の上達も素晴らしいものを感じる方がおおかったです。それは順打ちの当時に知識のないところからスタートしている私自身の写し鏡だからなんですよね、だからレポーターも変わっていったんだとおもいます。

 

おかげさまで悔いなくやりきり、進んでこれました。

遍路ばかりをこだわってやりつづけた10年ちかくです。

 

出会う人の縁の多さに、感謝して、次のだれかにつなげることができるように。

地道にここまで進んでこれたことが奇跡であり、個の道すじがお大師様からのご利益だったんだろうなとおもいます。

 

なにごとも動いてみないとわからなきですもんね。

おかげさまで大変なことは多いけれど、幸せに生きているそういう実感はあります。

 

NPOをつくってからすべてが順風満帆かというとそうではないです。

 

毎日が台風のような嵐のようななかで、生活の基盤を失いそうなときもありました。

右往左往、しながらも今に至り、私はその想い全部公演で感謝に昇華します。

 

 

ひとりコツコツ、は女へんろ元気旅も春美さんも一緒でした。

 

私もそうあり続けます。