急行大雪2号・紋別・はぼろ | TENDER UNOFFICIAL BLOG -NEO-

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北海道の鉄道シーンを中心としたブログです。

お正月に昔の時刻表を買い求め、熱心に見ております。
 
中でもこれは大好きな列車の部類に間違いなく入るでしょう。
 
3階建て急行「大雪2号・紋別・はぼろ」…早朝に網走、遠軽(紋別・名寄経由)、幌延を出発し、堂々の13両編成(大雪5両、紋別とはぼろが4両)でお昼に札幌到着、夕方にまた札幌を出て、日付が変わる少し前にそれぞれ地方に散っていくというディーゼル急行です。
函館~旭川・釧路の特急おおぞら3・2号と並んで大好きな列車でありました。
 
編成図も秀逸です。
時刻表によれば、1979年3月当時は10両編成だったのですね。
大雪がグリーン車込みの4両、紋別とはぼろは3両で、はぼろは留萌回転車が1両という構成だったようです。
 
どっちかと言えば、夜行急行の大雪より、こうした3階建ての気動車急行に心惹かれるところです。
 
急行大雪2号は、朝5時40分に網走を出発。
急行紋別は、朝5時36分に遠軽を出発、紋別、興部、名寄とずいぶん遠回りをして旭川には4時間半ほどかけて到着します。
同じ遠軽~旭川間を石北本線経由の大雪2号は2時間14分で走りますから、その遠回りぶりが分かろうというものです。
 
旭川で、大雪2号と紋別が併結、その次の深川で幌延からのはぼろを併結して札幌に向かいます。
 
良く見ますと、旭川でも深川でも比較的長めの停車時間をとり、多少の遅延は吸収できるようにしていたのですね。
 
どうしても遅れが生じた場合は雁行させていたとは思いますが、こういう列車運用の妙といいますか、できる限り線路容量を確保したうえで、三方向からの列車をすべて捌いている感じが良いですね。
 
今は名寄本線も羽幌線もなくなり、宗谷本線や留萌本線は棒線の細道になってしまいましたが、当時の北海道は支線が毛細血管のようにあちこちに伸び、それぞれが道都札幌につながっていたことを、この3階建て列車が証明していたのだなぁと思いますと、昔の国鉄はやっぱり凄かったんだなぁ…と感じ入る次第です。