最近、惜しくして亡くなった中山美穂の主演作で、日韓合作映画が十三のシアターセブンでリバイバル上映されました。
蝶の眠り
監督:チョン・ジェウン 出演中山美穂、キム・ジェウク、石橋杏奈
中山美穂が演じるのは、50代でありながら美しく、根強いファンが多い、女流小説家・松村涼子。作家として成功し、穏やかな日々を送る中で、遺伝性のアルツハイマー症が発症します。彼女は大事な記憶を失う前に、大学で講師を務め始めます。すると近くの居酒屋で、韓国人の留学生チャネ(キム・ジェウク)と出会い、彼は涼子の執筆活動を手伝うことになります。現実と小説の世界の境界がぐらつきながらも、二人も徐々に惹かれあうのでした。アルツハイマーは容赦なく進行し、愛と不安と苛立ちの中、涼子はチャネとの関係を精算しようと決意しますが・・・。
いろいろ感じることの多い映画でした。中山美穂は50を越えながらも美しく、スクリーンの中の彼女を輝いていました。年老いてもこうありたいと実感させる存在を体現していました。それに誰にでも訪れる老い。老いても美しい記憶を積み重ねられるのが素晴らしいのですが、アルツハイマーになってしまうことはあり得ます。老いる前に亡くなってしまうよりは良いのでしょうが、他は捨てたとしても、これだけは捨てたくないものは何か、考える映画でした。
