皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回は韓国にある伝統的な寺院へ御案内いたします。全羅北道金堤市、母岳山麓にある金山寺(금산사)です。行かれたことはございますか。少々不便な場所にありますが、金堤(김제)や全州(전주)から路線バスが出ています。
金堤は穀倉地帯で有名な全羅北道にあります。金堤市内には百済時代の堤防遺跡もあり、見るべきものも多いところです。
しかし金山寺が大きくなったのは8世紀後半、新羅景徳王(경덕왕)の時代に真表律師によって重創されたと伝えられます。
一柱門(일주문)を通り抜けると川があり、川の向こうに伽藍があります。伽藍に入るにはまず川にかかった橋を渡ります。この橋の名前は解脱橋(해탈교)。この橋を渡ることによって俗塵を払い流し、悟りの道に到ることができる、そんな意味なのでしょうか。
解脱橋を渡ると金剛門(금강문)です。解脱した後に、心を金剛のように確固とするという意味合いなのでしょう。
そして伽藍の中心部入り口には普済楼(조제루)という細長い建物があります。秀吉の朝鮮侵略の時には僧兵が集まる所として利用されたとも聞きますが、現在では集会所として利用されています。
上は国宝第62号に指定されている弥勒殿(미륵전)です。この建物の初建は新羅時代の763年から766年と伝えられますが、現在のように三階建ての形にされたのは、朝鮮時代1635年(仁祖13年)のことです。内部には名前の通り、弥勒三尊を安置しています。主尊である中央の弥勒仏は高さ11.82m、脇持仏は8.79mと大きな仏像です。
韓国の仏像は日本のように古びて色が剥げ落ちたまま置かれていることはあまりありません。いつも新造されたみたいに、まばゆく塗金、彩色されているのが通常です。
殿内には、黄金に輝く仏像を中心に様々な壁画が描かれています。全体で弥勒の浄土兜率天を表しているのでしょうか。
また、宝物第23号に指定されている石蓮台もあります。高麗時代初期のものと推定されています。仏像の台座なのですが、どんな仏像が安置されていたのでしょうか。
またこの寺で一番特徴的なものは、宝物第26号に指定されている方等戒壇舎利塔(방등계단사리탑)
です。高麗時代初期に造成されたものであり、僧侶が得度し、受戒法会を行う儀式の場所として利用された施設でした。このような方等戒壇は、慶尚南道梁山の通度寺(통도사)や、北朝鮮の領域となる京畿道板門郡の佛一寺(불일사)で見られます。
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いかがでしたか。釜山やソウルからは少々離れておりますが、金堤や全州にはぷさんからもソウルからもバスの便が出ています。
地方都市の落ち着いた趣で、食の宝庫全羅道だけあって、美味しいものもいっぱいです。少し足を伸ばして、歴史や文化、グルメを楽しむのはいかがでしょうか。
所在地
全羅北道 金堤市 金山面 金山里 39
(전라북도 김제시 금산면 금산리 39)










