ネコ ねこ 猫 韓国映画「私と猫のサランヘヨ」 | あなたの知らない韓国 ー歴史、文化、旅ー

あなたの知らない韓国 ー歴史、文化、旅ー

歴史や文化などを中心に、日本・韓国や東アジアに
またがる話題を掘り下げながら提供したいと思います。

歴史、文化、韓国語、日本語

 

 

 日本は世界諸国の中でも猫好きの多い地域でしょう。イヌ派とネコ派が相半ばするくらいで、町中にネコグッズなどがあります。ネコロボットのドラえもんなどは日本ならではのキャラクターだと思います。岩合光昭氏の世界ネコ歩きなどは大変な人気です。それに対して韓国はネコをペットにする習慣のない地域だったと思います。しかし最近はネコをペットとして、大事な伴侶動物として育てる家庭が増えていると側聞します。またソウルや釜山の町中でネコカフェも珍しくなくなりました。それには核家族化、少子高齢化、マンション暮らしなどの増加で、散歩させる必要のないネコが好まれるようになったのかも知れません。

 

 そんな現代の韓国を象徴するかのように、ネコが重要な役割を果たすオムニバス形式(4話)の映画が登場しました。「私とネコのサランヘヨ」(原題:나만 없어 고양이)。

 

 

 

 

 

1、 サラン(사랑이)

失恋した20代の女性のもとに残されたのは、元カレと飼っていた猫のサラン

 

2、 福ちゃん(복댕이)

失業したキムの元に偶然訪れたネコ。このネコがカレに幸福を運んでくる

 

3、 スヨン(수연이)

ネコが飼いたくてバレエの発表会に挑戦するスジョン

 

4、 スンジャ(순자)

70代の男性のもとにやって来た猫。猫好きだった亡き妻の生まれ変わりか。

 

 

 

 どのネコも可愛くて演技達者。単にネコ好きが見ても十分に楽しめる映画です。でも単に可愛いネコが登場するだけの映画ではありません。ネコの背後には周囲の人々の喜びや悲しみがあり、それを癒やし、元気づけてくれる存在がネコなのです。描かれているのはネコに対する愛情はもちろんですが、それ以上に感じられるのは家族同士のつながりです。動物が人の癒やしになるとともに、家族の愛情を再確認させる重要な存在であることを改めて感じさせてくれます。ネコを扱っていてもあくまでも韓国映画らしいところが面白いですね。