色鮮やか韓国式厄除  天王寺区統国寺 その3 | あなたの知らない韓国 ー歴史、文化、旅ー

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 皆さんこんにちは。
 
 いかがお過ごしでしょうか。
 
 統国寺について紹介していますが、ベルリンの壁、慰霊碑に引き続き、今回は御本堂についてお伝えします。
 
 
 

 
 
 寺の中心にある建物が本堂です。韓国でのように「大雄殿」と書かれています。本尊はやはり禅宗の寺らしく釈迦如来でした。
 
 

 

 
 

 本堂の中には1月15日の厄払いの案内がありました。삼재풀이(厄払いセット)と書かれています。

 

 

 

 

 

 こちらはお札(주적)です。韓国では特に珍しいものではなく、いろんな種類のものがあります。この符籍でもいろいろ次のように書かれています。

 

삼베삼재풀이

기도부

 

부적은 만가지 일에 좋은 부적이며 삼재가 사람의 삼재풀이와 소원성취,재수,가정안택,부부화합,질병퇴치,잡귀퇴치,백살소멸 만사형통 부적입니다.

 

(訳)

麻布三災厄払

祈祷符

 

この符籍は数多くのことに効果のある符籍であり、三災を受けてしまった人の三災除や所願成就、財運、家庭安泰、夫婦和合、疾病退治、雑鬼退治、百殺消滅など、あらゆることに効果のある符籍です。

 

          ○

 

 普段接することのない言葉が多かったのではないでしょうか。いくつか補足説明します。

 

삼베: 麻で織った布。それ自体に魔除けになると言われ、日本ののれんなども麻で作られることが多いです。

 

삼재: 三災。疾病、飢饉、戦などの災のこと。

풀이: 厄などを払うこと

부적(符籍):日本のお札のこと

소원성취:所願成就

재수: 金運、運

만사형통: 万事享通。全てが思い通りになること。

 

 日本のお札も同様かも知れませんが、これを申し込むとあらゆる願いが叶えられるという触れ込みのようですね。

 

 

         ○

 

 

 いかがでしたか。三回にわたって統国寺についてお送りしました。南北統一の「統国」を寺名とし、ベルリンの壁や四・三事件犠牲者慰霊碑などもあるお寺でした。

 

 天王寺動物園からも遠くありません。足を伸ばして、在日の方々の思いに触れてみるのはいかがでしょうか。