ワガママ | 難治性慢性疼痛の毎日(線維筋痛症と複合性局所疼痛症候群)Byアキ

難治性慢性疼痛の毎日(線維筋痛症と複合性局所疼痛症候群)Byアキ

2012年、線維筋痛症と複合性局所疼痛症候群を発症、それよりも前にデパス&ソラナックス&ロヒプノールを服用していた。病気発症に心当たりがないためこれら症状はベンゾ薬害だと私は断定。2019年、旦那と死別



一昨日はまた体調悪そうにしていた殿方だったが、昨日はなんとか大丈夫だったようだ。


そこで私は朝起きてきた殿方に提案してみた。


『体調が大丈夫なうちに何か食べないか?』と。


殿方はカツ丼が食べたくて一昨日それを買ってきて食べたのだけど、何を思ったか、冷やし中華も一緒に買ってきていた。


冷やし中華が手付かずだったのでそれを食べないか?と提案してみたところ


殿方『ん~、作るのが面倒だからなぁ』


私『いいよ、私が作ってあげるから』


殿方『えぇ!?ほんとに!?』


私『作ったら食べられそう?』


殿方『食べる食べる!』


というわけで、朝6時くらいから冷やし中華を食べることになった殿方だった。


キメてるキメてるキメてる


冷やし中華を作ると言っても、前日のうちに錦糸玉子は作っておいたので、あとは麺を茹でてハムを切るだけ。


ちゃちゃっと麺を茹でハムを切り具材を盛り付けあっという間に出来上がりだ。


それをテーブルまで運び


私『じゃじゃーん!』


殿方『おぉ!美味そう🤤!』


私『さぁ食べて食べて』


殿方『ん…?アキの分は?』


私『いやいや、さすがにこんな時間には要らないよ(人には食わせようとしておきながら)』


殿方『え~?一緒に食べようよ~!』


私『いやいや、要らない』


殿方『じゃあ半分こしよう!』


私『ん~、というか、冷やし中華という気分ではないのよね』


殿方『じゃあ一口だけでも!』


私『(根負けして)一口だけよ?』


殿方『一人で食べるの寂しいじゃん?』


私『まぁ、そりゃそうだけどさ…』


凝視凝視凝視


ここ最近の殿方は、自分が何か食べる時に私も一緒に食べさせたがる。


昨日の晩御飯の時もそうだった。


常日頃、食べたいタイミングが私と殿方とでは殆ど合わないのだけど、昨夜はわざわざ私のタイミングに合わせて炊飯器のスイッチを入れていた。


強制退院してから少し経った頃のこと。


殿方とたまたまタイミングが合い一緒にご飯を食べようとしていた時…。


殿方『やっぱりご飯は誰かと一緒に食べるのが一番だな。独りだと寂しいよ』


な~んてことを呟いていた。


私が


私『そりゃそうよね。出来ることならわちゃわちゃワイワイしながら食べるのが楽しいよね。食事を楽しむということは、味も然ることながらそういう雰囲気を楽しむもんだよね』


殿方『そうだなぁ(しみじみ)』


殿方とは約5年一緒にいるが、こんなことを言ってきたのは初めてだった。


それ以降、何か食べるにしても、私にも食べさせたがるようになった。


そこで冒頭の冷やし中華の件に戻るというワケだ。


よだれよだれよだれ


先ずは殿方から冷やし中華に箸をつけた。


紅しょうが好きな殿方は、紅しょうがをタップリとトッピングしてモリモリ食べていた。


そして半分くらい食べたところで、冷やし中華を皿ごと私に渡してきた。


ここで『要らない』というとめちゃくちゃ面倒臭そうなので『一口なら』と言って皿を受け取った。


そして本当に一口だけ、冷やし中華を口にした。


というのも、冷やし中華の麺がかなり弾力があり、噛むと顎が痛くなりそうだったのだ。


殿方『一口だけとは言わず…』


私『いや、本当に無理だわ。顎が痛くなりそうだわ』


殿方『えー…』


一人だけ食べるのがつまらないのだろう。こうして私を困らせる殿方だった。


アセアセアセアセアセアセ


その後、殿方は無事にペロッと冷やし中華を完食した。


モリモリ食べる殿方を見て私も安堵した。


ガリガリだけど食べるのが大好きな殿方なので、食欲がなく殆ど食べない殿方を見るのは辛かった。


なので食べる姿を見るのは本当に安堵する。


安堵するが、一緒に食べたがるそのワガママが可愛くもあり面倒臭くもある私であった。