「すずめの戸締まり」  タマキとスズメの言い争い | マタのブログ

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サッカー・・・やら親爺の独り言

人間が生きていく、というのはどういうことか?

 

 

 

そもそも、それ自体を意識もせず考えもせず

ただ、湧いてくる感情のままに生きている人も多いし

 

逆に「人間とは何だ」「生命とは何だ」「宇宙は何」と

思考すること自体が生きる歓びのような人もたくさんいます。

 

 

 

 

 

取り敢えず、日本の頭脳がその時点で最善を尽くした・・

(異論も多いのですが)

であろう日本国憲法には・・・

 

 

 

 

 

 

とあるので、人間は幸福を追求する動物なのでしょう。

 

 

 

 

 

心がおおよそ健全に育って、大人にいたった人たちは

自然に幸せを希求しているとして・・・

 

 

 

それを阻害することがこの世にはあり過ぎるほどあって

それは並行していくつもあったりするので

人間は生きていくことがうまくできなかったりします。

 

 

 

 

 

この映画では、いくつかのその「よくない問題」を

かなり複雑になってしまっていますが取り上げています。

 

 

 

そのひとつが「毒親問題」です。

 

スズメとタマキがサービスエリアで言い争う場面。

(スズメのインナーチャイルドの件よりはかなり軽い)

 

ここでお互いに本音をぶちまけています。

 

 

 

個人的には、ポケットを裏返すように心の内にあるものを

全て、お互いに最も激しい言葉で相手にぶつけているので

この問題は、ほぼここで解決したと感じます。

 

これだけ本音を激しくぶつけ合うことが出来たならば

もう、それ以上何もありません。

この二人の、それまでの確執はもう消えるしかありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、私の場合は30才くらいだったと思います。

両親それぞれと、あんなようなことがありました。

 

 

 

母はその後も「毒親然」としたままですが

私の目には「二才児」にしか見えていません。

 

 

 

実際、まれに私が激しく母を叱責すると

母は、本当の二才児のように「えーん、えーん」

「わーん、わーん」と声を上げて大泣きします。

 

泣きじゃくっている姿は、まさに赤ちゃんそのものです。

母の場合は、母の「インナーチャイルド問題」が

全く放置されたままなのだと確信しています。

 

 

 

 

 

で、このことを母自身もよく分かっているので

(私に叱責されて、息子の前で赤ちゃんのように泣く・・)

おそらく母は、私に対する感じ方とか印象は

母が、母の父に対するような感覚だろうと感じています。

 

要は、実の息子であるのに、自分の父親のように感じている

ということです。

 

 

 

 

 

このことひとつとっても

世間で一般的に常識とされている「親子関係」だとか

その他の「人間関係」についても、実際には個々様々に

かなりややこしいことであると思っています。

 

それらを、複雑な中で、それでもひとつひとつは

丁寧に取り上げて、かつ被災者の気持ちを充分に配慮して

相当ハードルが高いにもかかわらず、批判を覚悟して

この映画に作り上げた、ということだけでもすごいことです。

 

 

 

なので「特別な映画」になった人も多いのではないでしょうか。

好いものに出会えました。