新海誠監督  「すずめの戸締まり」 | マタのブログ

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サッカー・・・やら親爺の独り言

新海誠作品ということで腰をすえて見始めましたが

いやあ、すごい映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「君の名は」が個人的ベストに入る人は多いでしょう。

「天気の子」も、好き嫌いはともかく秀作でした。

 

この二作とは違う次元で、最も身近でもっとシリアスで

もっと重たい作品でした。

 

ピンチなのに、ど真ん中に直球を投げてくるような・・・

 

 

 

 

 

ジブリの「風の谷のナウシカ」の

金色の麦畑の「ら・ららら・ららら・・」というシーン。

 

できれば避けたい、という人も多いかと思います。

 

 

 

冒頭からこれですからね。

 

分かっちゃいるけど、ここからか・・・

と、覚悟を決めて見始めた人も多いかもしれません。

 

 

 

 

 

ですが、キャラ設定でずいぶん救われましたよね。

脚本も新海誠でしょうか。彼はすごいですね。

 

 
 

 

 

 

 

 

東北人がバリバリの宮崎弁を話していたり

今時の関東辺りの標準語を話していたり、、は

 

「西諸弁」「スマホ世代」で辻褄は合うし

17才の「え? え?」は自然だし、県民性も出てるし・・・

 

 

 

てなことで、完全なるファンタジー調なのに

突っ込む必要もなく、突っ込む間も不要なテンポのよさ。

 

で、どんどん物語に引き込まれてしまいました。

 

 

 

 

 

これね、語り出したらキリがないですよ。

 

 

 

ないけども、ほとんど誰もが抱えていて

ほとんど誰もがなかったことにしている重大な問題に

真正面から取り組んでいる、という点で

 

しかも、誤解を招きそうなテーマに乗せていて

新海誠監督の覚悟と迫力がすごくて、心を揺さぶってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界は美しい。

また、深く考える人々の心もまた美しい。

 

しかし、この世に生きていられるのはほんの一瞬。

地球が今のままであるのも奇跡のようなもの。

 

 

 

その、美しいけれども儚いこの世をどう・・・

向き合わなければならない自分の心とどう・・・

 

 

 

 

 

新海誠監督の作品には「心の闇」が登場しません。

 

トシオ氏いわくの、ウッチーとアキラ氏はどちらも正解。

だけれども、生きていくのにはウッチーの

きれいな心を信じたい、、というのと根っこは同じでしょうか。

 

 

 

語り出せばキリはないのですが、今日はここまで。

 

 

 

生きかたを根底から考え直さなければならなくなるような

そんな人も多かったのでは?という作品でした。

(そこにふれた人は何度も何度も見たくなるでしょうね)

 

大丈夫。。。