緋色の帰還シリーズでバーボン(安室透)は、赤井秀一の生存説をベルモットに語る…。
そもそも、公安の安室透がなぜスパイとしては行き過ぎの行動をしているのか?バーボンは、公安でありながらも、ボスの信頼を得るために組織の仕事に積極的に貢献をしている。さらに、自分の恨みを晴らすという目的もあり、赤井秀一を差し出すという目論見なのだ。
さて、その恨みとは…
スコッチの死が引き金となっている
スコッチとは、降谷零(安室透ことバーボン)と共に警視庁公安部から黒の組織へ潜入していた諜報員。降谷零とは親密な仲であり、彼をゼロという幼少期からのあだ名で呼んだ場面もあり、特別な関係であった
2017年7月15日・22日放送の
「裏切りのステージ」で
語られてる真相を紹介
冒頭、安室透が必死に階段を駆け上がるシーンから始まる…
ー主題歌ー
コナンは蘭、園子、沖矢と工藤邸を掃除する。この時、ロックミュージシャンの波土禄道の話題になり、17年前に作った曲「アサカ」を新曲として今度のライブでお披露目するという。綴りはASAKAではなくASACAで、コナンと沖矢の脳裏にRUMの事がよぎる。
(「ASACA」からなぜRUMが連想されるのか?
2017年6月3日と10日放送分の「17年前と同じ現場」でコナンと沖矢昴が推理した結果である)
波土のライブリハーサルに、コナン、蘭、沖矢は園子に連れられ、見学に行くと、園子にリハーサルを見たいと頼んでいた安室と梓がやってくる。バーボンは「ASACA」の歌詞の内容が何か組織に関係があるのではないかと調査するべく派遣されてきたのだ。
コナンは梓の言動を不審に思い、変装したベルモットと確信する。
(この話には、喫茶ポアロのウエイトレス・榎本梓に変装したベルモットが蘭の事をエンジェルと発言してしまうというエピソードがあるが、ベルモットが蘭をエンジェルと呼ぶようになったのは、2002年7月放送の第286話〜288話「工藤新一 NYの事件」の出来事からである。)
この後、ステージ上で首を吊って絶命した波土を発見する。
警察もやって来るが、コナン、沖矢昴、安室透の3人は現場の状況から他殺と睨み、真相を突き止める展開へ。
目暮は波土の携帯がどこにあるかを訊ね、佳苗はいつも胸ポケットに入れていたと教える。
それを聞いた安室はスコッチの事を思い出し…
安室透
携帯…携帯
【回想】
バーボン(安室)
おい、スコッチ!スコッチ!
心臓の鼓動を聞いても無駄だ!死んでるよ、拳銃で心臓をブチ抜いてやったからな!
バーボン(安室)
ライ!貴様!
ライ(赤井)
聞いてないのか?そいつは日本の公安の犬だぞ!
残念なのは奴の胸のポケットに入っていた携帯ごとブチ抜いてしまった事。
おかげでそいつの身元はわからずじまい、幽霊を殺したようで気味が悪いぜ…。
波土の胸ポケットには「ゴメンな」というメモが入っていて、高木刑事は筆跡鑑定をするために皆に同じ字を書いてもらっていた。
安室は左手で文字を書く沖矢に気付き、スコッチを見捨てた赤井の事を思い出す。
安室透
左利きなんですねぇ?
沖矢昴
ええ…いけませんか?
安室透
いえいえ、この間お会いした時は右手でマスクを外されていたので右利きなのかなぁ?と
沖矢昴
そうでしたか
安室透
まぁ、気にしないでください。ただ、殺したいほど憎んでる相手がレフティ(左利き)なだけですから!
雑誌記者の「これは誰にも出来ねぇ不可能犯罪なんだろ?」に反応し回想する沖矢昴(赤井秀一)
【回想】
ライ(赤井)
無理だ!不可能だよ。諦めろ…スコッチ!
振り返るとバーボン(安室透)が立っていた
そして安室透も回想する
【回想】
安室透の心の声
あの時アイツの右手は血まみれだったのに、親指の先と手の甲には血が付いていなかった。
それはつまりアイツが自分で引金に親指をかけ自分を撃ったということ。アイツに自分の拳銃を渡し、そうさせたのは…
赤井…秀一!あれほどの男なら自決させない道をいくらでも選択出来ただろうに!
事件は、自殺と判明。「ASACA」は17年前にできた子供のために作っていた曲だったが、流産してしまい曲もお蔵入りになった。今になって事情を知った彼は、子供のために歌詞を書いて発表しようとするがどうしても書けず、ごめんなというメッセージを書いて死を選んだ。元カノの子供のせいで自殺したなんて知られたら申し訳ないと思い他殺に偽装したという。さらに妊娠したことを徹夜明けの朝カフェで聞いたから女の子だったら朝香、アルファベットならCafeのCAを取ってASACAという名前を付けるつもりだったという。赤井やコナンの追っている「ASACA」とは無関係と分かる。
梓の安室を褒める「さすが」の言葉に反応して回想する沖矢昴(赤井秀一)
【回想】
ライ(赤井)
さすがだな、スコッチ!俺に投げ飛ばされるフリをして、俺の拳銃を抜き取るとは…。
命乞いをするわけではないが、俺を撃つ前に話を聞いてみる気はないか?
スコッチ
拳銃はお前を撃つために抜いたんじゃない!
ライ(赤井)
ほう…。
スコッチ
こうする……ためだ!
ライ(赤井)
無理だ、リボルバーのシリンダーを掴まれたら、人間の力で引き金を引くのは不可能だよ。自殺は諦めろスコッチ!お前はここで死ぬべき男ではない!
スコッチ
なに⁈
ライ(赤井)
俺はFBIから潜入している赤井秀一、お前と同じ奴らに噛みつこうとしている犬だ。さぁ、わかったら拳銃を離して俺の話を聞け。お前1人逃すぐらい造作もないのだから…
スコッチ
あ…あぁ
階段を上がってくる足音が聞こえた…その隙にスコッチは引き金を引く
(銃声)
ライ(赤井)
なるほど、拳銃を奪ったのはこれを壊すためだったのか…家族や仲間のデータが入ってたであろうこの携帯を…。
ライ(赤井)
裏切りには制裁を持って答える。だったよな?(赤井がFBIのスパイと気付かれないための発言)
やって来たのは、バーボンだった…
安室透
そのハイネック、この場でめくりたい衝動に駆られますが…今はやめておきましょう…いずれ、また
あの時、バーボンがやって来なかったら…というか、階段を上がってくる時にバーボンが声をあげてたら…なんて考えてしまうが…なにより、胸のポケットにある携帯をブチ抜いて死ぬ選択をしたスコッチは、優秀な警察官だったといえる