その7からの続編です

 

 

 

 

それは・・

 

40年車の復活劇!

 

敷島自転車製 「LEVANTI」 の物語

26インチ シングルギヤー 

 

 

 

 

その8

~完成~

 

 

 

レストアにかける作業として

これにて

一通りが終えられた事となります

 

 

実際のオーナーさんに受け取っていただく前に

その完成の所をここではお見せいたしましょう

 

 

 

 

 

 

2023年3月2日に受け取ってから・・

 

 

 

 

完成2023年5月9日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映像背景提供

 

福岡県春日市須玖

洋菓子ケーキ店

「パティスリーニシムラ」

にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各部位をご覧いただきます

 

 

 

 

オーナーさんへ渡す際には

ここに前籠の取り付けをして最終の完成となります

 

 

 

 

 

 

 

現時点はレストア作業上の完成を見て頂きます

 

 

 

 

 

 

 サドルのキャリアー

 

 

 小粋なブラウンの筒状のサドルバッグを取り付けるような想定しで雰囲気を考えました。

 

 参考画像より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リア―のブレーキワイヤーはこんな感じで左側はヘッドから通していく感じです

 

 

 

 

 

 

キャッツアイが大きくレトロ感を強調したバッグシルエットとなっています

 

 

 

 

 

 

 

自転車の後ろから見える全体のシルエットです

 

 

左後ろから

 

 

 

 

右後ろから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前のキャリアーの雰囲気をご覧いただきます

 

 

 

 

 

 

 

 今は前籠が乗って無い状態での形ですが、実際にこの上に籐製の籠が乗るとまた大きく雰囲気も変わるでしょう。

 

 

 

 

 

 

ハンドルの感じの造りやデザインを見て頂きましょう

 

 

 ハンドルの立ち上がる存在感の大きい個所のアクセントデザインの左右異なる絵柄になっています。

 

 ブレーキレバーのレトロ感やそのワイヤーも後ろ側ブレーキ担当の長いピンクの左側と、前ブレーキ担当の短めのパープルの右側。

 

 そして、

 ハンドルの立ち上がる存在感の大きい個所のアクセントデザインの左右異なる絵柄になっています。

 

 

 

 

 

 

レトロな自転車を制作ですが

ハブダイナモで自動点灯が出来る最新の部位も導入

 

 

 

 

 

 

 

 

ギヤーの関連を見て頂きましょう

 

 

 

 

リアディレーラーの「サンツアースキッター」

 

 

 

これは変速機の役目ではない、前ギヤーに変動させるための調整のための担うものです

 

 

フロントギヤーの「シマノ600」

 

この自転車は「シングル」のギヤーのものです。

 

元々のこの自転車のタイプだったシングルを意味するものになります。

 

 

2段ギヤーと言う解釈でなく

街乗り「シングル時」とサイクリングなどの距離を楽しむ「シングル時」の

2つの設定乗り方を考えた自転車です。

 

そのため「変速機能」は通常持ってない形です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完成の写真アルバム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映像背景提供

 

福岡県春日市須玖

洋菓子ケーキ店

「パティスリーニシムラ」

にて

 

お世話になりましたのでお店紹介を合せてアップさせていただきました

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 最終章の

 

 「最終章 人生の礎を共にして来た自転車がある・・

そこには大事な復活劇物語のママチャリ40年」では、

 

オーナさんのところにて

用意された前籠を取り付けて

完全に完成した状態で

そのカフェの前で置かれた形のものをご覧に入れて

終了とさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお

この自転車物語は

オーナーさんの「カフェ」の創設へのプレゼントで

この度の

すべての工程で在る事を皆様にあらかじめお伝え申し上げます

 

 

プロ仕事の関わりには無関係です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その6からの続編です

 

 

 

 

それは・・

 

40年車の復活劇!

 

敷島自転車製 「LEVANTI」 の物語

26インチ シングルギヤー 

 

 

 

 

その7

~組立~

 

完成へ進めて行く

 

この自転車だけの与えられた組立がある

 

 

 

作業工程中に一つ一つ届いた部品を取り付けよう

 

 

メインの基本的部品類

 

 

 

 

部品取り付けるにあたりしておきたい事は・・

 

 

 

塗装が乾いた後にしておきたいのが

「塗装面の滑らかさ」をつくるための「コンパウンド磨き」です。

 

 

コンパウンドを終えたら私の場合は、

今のうちにフレームのワックスがけも終わらしてしまいます。

 

 

 

 

 

 

基本部品が揃ったところで組立へ入ります

 

 

 

 

車輪を取り付けよう

 

 

 

 

 ブレーキを取り付けてマッドガードを一緒に組み込んで行きます。 

 ブレーキの下に噛ませて居る布地はマッドガードに傷がつくために、ワイヤーが張られるまでこのまま作業を進めます。

 

 

 

 

 リヤのマッドガードは専用の取り付け場所があるので、そのまま新しく用意したステンレスネジ類で止めて行きます。

 

 

 

 チェーンホイールをはめよう。

 

 作業がし易いようにすでに「センターキックスタンド」を取り付けての作業です。

 

 

 

 ブレーキにワイヤーを張り、効く位置決めしてロック。

 張り終えれば布地を取り去ってあとはブレ―シューを取り付ける。

 

 

 フランスの「PEUGEOT」製(おそらくマファック製造製)のビンテージ物ブレーキが良い感じ

 

 

 

 あえて、昔の「鍵」を飾りの意味合いで取り付けます。

 

 実際には、今ではきちっとしっかりした「鎖チェーン式」の鍵を使う事となります。 これでも当時のレベルの鍵としての機能はしますが。。。飾りにしてます。

 

 

 

 

 この自転車は元々ギヤー変速の無い「シングル」なので、新しく導入したのにも1枚ギヤーです。

 

  そこに変速機が付いているのは意味があります。

 

 

 

 答えはこれです。

 前側に意図して好みのギヤー比での漕ぐ力関係が選べる「自転車」にした事です。

 

 つまり2段ギヤーの自転車と言う事です。  が、2段ギヤーとしてでなく、当初のままの「シングル」の自転車として置く事としています。

 

 そのため、

 普段の街乗りでのどちらかのギヤーで乗ってもらうと言うもので、手動により設定のギヤーで乗るというものです。

 

 考えとしては、

 例えばインナー側の小さなギヤーでは街乗りの感じで普段は使うものとして通してもらうものですが、たまのちょっとしたポタリングやサイクリングで距離も長めの時だけは、走りやすい重いギヤー比のスピード感が増すギヤーに置き換えて乗ると言う考えです。

 そのどちらかを選んで乗る仕組みが「シングルギヤーの自転車」として置いている訳です。

 

 

 さて、

 その答えとなるものを言えば、

 このように、その事でギヤー比が変わる時にチェーンが追い付くようにリヤーの変速機がその余ったチェーンを引っ張り、足りなそうになった時の大きなギヤーで乗る際には戻して動いてくれる「お役目」として取り付けられています。

 

 そのためのフロントギヤーの「シマノ600」がここで良い形で存在してきます。

 

 

 

 この「お役目」を担うものは60年代に話題にもなった「サンツアーのスキッター」がその飾りと共に仕事をしてくれます。 変速機の車はこの自転車に合うように「赤」の塗装をしました。

 

 

 

 

 

 もう一つの懸念・・

 本来なら

 ここに前のフロントギヤー変速機でこの2枚のギヤーを自由自在に動かして変速させる事で考えますが、どうしてもこの場合のギヤーとの距離感に通常の変速機の移動距離に不安がありました。

 幾つかのフロントギヤー変速機を持って来て仮付けしてその外側の大きなギヤーまでの距離に届くかを試しましたが、一応は届くものの万が一足りなかった場合は使えなくなる事の懸念があります。 

 

 そんな事でも一度設置してしまうとフレームボディーに取り付けたディレーラーの跡が残り、塗装面も壊してしまうと言う事もその使わないとする「シングルギヤー」と言う発想の大きな考えの中に在る原因でもあります。

 

 

 

 

 ペダルは東北の福島から取り寄せたビンテージ物です。 60年代でしょう。

 

 

 ブレーキワイヤーは大阪よりカラーワイヤーとして取り寄せたものです。

 右のメインブレーキでは「ライトバイオレット色」で

 左のサブブレーキ役の後ろブレーキはピンクのワイヤーです。

 

 

 

 今のうちにフロントキャリア―がつく前の状態をお見せしておきましょう。

 

 

 

 この後からここにはどんどんフロントの籠が取り付けられるための「キャリア―造り」でマッドガードの部分が見えなくなっていきます。

 

 

 

 

 

 

 サドルを取り付けました。

 このサドルは座るだけの役目ではなく

 別にブレーキの支持役を兼ねております。 また他にもサドルバッグの取り付けも出来るようにの構想からもがあって、このタイプのサドルが必要としました。 

 もちろん、

 基本となるこの自転車に似合うサドルである事で起用したのは言うまでもありません。

 

 

 この度のレストアであえて作った「ブレーキ」が取り付けられるようにした所にブレーキが入りました。

 

 

 

 

 ハブの車輪止めにはオシャレ感が漂う「ウイングナット」を使います。

 

 

 

 予定していたビンテージ物の「キャッツアイ」が付きました。

 

 

 

 

 前後のマッドガードも取り付けが終えて

 

 

 マッドガードフラップも取り付けます。 これは秋田県からの取り寄せで60年代頃の物と思われます。

 この3色が付いていて子供っぽい感じがありましたが、意外にもこの自転車には合うのではないかと予想で購入して来たので、実際に取り付けてみても違和感のない感じで、可愛らしさをこの足もとに入れた感じにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フロンドキャリアーづくりが始まる

 

 

 

 

 自転車前篭においても後に組立時には私の方で良いものを購入予定で居りました。

 

 オーナーさんから、

 前篭に関してはお気に入りの物を購入したとの連絡が入り、私の方で用意する事が無くなりました。

 

 ちょうど

 考えていたのとほぼ同じ材質での見た目も変わらなかったので良かったです。

 ただ、

 この籠を受ける「キャリア―」造りには何かと「寸法上」であれこれと工夫して行く作業からは、現物が手元に無い事では、この後の部品類の用意にうまく行くかの不安もありましたが、そこは、必要に応じての寸法と写真などで送ってもらっての「合わせ作業」をする事で、この件は解決させていきます。

 

 

 

 必要枚数の何枚か送ってもらった画像からの一部を掲載します。

 自転車に乗せるのはこのような同一の籠を予定しています。

 

 写真では伝わりづらいですが、結構余裕あるタイプの籠です。

 

 約 幅が 30㎝ に高さが 24㎝ 奥行きも 24㎝位があるものです。

 

 

 

 

 

 自転車サイドの話しに移りますが、

 この籠からの受ける「キャリア―」造りをして行かなくてはなりません。

 

 

 肝心なの事は、

 籠の大きさは当然そのためのキャリア―の幅や高さに通じるので大事ですが、その籠をしっかりと受け止めて固定させる「ネジ止め」個所の正確に合わせてのところが神経を使います。

 

 その事で、

 何度か位置決めのやり取りをします。

 

 欲するところの位置の寸法を測ってもらい、さらにはそこの画像も添付してもらっての位置決め作業が始まります。

 

 

 

 

 先ずは、キャリアステーにその「キャリアー」の受け皿を創作して行きます。

 

 

 およそ縦側は16㎝から20㎝の幅で縦伸びの穴が籠にあるので、その「ステー」を17㎝のところが在るものを探すために「DIYショップ」にて購入してきました。

 

 まずは、ここから基準にしての構築していく感じで「キャリア―」をつくって行きます。

 

 

 

 おおよそ使われるだろう・・・の予想の「ステー類」をあちこちのショップを回って探して来ます。

 

 この中には、

 他に「サドルバッグ」のステーも含んでいます。

 

 

 

 このステー類から使うものを選びつつ、穴が合わないところは「ドリル」で空けて行くしかありません。

 

 

 

  取り付ける「ネジ」は籠が乗るところ触れる所には頭の丸いタイプのネジを使います。 これら物は錆びない「ステンレス」を使って行きます。

 

 

 

 籠の奥行部分が24㎝あるので、このままではまったく乗りません。

 

 

 

 ここから延長のステーをつくっては組んで行きます。

 

 作業はそう簡単には進みません。

 時に、この形からの先で半日も1日も3日も考えて手付かずもよくある事です。

 

 

 

 その間も、他の事を同時にして行きます。

  チェーンが届いたので、取り付けてみます。

  合うかどうか?が迷いましたが思い切って「ゴールドチェーン」が合うのではないかと「遊び感覚」で起用してみました。

 

 また、その後飽きてしまえばここはいくらでも変えられるので、この工程ではゴールドチェーンでいきます。

 

 

 

 

 次にサドルが入りました。

 

 

 ブレーキワイヤーも入ってますが、これについては後に触れます。

 

 

 

 フロント車輪のハブダイナモです。

 フレームのホークに入るとこんな感じになります。

 

 それにしても「ウイングナット」は良いなあ~。オシャレです。

 

 今の前の「車輪」は後に運んで行く際に車の中では外すので、今はホークの先にはテープを貼って傷にならないようにしています。

 本当なら「グリーンの先端」になっているのです。

 

 

 

 

 フロント側のマッドガードの装飾の様子とマッドフラップの感じも良いですね。 悪くないです。

 

 

 

 

 マッドガードにこの「シャンパンゴールド」地にあえて「グリーン」を加えようと後からの構想では、このように真ん中に入れる事でその「グリーン自体」の存在感を軽くさせています。

 

 もう一つ考えたのが、

 このグリーンは縁取りの全体にして、真横から自転車を見た時には、あたかも全部が「グリーンのマッドガード」と見えると言う発想もありました。

 

 しかし、それはかなりの抵抗感もあったために、この形に最終的におさまったと言うのが正直な経緯となる話しです。

 

 

 

 

 

 シングルギヤーにゴールドチェーン。

 そこに「サンツアーのスキッター」がよく似合います。

 と、自分で満足しているところでもあります。

 

 

 

 黒の「ブラックチェーン」はそもそも使わない計画で始めました。

 本当は「シルバーチェーン」を使う計画でした。

 そこに「ゴールドチェーン」の存在を知ってから「遊び心」が出てきたものです。

 

 どうでしょう?!

 

 意外にも合うでしょう?!

 

 

 

 組み始めて来て、

 好きなところと言えばこの後ろ姿が良い感じです。

 

 

 

 

 この感じにあらためて満足感で眺めながらの作業が続きます。

 

 

 

 

 

 乗る者には常にこうした風景が現れての感じで自転車と向き合って乗れます。

 

 

 

 

 

 ここは同じくビンテージ物の「ベル」が取り付けられます。 

 

 音も昔の懐かしい音がします。

 よく音楽の中で「自転車」を表す際に聴く音の「チャリンチャリン」の性質そのものです。 これも60年代のベルでしょう。 未使用品から。

 

 

 

 ハンドルグリップは白い赤のキャッツアイが付いたものが良いとしてネットでずっと探しました。

 出品されているものを何とか手に入る事が出来ました。

 

 このように今取り付けられてホッとしているところです。 無い時は本当に手に入らないのがこうした「ビンテージ物」の部品であります。

 

 

 ブレーキレバーも未使用品なので、古いものですが綺麗です。

 YSB製のものを起用。

 

 

 

 

 カラーワイヤーが良い感じですね。 そのブレーキレバーも「赤」の目印がちょうどいい感じなのです。

 

 

 

 ハンドルの装飾デザインをご覧に入れております。

 こんな感じの雰囲気で街中を走ります。 左右が同じよりも違うのが良い感じです。

 

 

 

 

  ここの部分に予定計画で「サドルバッグ」が取り付けます。

 

 

  大きなバネ式なので乗り心地は良いです。

 

 

 バネが大きいのには・・

 街中では交差点毎の歩道に乗り上げる度にゴツンゴツンとするので、その場合も大きなバネ式は乗り心地は抜群です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ブレーキを新規につくる・・

 

ドラムブレーキでないリムブレーキ本体が使いたい・・

 

今は取り付けた状態ですが、

これだけでは取り付けたところの支持している物が柔くて強度に欠けるので、

これを解消させるための施策をしなくてはなりません。

 

 

 

 ブレーキをかけた際に大きな力がブレーキ本体を止めている部分に集中して、壊してしまう可能性もあるので、その力を逃がすためのものをつくります。

 

 

 

 ブレーキシューのところに

 力を逃がすためのステーを取り付ける案です。

 

 

 ブレーキと間を経てのフレームのパイプとの間にステーを噛ます案です。

 

 これはかつてのママチャリの制作で得た方法です。 

 これについての発想案の記事内容に関しては下記のところでご覧いただけたら幸いです。 また、同時にキャリア―についても同じように参考記事となっております。

  ↓参考資料

 

 

 

 

 簡単に説明しますと、

 車輪が回る方向にブレーキをかけるとその力が同じく回る方向に持って行かれるので、通常の場合はブレーキ本体が取り付けられているフレームとの強度はしっかりとつくられているものです。

 大概はそのためのフレームのパイプの形状でブレーキが取り付けられます。だから強いです。

 

 

 この場合は、

 マッドガードを取り付けるためのところで、フレームに1枚板状のものを溶接したものです。 

 

 

 元々は、車輪の軸にある「ドラムブレーキ」で後ろ側は使っていた自転車なので、この位置でブレーキ本体を持ってくる事はありません。

 しかし、今はあえてブレーキの本体をこの位置に付けたくてがありまして、それでこうしたブレーキが取り付けやすい形の事でマッドガードを止める場所によく見かける位置として取り付けている訳で、強度はブレーキのためにあるのではない意味ではまったく無いと言って良いでしょう。

 

 つまりそんな場所に今は付いていると考えてもらえると思います。

 

 

 実際にそのブレーキをかけた時の際には大きな力が回転方向にかかる訳です。

 その時、フレームとブレーキを取り付けた所に力が及ばないようにする事です。

 

 その力を逃がす施策が、一番回転方向で持って行かれようとする「ブレーキシュー」のところに、力が逃げて行く形をつくるのが一番良い感じに考えるものがあります。

 単純にその「ブレーキシュー」とフレームとの間に支えの当てる物があれば良い事となります。

 その「逃がす」というものをこれからつくり、ブレーキシューにステーを取り付けてそのままをフレームに通じている形をつくるものです。

 

 それがこの写真のものを使って「ステー」をつくります。

 

 

 

 

 それを取り付けた所がこんな感じです。

 

 

 力のかかったブレーキが持って行かれる方向に、この支持台となる「ステー」がフレームに当たって力を逃がす仕組みです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前キャリアについても触れてみましょう

 

 

 下記の写真をよく見てください。

 ブレーキ本体に何やら上から一つのステーが伸びているのが分かりますでしょうか?

 

 

 

 ブレーキ本体にそのステーがぎりぎりに当たるか当たらないかでかぶさっています。

 

 

 

 これには意味がここにもあるのです。

 

 

 

 もうお分かりの方は予想がついた事でしょう。

 

 

 キャリアーとは・・

 

 その荷物となるものや籠を乗せての色々をこの場所で受けて行くわけです。

 そうすると、

 いくら強めに受けの部分をつくっても、走っている時にはかなり揺れたり上下に振動が繰り返されます。

 

 この制作のキャリアーは

 重いものを受ける程の「強度」は無くて、さすがにママチャリのよくある専用の車輪軸からの枠を使っての乗せられるものとは違います。

 

 本当はそれを使うべきなのでしょうけど、ここは「カフェ」のオブジェでこの自転車が乗るだけでなく飾られる・・・どちらかというと「オブジェ」でありながらも「乗れる」と言った方が正確な言い方でしょう。

 その制作への基本は、そこから始まっていますので、見た目は何よりも最優先での考えのもとで作られて行きますので、乗る事も出来る自転車として捉えてもらえれば分かりやすいかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして、この方法の形で、出きるだけ「強度」を考えた時に、この「キャリアー」が重さで下がってしまう事と、走っている間の上下するものに対して下がってマッドガードに直接当たってしまう事を避けるためのステーを入れていると言う事です。

 

 

 

 ブレーキ本体が、このキャリアーが下がってしまう際に受け止める役をしています。

 

 

 

  籠の取り付け金具の位置に合わせて、この取り付けボルトも幅を4cm幅なので合わせておきます。 

 この出っ張りの間をつくっているのには、籠が高いためにハンドルが邪魔をして取り付けられなくなるのを防ぐようにスペーサーとしてナットを間に入れて前に出しています。

 

 

 

 前方への前側に一つ伸びているのは

 籠の底にある先端部分に籠を止める金具に合わせて、そことの結合させるためのものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サドルバッグを取り付けるキャリアーをつくる

 

 

 

 

 

 サドル自身を取り付けているボルトがありますがその個所を一旦分解するように外して、そこに用意したステーをボルトに噛ませて行きます。 

 太めのネジなので、それが入るように大きさが合わなければ鉄ヤスリで削って入るようにして取り付けます。

 

 

 

 サドルバッグと言っても、

 かなり役目の与えられたしっかりしたものとか、大きなものは考えには無く、あくまでも「アクセント」となる存在感で、自転車自身をおしゃれに装うのが目的です。

 

 せいぜい、携帯電話とかが入れば良いくらいな小さ目で軽い「革製」の物がつけば可愛らしい感じで良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 そのための「サドルバッグのキャリアー」は重いものは無いとした、軽く乗せられる程度の物で考えて行きます。

 

 おおかたどのタイプのバッグも使えるような、ベルト掛けに対応する感じなどを想定してステーを組んで行きます。

 

 

 

 

 

  丸めの筒状の革製のバッグが良い感じでの想定で組んでみました。

  他にも、こんなところに取り付けたいものがあれば工夫して使ってほしい所でもあります。

 

 

 

 

 

 

【ブレーキの構造を見る】

 

 後方のリアブレーキが取り付けられて、そのワイヤーの支持台を兼ねたサドルが在る事を確認出来るでしょう。

 これがあるために、このサドルの意味合いもありました。

 

 

 

 センタープルタイプのブレーキ本体を使う場合は、

 そのブレーキを引っ張るためのワイヤー受けが必要となります。

 

 他の受けの要らない、ブレーキ本体が受けとなる「片側で操作」出来るタイプの物であれば良いのですが、好みからも「センターブレーキ」を使いたいとなると、その支持台となる「受け」が無いとなりません。

 

 ここで見ても分かるように、

 通常ならばフレームのシートポスト(サドルの取り付けるポールの受け口)の所に支持台を設けるのですが、このフレームではセンターブレーキは真っ直ぐに引っ張る形が無いと出来ないためにそれにはその場所となるものがありません。

 

 ミキストのフレームを参考にして、真っ直ぐに引っ張れるところからの直線状をつくる事、それが叶う事を考えて行くと、この場合の自転車のフレームからは他には出来なく、その事でサドルの存在が浮上するものです。

 

 これについても、

 かつて「ママチャリ復活」で取り上げました記事の中にそのサドルからの案が生まれた事で起用した事をここでも参考になったものです。

 

 

 ご関心があれば、同じくここを見て頂けると良いかと思います。

 ↓ 参考資料

 

 

 

 サドルの金具の一部を使ってその「支持台の受け」をこの場所からワイヤーを受けて、そこから真っ直ぐにブレーキを引っ張ると言う仕組みです。

 

 

  その事で、このサドルが大いに役立てる存在にもなっていた訳がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとは籠をつけると完成です。

 

 

 

 

 

 

 

 もう手をかけるものがこれにてほぼ終了となりました。

 

 あとは、オーナーさんに渡す際に、その現地にてオーナーさんが購入した籠を取り付ければ完了です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「その8 人生の礎を共にして来た自転車がある・・

そこには大事な復活劇物語のママチャリ40年」では、

 

これまでの作業での出来上がりの映像をお見せします。

 

そして

その8の後の「最終章」では

日を空けて

実際に籠を付けた完了の映像も

追加にてお見せいたしてまいります。

 

 

あと2回

最終回までどうぞご期待ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その5からの続編です

 

 

 

 

それは・・

 

40年車の復活劇!

 

敷島自転車製 「LEVANTI」 の物語

26インチ シングルギヤー 

 

 

 

 

その6

~仕上げ塗装~

 

デカールを貼れば最終塗装に移れる

 

更なる

大人への品格を

ここに重ねて行く

 

 

 

 

 

 

車輪が届いた!

 

 

 

 車輪については既存のものはサビの深刻さを受けて、「安全上」の観点でも元々の付いていた「既存の車輪」は残念ながら使わずに新しいものを入れると言う話をしました。

 

 部品の多くは例え「捨てても良いもの」であれ、使える使えないは別にしてでもそこにはどれも所有権のある物としてが本来あります。 

 そこは私自身が勝手に処分せずにそのままオーナーさんへ「取り外したもの」としてお返しすると言うのがこの場合の筋であります。  ・・と、ここまで言えば正式な考え方でしょうけれども、それよりも要はどの部品であっても一つ一つ「思い出こもった一つ」であると考える原点が実は私の中では手掛ける以上その気持ちがあるからです。

 

 そのため、外して使えない・使わない部品のものは一旦はオーナーさんにお返しすると言うやり方をしています。 あとは、オーナーさんがそれらをどうするか?はそれは自由ですからね。 決めてもらうのはオーナーさんです。

 

 

 前回の「その5」で触れたお話しですが

 この車輪については安全上もう使えないとして、それをお返しするにあたり、そのままを戻すのではなくてオブジェに変えようと言う話しを致しました。

 再度そこに触れますが、自転車のメイン部品である「車輪」は、多くの今までの道のりのすべてを支えて来たものである意味からでは、本当はその車輪を何とか使いたいものがありました。 しかしそれが使えないとなれば仕方が無いですね。

 ただ、外して何もせずの状態での汚れと錆びのままをお返しして、行き場もない形で処分される運命に置かれて行くよりも、それが思い出ある象徴ともなればがあります。 ましてや「カフェ」を開くわけですから、飾れる環境が在る事を考えるとそれ自身がまた手元で意味を成す形が大切な事と言えるわけで、そのために「オブジェ」用に化粧直ししてのお返しをさせて頂いたわけです。 私としては次なる新しい車輪を乗れるように使えば良い事になります。

 

 

 さて、

 次を担うための真新しい車輪がこのほど届きました。

 

 

 同じ26インチです。

 

 アルミリムに、スチール製のシマノハブ仕様の車輪ホイールです。 ハブも「ラージハブ」が気に入ってのもので、シングルギヤーは以前のままに合わせました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 前面の車輪は今の自転車事情を考慮させてもらっての新式な「ハブダイナモ」による自転車自動点灯ライトを考えました。

 

 私に取っては、こうした部品類は初めての手にするものとなりました。 こちらも「シマノ製」です。

 

 

 観た目はこのように今の形の新しいものになりますが、そこは新旧合体で行きましょうか。

 

 

 

 それに併せて、

 高知県より注文していたタイヤが届きます。

 

 これは、

 タイヤが全部ブラックを避けたいところから、飴色のサイドを持つタイヤか、白を基調としたタイヤが良いなとして探していたところ、ちょうど高知県からの販売で見かけて購入したものです。

 

 全部が桜色のタイヤもあって、それも良いなあと思っていたのだけども、1品だけの出品であったために、迷っている間に売れてしまいました。

 

 元々が白い縁のサイドのタイヤをこの自転車は使っていたので、かえって良かったと思いました。

 

 

 それがこちらのタイヤです。

 

 すべて新品の足回りは本当に綺麗で観ているだけでワクワクさせるものがあります。

 

 

 

 

 

 タイヤとチューブを揃えましたので、後はリムに装着の際に必要な「リムテープ」を別に揃えなくてはなりません。

 

 

 

 新品のリムはスポーク止めの金属がこのようにあらわなところは、ところどころ指で触ってみて刺々しい感じなところがあったりします。 そう言う場合は、後の走っていて段差などを越えた際に起こる「リムパンク」の予防を考えてみて、あらかじめそこは気になれば「ヤスリ」で刺々しい部分は滑らかにしておく事が良いと感じたためにヤスリを充ててみます。

 

 写真では、片方にはもうリムテープを巻き付けたところです。 こうして「チューブ」が入り、タイヤが装着されると言う仕組みでありますね。

 

 

 

 ここで比較を見てもらいましょう。

 元々の錆びついた車輪から、この度の新しい車輪へと世代交代します。

 

 

 

 

 こんな感じです。

 

 

 新しいリムにタイヤをつければもう後はフレームに付ける時を待つばかりです。

 

 

 

 

 

 

  そして、次なる作業が・・・

 

 

 サドルに移します。

 こちらも新品を購入。

 

 本革の物が良いと考えていたために存在感ある安定型のクッション付きなものを選びました。

 

 

 

 

 

 サドルも自転車の中ではその存在感を醸し出すところなので、それ自身にネーミングも施します。

 

  フリーハンドで思い描いたデザインをサドルの横の左右に書き込みます。

 書き込むと言っても書くのではなく、強く押しながら凹ますと言った方が伝わりやすいでしょう。

 

 

 

 鉛筆で押し込むように強く書き込んで行きます。 

 この場合は先が丸くなった鉛筆の芯が良いのです。

 

 

 

 

 

 これは前回の2022年10月に手掛けた時のサドルに書き込んだ事の出来具合からを起用したものです。  よろしかったらどうぞ。。 ↓ 参考記事

 

 

 

 

 

 このサドルは前回の物と比べるとどうやら革が固めなので以前よりも凹まない感じですが、何とか文字は入れられました。  

 

 

  バックサイドには「KAZE」の文字も入れます。

 

 

 サドルはこの自転車限っての造りにおいては、後に重要な役目がある部分なので、座るだけのサドルからブレーキの支持を受ける場所にもなる意味を持っています。 

 その意味でも、このサドルの品種選びがありました。

 もちろん、この自転車にふさわしい形のサドルであると言う点で選択されたのは言うまでもありません。

 

 そのサドルにおいてのブレーキについては、そのご紹介記事の際に触れます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最も大事な手掛ける作業に入ります!

 

それは

大人への品格へ!!

 

アラベスク装飾

 

 

初の体験となる絵筆による書き込み装飾をトライする

 

 

 

 

 

 

アラベスクの文様で大人の品格を加えて行く

 

 

 

 

 フレームの全体にオシャレに施していきます。

 

 

 

 ボトムブラケットの足もとにさりげなく装飾・・

 

 

 

 

 ヘッドマークのオーバルの縁取りも、単純に線分けでない、アラベスクの文様で囲んで周辺を埋め尽くします。

 

 ここで考えた事は、 

 金文字で施す予定をやめて、同じミルキーホワイト色を背景の「シャンパンゴールド系」のヘッドにおいて微妙に分かるか分からないかのレベルで施されている事の「洒落さ感」を表現しました。

 

 

 

 

 

 グリーンのヘッド部分の装飾と、フロントホークの肩口にその出で立ちの「顔」をつくります。

 

 

 

 

 

 車輪を支える後方の所では・・

 

 左側後ろのみこの装飾を施す事にします。

 

 右側はあえて装飾はせずの「アンバランス感」も意図的で良くて、いつも左右が同等も綺麗ですが、それを崩すように所々に入れる事で「洒落っぽさ」を加味させます。

 やみくもに何でも崩せばいい事ではありませんよ! そこはきちっと考えもって・・でが重要です。

 

 特に右側は、何も無くともチェーンやギヤーの立ち並ぶ所で、左側のフレームよりも賑やかさでその存在感が出来上がっているので、そこに装飾は要らないとする事も、その理由の一つにしています。

 

 自転車の写真を映す際もどれも右側にしているのも、その意味があるからです。 

 

 その意味では、

 この左右が一緒でない方向の「アンバランス」さも、全体としては左側が簡素になるために装飾が付いている事ではむしろ「バランスが取れている」とも考え方によっては言えそうです。

 

 

 

 

 

 手強かった「シートピラー」部分の作り付けのところも、この際「顔」にして行きましょう。

 

 そして、

 何と言っても、このフレームの中で一番の印象を与える大きな装飾を中心の縦のパイプの位置に「主張」を掲げます

 

 

 

 

 

 乗った者が、常に目にする位置に自転車への楽しさを与え続ける目に入るところに装飾を入れます。

 

 

 

 

 

 

 比較を見て頂きましょう・・

 この装飾があるのと無いのとでは、その品位の事では大きく意味を持たせられます。

 

 

こちらがまだ装飾をしてない状態の枠線のみで分けられた状態

 

 

 

 

これに「装飾」を施された状態が・・

 

 

 いかがですか?!

 その差は、伝わるものと考えます。

 

 きっとオーナーさんも喜んでくれる事でしょう・・と。

 

 

 

 

 大事な思いをここに忘れずに加えて行く・・・

 

 

 

 

 

 この自転車には元々の銘がありました。

 

 LEVANTI

 

 それは、

 この自転車への思いを寄せ続けて来たオーナーさんの思いにも触れる一つの形がある事です。

 そうしたネーミングも必要に応じて取り払われて今に至っていますが、

 あえてそこに考えの思いを寄せて見れば、この自転車の生まれと育ちに触れるものを感じるものがあります。

 

 

 この「レストア」による変身で、新しいネーミングは「KAZE」として次を生きて行く事となりました。

 そこには、今の思いを支え続けて来たそもそものこの自転車の名前が在った事も、

どこかにそれを残したいとする「制作側の思い」も

この作業の工程に関わる中で生まれるものがあります。

 

 

 その事でずっと気にしながらの工程の中で、

この装飾の中に存在させて行くの表現の仕方で叶えるとしました。

 

 

 ただし、

 ここで考えたい事は、

 先に言ったようにこれにおいては「制作側の思い」がそれを考えさせるものがある事です。

 

 ここは「KAZE」がこの自転車の次なる新しいネーミングとして生きているので、それに影響を及ぼすようなどっちつかずな「名」であってはなりません。

 しかしながら、そのルーツを示すこの自転車のそもそもの「思いを掛けられ続けて来た」事には確かな「LEVANTI」と言う自転車がオーナーさんの心とつながって来たものです。

 

 

 そうして、

 このアラベスクの装飾に囲まれながら、しかもボディーフレームの中心に居てその存在感が大きくある場所に関わらず、さりげなくその名が生き続けている・・・とする、この装飾と同型で現れているとした考案をさせてもらいました。

 

 確かな「LEVANTI」であり続け、確かに「KAZE」となっての次なる自転車に今が置かれて始まって行く事に「綺麗に存在」させる事が出来ました。

 

 

 言われなければ気づかないが、よく見てみれば装飾の一部になってその存在をしっかりと中心に居るとするこの形に「しあわせ」を感じるものが生まれます。

 

 

 

 

 マッドガードの泥除けが出来て・・・

 

 

 

 

  ここでもその装飾が施されます。

 

 前回の「その5」では、つなぎに「どんなマッドガードになるでしょう」とくくりました。

 それが、

 この形のグリーンを本体の「シャンパンゴールド」に付け加えられた答えです。

 

 

 こちらはリヤー車輪のマッドガードです。

 当初はグリーンが要らないくらいによく出来ている感じと思ってましたが、フロント側のマッドガードにはグリーンを入れるつもりだったので、前後とのバランスからも同じようにグリーンは入れたい思いもあって、この形で後ろ面側にグリーンの存在を入れる事で収まりました。

 

 

 

 そこに大人のオシャレ感を醸し出せるように装飾を入れて行きます。

 

 

 

 

 

 

 3つの穴はキャッツアイを取り付けるためのドリルで開けておいたものです。

 

 下側の2つの縦の穴はステーの取り付け場所で当初の物からです。

 

 

 

 

 

 こちらはフロント側のマッドガードです。

 

 装飾は一番先端側の方向の物をお見せしています。

 

 

 

 

 

  同じくフロント側のマッドガードで、乗っている者の側の下の部分です。

 

 こちらのグリーンの部分にも装飾をしていきます。

  

 小さな横に並ぶ穴は、マッドガードのフラップをつけるために穴を開けておきました。

 

 

 

 

 このようにもう遊園地の乗り物や子供自転車的な様子への心配はとっくに拭い去って、今ではこのピンクの自転車が大人のへのオシャレ自転車として生まれ変わろうとしている様子です。

 

 あたかもそれは、

 気品ある王室の道具と言ったら言い過ぎでしょうか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2章】

 

 

 

デカールと装飾が終われば

 

最終仕上げ

の塗装が出来ます

 

 

 

 

 ようやくです!

 

 ここまで来るにはかなりの時間を要しました。

 一つの自転車の「塗装」をするには、

様々な都合上や事情を通り、

そしてそこで必要な作業を超えながら、

この吹きかけるだけの一瞬の出来事のために今までの工程がありました。

 

 さあ~、最後の仕上げ塗装です。

 

 

 

 

 吹き付けるにあたり、

 全部の「油脂分」を取り除きます。

 

 

 

 

 「パーツクリーナー」で拭きかけながら速やかに拭き取って油分を除去して行きます。

 速やかにとは、

 この塗装自体の「ラッカー」はパーツクリーナーの溶剤に弱いために、溶ける前にふき取ってしまいます。

 

 

 

 

 

 拭き取った後は

 こんどはそこに拭き取りの布地の残りやホコリなどが無いかを確認します。

 

 

 

 

  すでにフレームに取り付けている部品類は、この仕上げ塗装に乗せるために一緒に塗装させていきます。

 

 

 

 

 

 

 古くて錆やすいもの、変色しやすいものとかをこの際にはもう入れておく事としました。

 

 

 

 

最終仕上げで被せるのは

 「ウレタンクリアー」です。

 

 

 

 

 

 

 これを全体の隅々まで被せれば、もう仕上げです。

 

 

 

 

 

 ハンドル部分のところも既存の部品だけで構成していますので、今はこのように磨き上げて錆跡はのこるものの綺麗に見えますが、直ぐにここから新たな錆が始まって行きますので、ウレタンを施してしまいます。 

 

 

 

 

 ヘッドマークもウレタンを被せるとフレームの中に取り込まれる形で一体化します。

 

 

 

 

 装飾もデカールと同じように後からペイントで書き込んだものなので、ウレタンを被せる事で一体化して定着してくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 ヘッドの締まり具合も調整済みなのでしばらくは触らないところとなるでしょう。 このままウレタンを被せます。

 

 

 

 

 本体のメインデカールとなる「KAZE」の文字も今はまだ貼っているだけのものです。

 これにウレタンを何度も被せて段差をなくして一体化させる塗装方で定着させていきます。

 

 

 

 心配して来たシートポストのフレーム延長の作り物もこれで仕上がります。

 

 

 

 「LEVANTI」の文字もここでずっと生き続けてくれるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 漕ぐ足元も乗るのが楽しくなりそうな感じで私も気に入っている部分です。

 

 

 

 

 

  ハンドルも後からの色変えで「塗装品」となるために、スチール製のハンドルと言う事でもこの最終の「ウレタンクリアー塗装」では本体と一緒に被せます。

 

 

 

 

 

 

 

 これで、全ての最終塗装への形が出来ました。

 

 

 

 

  ハンドルを付けての感じもようやく見えて来て、実際の様子が想像できてきます。

 

 

 

 

 ハンドルの左右の絵柄のデザインもこんな感じでボディーとの連携を感じさせています。

 

 

 

 「その5」のところでもお話ししましたように左右のデザインの違いをご覧ください。

 

 

 

 

 右が1つの長めのもので、左が2つにした短いものが左右のアンバランスで「遊び心」を加味させてのバランスよく装着しました。

 

 

 

 

 

 

  塗装しやすいように

 この場合の自転車はハンドルもついている事で、逆さま吊るしでなく、正像吊るしで塗装にします。

 

 そのハンドルに吊るすための物を作ります。

 

 

 

 

 

 

 2つの木棒をハンドルの端切り口に入れてそこに紐づけで吊るします。

 

 

 

 

 

 ハンドルのもう片側の吊るしには、ボトムブラケットから長い紐で吊るして行きます。

 

 

 

 

 これで、今一度手で触ったところの「脱脂」を忘れずにして、ホコリ等も確認しながら仕上げ塗装へと進みます。

 

 

 

 

  本体以外にも

 ウレタン塗装しておきたいものはここで一緒にやります。

 

 ウレタン塗料は12時間しか持たないので、使えるうちに必要なものを一緒に片付ける考えがあるからです。

 

 重ね塗りも10分空けての2度塗り3度塗りが進められるので、作業始めると一気に終えて行けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

  この日、

 とてもいい天候に恵まれていい塗装が出来ました。

 

 10時間後くらいにはギリギリ触れるくらいまで乾き始めますが、 この後72時間くらいは放って置きましょう。

 

 

 

 

 

 

  乾きも終われば・・・

 もうあとは揃った部品などを「組立」です。 

 

 

 

 「その7」では

 

 組立です

 

オーナさんが用意した籠の受けの制作もこの組立時にはあります。

 果たしてうまく工夫しながらの組み立てになるでしょうか・・

 

次回をお待ちください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その4からの続編です

 

 

 

 

それは・・

 

40年車の復活劇!

 

敷島自転車製 「LEVANTI」 の物語

26インチ シングルギヤー 

 

 

 

 

その5

~本塗装が終えて~

 

福岡にその後の作業を移して

 

部品調達からマッドガード塗装へ

 

 

 

 

これまでの神奈川から移動前のようすから

 

やっとここまで出来た

・・・

明日の出発を待って置かれた状態から

 

 

 

 

出発前までに・・

 

 

先ずオブジェ用に

思い出ある部品を飾り用につくる

 

移動の途中でそのオブジェの部品を渡す

 

毎日通った自転車のフレームと共に使って来た

もう一つの足

 

 

 

 これは実際には使わない部品としてお返しするだけのものだけど、このままでは捨てるだけの部品にするしかないので、「カフェに飾れるオブジェ」を意識して、一通り綺麗にして塗装する目的にする。

 

 

 さびをそこそこ落として、

 塗装が乗るまでの作業をして行く。

 

 合わせてこちらも・・

 チェーンガードもこの自転車の見かけの様子がありましたね。これはもう次のレストアで使わないので、綺麗にして飾り用にしましょう。

 前篭のステーも使わないので、どちらも「ゴールド仕上げ」にして飾っても良いようにしておきます。

 

 この中で、

 籠の取り付けステーは新しくレストア後にまた活用します。

 

 

 

 

 車輪はここまできれいになればあとは塗装を待つのみです・・・

 

 

 ようやくおおかた塗装まで出来る形にしていく。

 

 錆を落としたら、洗剤で水洗いして乾かす。

 

 

 そうして、

 ようやく塗装までの準備が整います。

 

 こげ茶系のカフェに合うように、「ゴールド仕立て」で車輪を強調させていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうしてゴールドを施せば、それなりに「オブジェ」に使える形になって、捨てずに思い出ある車輪が次の場所で生かされる事となります。

 

 これをカフェの壁のどこかに飾るとまたいい感じになるでしょう。

 

 また、実際に飾った状態が出来た時にはご紹介出来る時に掲載を次回のブログのどこかでお見せできるでしょう。

 

 

 

 

 

 本題に戻ります・・

 

 

【福岡】

 

 

 

 

 

 神奈川から福岡に移動が済みました。ここからは「福岡作業」と引き継がれます。

 

 

 

 

 これまでの作業から次に入って行きます。

 

 

 

 前回、「ママチャリ」の「捨てる神あれば拾う神あり」で話題にしました「お買い物ランドナー」を横にして、同じようにこれから組み立てへの道を辿ります。

 

 

 その記念写真です

 

 

 

 

 

 

 

 こちらも「オブジェと実動」を兼ねたこれからが続いて行く事になります。

 

 

 

 

 

 

 

 組立への「部品調達」へ

 

 しばらくは、この自転車への「復活劇」に合うための

 構想に合わせたイメージをもって、

 どこにどんな部品を付けて行くかを考えながら、そのための「部品」を探します。

 

 

 今は、ネットからの様々な部品探しが出来るので、その多くはラクマやメルカリ、そして定番のヤフオクなどのビンテージ部品の出品からを見て、良いものを手にして行きます。

 

 この場合は、

 どうしてもおおよそ40年前の自転車である事と、その飾るための「オブジェ」がメインである事でも、今流のどこでも売って居そうな部品では無く、50年~70年代にかけての当時物を探す事からを考えにあります。

 

 ちょうどいい部品があるかどうかを時間をかけて探していきます。

 

 

 

【部品を探す上で】

 

 その出来上がりの「イメージ」からを基準にして・・

 

 ① 構想に合わせたふさわしい部品である事。

 

 ② ピンクのフレームに合わせた色合い・形である事。

 

 ③ 50年代・60年代・70年代の部品をメインに考えて行く事。

 

 ④ オブジェのみならず実動である事も鑑みて「安全上」と「実益」を兼ねての許せる範囲での「現部品」からの起用も取り入れて行く事

 

 ⑤ 見た目で叶うものは年代に固着せずに取り入れる事。

 

 これらの①~⑤を念頭にして既存の利用できる部品と、足りない必要部品を購入して行く。

 

 

 

 

 およそ3週間くらいの時間を要して、一つ一つ揃えて行きました。

 

 

それは出品の場所は全国からの調達となります。

 

 

この自転車のために北海道から本州は東北、関東、関西の各地からこの度は集めました。

 

 

 

 

 

 

 基本は既存の自転車に付いていたままの部品を使える事ですが見た目と安全上などの事情から新しく別の部品として購入と言う事であります。

 

 既存の使える部品は、

 レペアーして錆取りや磨きをかけ、塗装が必要なものは個々にして行きます。

 

 

 

 

 

 購入したこの中でも、

 フランスの「PEUGEOT」の50年代~60年代とも言える古いブレーキがぜひ使ってみたいブレーキとして、それを見つけた際にはすぐさま購入して手に入れました。 

 

 このブレーキは50年代から60年代にかけてフランスの自転車に付いていたものです。 古さだけでなくて、結構強靭な造りとブレーキシューの取り付け位置の足の長さが肝心だったもので、前回ご紹介していた「ママチャリ復活」での所で気づいたブレーキの足の長さが足りないものが多かった事でも、ここでその事で参考になって居ます。

 

 その意味でも、これはかなり足が長いのでほとんどの自転車に取り付けてブレーキシューが車輪リムに充てられる事が出来ると言う事です。

 

 

 

 その古いものを綺麗にして行きます。

 

 

錆を取れば塗装です。

取り付けた時の想定での色合いを考えてその塗装を施します。

 

 

 メッキ部の所は色合いのそのままを生かす事にしました。

 ただ、もうメッキの状態は良くなく、錆を取って錆跡が出ますが、それも「古さの内」としての許容範囲に在る事でそのままクリアー塗装をしています。

 

 

 

 

 

 ボトムブラケットの金具は、

 もう錆を落としても光らずに、これをレストアしたフレームに取り付けるには、不似合いなるために「塗装」を施します。

 

 

 

 

 

 シルバー塗装しました。

 

 

 

 

 古い、ビンテージ物の購入したものも

 色変えが必要なものは、錆や汚れをとって必要な「色」へと変えていきます。

 

 マッドガード「泥除け」の後ろに付ける「キャッツアイ」の反射板も、トタン地のものをベージュに塗装します。

 

 

 

 

 

 

 細かい諸々の錆びたネジやボルト、ワッシャー類も使う使わないは今の状況からでは分からないので、予想をしながら「ゴールド仕立て」や、大抵はどこにでも使える「シルバー仕立て」で塗装をしておきます。

 

 

 

 

 

 ただ、

 特殊部品は手に入らない事では、なんとしても古い部品を使うようにしますが、出来る限り不具合さが無ければ、今の「部品」として新しく錆びない「ステンレス」のものを使えるように用意もしておきます。

 

 

 

 

 

つくる制作側としては

「ハンドル」は変えたかった・・

 

 そもそも、オーナーさんから自転車を受け取る時に、ハンドルの事でも「このままを使いたい」と聞いていたのだけども、実際にフレームの塗装を終えてみて、この後の自転車を組み立てて行くに従っての思うところでは、独特なハンドルの形が私の中で常にその存在感が大きくあって、「どう仕立てて行く感じか?」をとても気になるものがありました。

 

 

 

 もし出来る事ならいつも自分が使えそうな平ハンドルの物が合わせやすいようなイメージがあって、その事ではハンドルはこの際別にして、あの「車輪」をオブジェ用にしたように、ハンドルもオブジェにして、その代わりとして他の物を起用して見たらどうかと相談してみたわけです。

 

 この独特な形のハンドルは、どうしても今後「形にして行く上で」のところで、どうやりくりするのかの気になるものがあって、上手に「自転車」として形にして行くのにあまりにも今まで手掛けて来ない形なハンドルであったので、再度「違うものに変えませんか?」と尋ねたのです。

 

 

 しかしながら、

 

 そこはどうしてもオーナーさんの強い要望からも思い出ある自転車としてハンドルは既存のものを使いたいとの事で、これを外してしまうと「残るフレーム位が当時のものになってしまう」と言う感じでもあることで、あらためてそこを貴重として納得に至ります。

 

 再度あらためてそこは当初のままの計画で行く事にしました。 

 

 言ってみれば、この当初のままを復活させる事もこの「復活劇」のひとつでもあったので、それは何としても最後まで残そうと言う形でこのままを通して行く事でなりました。

 

 

 

 

そのための

ハンドルの化粧直しをする事となります

 

 

 さて、ハンドルを再度既存のものを使うとなれば、そもそもがこのままの状態の黒塗装の「ハンドル」であってアルミやメッキで無い事があげられます。

 気にしたいのは、このピンク仕立ての新しく生まれ変わる様子からは「ブラック」はこのイメージの中ではタイや以外は「絶対に合わない!」の思いがあって、これをピンクに合わせる形で似合うものにハンドル自体の色を変える事になります。

 

 そうなると、

 色々と考えたあげく、無難な路線と間違いないものとしての「シルバー仕立て」が出ていて、このシルバーハンドルをつくる事になります。

 

 先ずは、黒を出来る限り剥ぎ取りをしてそこに「シルバー」を重ねて行くようにしました。

 

 長年の経年劣化もあってか、黒い塗装がハンドルグリップ以外のところの紫外線に晒されて来たところは意外にもヤスリで軽くはぎ取れました。

 完全ではないですが、多少の黒色が残しつつも、劣化した表面の塗装はどんどん取れました。 その意味では塗装もしやすい形にはなって良かったです。

 

 

 しかし、 ハンドルは何かと傷つきやすいところなので、勧められないのですが、同じ形に似た「アルミ製ハンドル」を持ってくるわけにはいかず、このハンドルを使う事での「意味」があるので、塗装するしか方法は残されて居ません。

 

 

 とにかく「シルバー」を塗装しましょう。

 

 シルバーをする前に、鉄ハンドルのために錆の所には「プラサフ」をかけます。

 

 

 乾いたタイミングで

 「シルバー塗装」をします。

 

 

 

 シルバーは数回施します。 その後クリアー塗装をして定着させていきます。

 

 

 

 さて、

 このシルバーのままで終えるところですが、どうしてもこのままをあのピンクのフレームとの組合せには、その存在感が大き過ぎてがあって、私の中でどうも立ち上がる部分の面が気になります。

 

 それを軽減させながら、完成時に意味有り気につながるように出来たらと考えたのが、この後の作業につながて行きます。

 

 シルバーの大きな存在感のハンドルでなく、立ちあがりの「2本のシルバーの棒状」の感じを、フレームとの連帯感を思わせるための「ベージュ地にグリーンを備わせた装飾系のデザイン」を入れる事にしました。

  

 それも、左右均等のものをさけ、右は長く大きいもので、左を短い二つの構成で短い形左右同じ長さになるようなデザインを考案して施します。

 

 そのための色分け毎の塗り分けをします。

 

 ベージュを入れた後に、乾きを待ってグリーンが入るようにマスキングして受けから吹き付けます。

 

 

 

 

 縁取りにはゴールドをシルバーとの境に置いて行きます。

 

 そのための更なる塗装への作業をして行きます。

 

 

 

 

 マスキングを全て外して

 

 

 右側の長いアクセント。

 

 

 そして左側の二つの構成で見せるデザイン。

 

 

 

 このようにして、

 これから組み立てる予定のフレームに取り付けるハンドルとして、こうして出来上がります。

 

 

 次に、

 

 漕ぐための「クランク」です。

 

 この機種もだいぶ悩みましたが、最終的に「シマノ600」を使う事にしました。

 

 シマノ600はロードレーサー系のギアークランクです。 ママチャリにレース系のギヤーなんて凄いだけでなく、自転車の見える様子で、大きな存在感ある場所の「顔」のひとつですので、それがまた高級感だったりそれ自身がオシャレです。

 

 

 

 

 シマノ600はクランクにその文字が入っておりますけども、黒い文字はスピード感ある雰囲気が持ちますが、この場合にはむしろ合わない事で、この文字をフレームと同色でおさめます。

 それによってオシャレ感だったり、女性の自転車らしさが生まれます。

 そこで、その文字塗装をしておきます。

 

 

 

 乾いてから磨き上げで、余分な塗料を落としていきます。

 

 

 溝の中の色文字だけが残る形になります。

 

 

 さて、

 今クランクギヤーは自転車の「顔」と言う話しをしましたが、さらにもっと自転車のフレームと同様な存在感で「顔」と言うものがあります。

 

 それが「マッドガード」=つまり「泥除け」です。

 

 この「泥除けマッドガード」ほど、自転車の雰囲気を表し、様子を変えるものは無いと言っても言い過ぎでないほど、かなり重要な存在感があります。

 

 

 

 

 このマッドガードをそのまま使うので、これを錆取りから綺麗にして行きます。

 

 

 裏面は前面に渡って錆のみです。

 それをワイヤーブラシ→サンドペーパー類で出来る限り落していきます。

 

 

 それが終われば、

 洗剤洗いして汚れや錆と油分を落とします。

 日に干して、完全に水けを取ったら、次に私はさらに「パーツクリーナー」で完ぺきに油落としをしておきます。

 

 その後には、錆止めとなる「プラサフ」を被せて行きます。

 

 

 

 

 

 

 使う下地のものはこれらのスプレーです。

 

 

 先ずは、裏地の内面を塗装してしまいます。

 

 

 その後表面の塗装へと移ります。

 

 

 

  ピンクのフレームには何が良いのか?

  全面色で行くのか? それとも複合色にするのか?

 

 それもどの色で決めるかです。 

 

 先にも言ってきたようにマッドガードの泥除けは自転車の「顔」になる大きな存在なので、ここはかなり考えに考え、悩みに悩んできました。

 決めた色も、また次の日にはやめると言う繰り返しで、全然決まらないと言うのが続いて来た訳です。

 

 有力だったのが、

 ① ベージュ一色

 

 ② シルバーの一色は一番最初からの決めてきた色だったのですが、実際に作業始めた時からは、だんだんとありきたり過ぎて候補からどんどん遠ざかって行きました。

 

 ③ 思い切ってフレームに使っているグリーンがかなりのその後の候補に有力となってきたものです。

 

 ④ しかし、グリーンはかなりの危険度が満載で、一度これを使ったら後には引けないくらいな大きな色です。 前のアップの「補色」の話題のところでも言ってきたように、よっぽど決まって無いと使うには危険すぎるものがあります。 

 

 ⑤ その上で、縁取りをグリーンにして真ん中側をベージュにも考えてました。

 

 ⑥ その逆も考えての縁にベージュで真ん中側をグリーンが良いかもと、なかなか決まりません。

 

 

 

 さまざまな、泥除けの色のものですが、フレームのピンクに合わせるものとして悩みに悩んだ最終的に思ったのが全く予想もして来なかった「シャンパンゴールド」を使う事です。

 

 シルバーでもなく、そしてベージュでもないまったく新しい発想です。

 

 それもかなり有力視された今までにないくらいなピンクとの新しい組み合わせです。

 

 

 

 本番では、その「シャンパンゴールド」が乗りやすいように下地がブラックである事でも、なかなか色が乗りにくく、黒地が出て来てしまうので先ずは「アイボリー」で下地作りをします。

 

 

 アイボリーをかませて乾いたら、いよいよ「シャンパンゴールド」をその上に吹きかけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「シャンパンゴールド」を終えるとクリアー塗装で定着させて後は乾くまで放置しておきます。

 

 

 

 

 

デカールを貼る作業開始

 

マッドガードの泥除けも終えて

乾燥の待っている間に

 フレームへの「デカール」の制作と貼り付けをします

 

 

 

 すでに神奈川に居る時に考案しておいたデザインから、いよいよそれを実際のデカールの制作をして行きます。

 

 

 

 

 

 

  ヘッドマークとなる「K」の文字の切り落としです。

 

 

 前のブログでもお話ししましたが、「K」の文字にはカフェのお店の名となる「KAZE」をこの自転車のネーミングとしてなって居る事と、オーナーさんのお名前にある頭文字「Y」を意味する「K」をヘッドマークに持ってくると言う考案でデザインされたものをステッカーとして切り抜きます。

 

 

 そして、ボディーの横に貼り付けるメインの文字をつくります。

 

 

 

 実際の自転車へのフレームに貼る際に、文字列がずれないように、そして左右の両側に同じ文字の流れになるように切り落とした文字に上からテープを貼り付けて一体化させます。

 

 

 

 

 フレームに貼り付けて行きます。

 

 ステッカーの裏紙を外してフレームに持って行き、貼り付ける位置決めして、中心から徐々に端に向かって空気を追い出すように追い込みながらの貼り付けです。

 

 ヘッドマーク。

 貼れたらテープも取り去ります。

 

 

 

 ボディー横のメイン文字。

 

 決まったら中心を左から右へと指で滑らせてくっつけます。

 その後は上下のどちらからでも中心の貼り付けたところから徐々に左右をなぞるようにだんだんと上なら上側へ巻き込むように空気を逃がしながら貼り付けて行きます。 逆の下側も同じく下へと段々と全体を左右に滑らせながら下へと進んで回り込ませて全部を貼り終えさせます。

 

 

 

 

 貼り付けが終えたところ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 よく押さえて浮きが無いかをしっかり見ておきます。

 

 

 

 

では

 

 実際に構想通りに

本当にピンクのフレームと「シャンパンゴールド」の

色が合うかどうかを見て行きます。

 

 

 

仮セッティングでその様子を見ます。

 

 

 

 

 予想通りになかなかオシャレ感があって良い感じです。

 

 今まで「こども自転車」的になるのではないかとずっと気になっていた物が、存在感を左右させる「マッドガードの泥除け」は、大きくその様子を変えていきます。

 

 何とも大人っぽくなった瞬間を感じます。

 

 それに合わせるようにどこか「気品」さえも生まれてきたようなピンク仕立ての特別な存在感が醸し出し始めています。

 

 これはかなり「ラッキー」ですねえ~。

 

 

 

 この時点で、この全体の一色で終わらせるか? それともグリーンの存在はどうするか?がまだ迷いがあります。

 

 

 何となく、前側が物足りなさもどこか感じもしています。

 このままでも充分な気がしますがね。

 

 

 

 後ろは、この感じのままでいいかもです。 

 

 特に、フレーム側の画面で言えば「右半分」はシャンパンゴールドままがオシャレ感が漂っています。 ここに「グリーン」の存在は要らない気がします。

 

 ただ、左後方にはこのままで良いかがあって、あまりにもスッキリ過ぎて「面白さ」には欠ける気がします。

 

 前のマッドガードには緑をどこかに入れたくなって来ています。 その事でも、後ろと前が違うと言うのも抵抗感があります。

 

 後ろもどこかにアクセントで入れたいものですね。差し使いがない限りには。。ですが・・

 

 

 

 

 こうして、マッドガードの泥除けには「シャンパンゴールド」だけでなく、真ん中に「グリーン」を入れる事で考えがまとまって行きます。

  

 そのためのまた「グリーン」を入れるための塗装が加わって来ました。

 

 

 

 

 

 さあ~~、、この後、どんなマッドガードになって行くでしょう。。

 

 

  また次の「その6」につなげていきます。 

 

 

 

 

 

 

 「その6」では

 

 いよいよデカールがはり終えた事での最終の塗装に入って行きます。

そして

さらに大人への品格づくりに手をかけていきます。

 

 

おおかたの出来上がりの雰囲気をお見せして行けるかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

その3からの続編です

 

 

 

 

それは・・

 

40年車の復活劇!

 

敷島自転車製 「LEVANTI」 の物語

26インチ シングルギヤー 

 

 

 

 

その4

~メイン塗装に取り掛かる~

 

メインの本塗装・ピンク塗装

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市販されているピンクのカラースプレーの中から選ぶ

 

~どのようなピンクを選ぶか~

 

 

 

【オーナーさんの色指定から出来るだけ近いものを】

 

 

 その3のところでも触れましたが、自転車のオーナーさんの思いから、ピンクの指定がありました事で、その見本として「色鉛筆」を見せて頂きました。

 

 

 このピンクに近いものとして、

 濃くもなく薄くも無くがありまして、比較的これに合わせる形で探す事になりました。 

 その後の話しをする中では、同じ色合いは厳しい事から、薄めのピンクが良いとされる思いもある様子でしたので、上記のカラースプレーを最終的に選ぶ事になります。

 

 ここには2本のピンクがありますが、

 試し塗りでは、左のピンクの色合いが良さそうな感じです。

 

 そこで、

 メインとなるピンクのものはこれを使う事とします。

 

 

 下地でホワイトを全体に塗布して、その乾燥を待ってようやくピンクを被せて行きます。

 

 しかし、

 一気に吹き付けるのではなく、吹き付けがし難い場所をあらかじめ「部分塗り」をしての流れになります。

 

 

 

 入り組んだところは、どうしても一定のレベルで吹き付けても、乗っかりにくいものがありまして、このように集中して施しておくと、平均的に全体の塗装がすすみやすくなります。

 

 

 

 

 

 

 30分の時間を空けて、全体に吹き付けて行きます。

 

 気温はこの日は20度ほどあり、天候も湿気も無いカラッとした日であったために、重ね塗りには長く時間を空けなくとも進めて行く事が出来ます。

 

 

 私に取っては、

 初めての「ピンク」であり、自転車フレームのメイン塗装色にそのピンクと言うイメージが無かった事でも、これはかなりの冒険と珍しさで、吹き付けた時には、何とも言えない「おおお~~」と言う歓声が生まれてくる。

 

 一言で、

 「これはすごい!」。。

 

 大きな手応えある存在感である事は、目の前で覚悟を決める瞬間であります。

 

 

 

 今は、

 このように部分塗装を終えてのマスキングによる全体塗装で、見えるものは「ピンク」一色でありますが、このピンク一色のフレームであれば、未だかつて無かった「ピンク」と言うものの珍しさだけの存在感であるので、単純に私の中で初の出会いだけで済むものであります。 

 

 なにもそんなには「怖がるほどの覚悟」は要らないでしょう。

 

 しかし、

 このマスキングの下には補色な「グリーン」が意図的にあるので、この組み合わせのフレームの自転車が、どれだけ自分としていい形で表現して行けるかがまだまだ本番を進んでいるなかでも「未知の世界」があり続けるものが、私の覚悟を強いられ続けるものがあります。

 

 

 

果たして、

 オーナーさんの思いに納得がいける様な形に仕上げられるか・・

 

 そして、

 何にしても、とてもいい感じと思えるような形に仕上げなくてはそもそもの「自転車復活劇」にはならない話しであります。

 

 

 

 フレームと同時に、

 フロントホークも塗装に入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フロントホークの全塗装が終えたところで・・

 

 その乾きを待って、実際にイメージ通りな雰囲気が生まれているか?です。

 

 

 

 さっそく、マスキングを外してみます。

 

 

 これが、一つには

 フレーム全体像の縮小版として見る事にしましょう。

 

 

 どうですか?

 

 肩の部分のベージュを入れているところは特別に違和感もなく、しっくりしている感じが見られます。

 肝心のピンクとグリーンの補色同士の色合いに注目です。

 

 

 う~~ん、それは良いとも悪いとも言えない・・・

 

 人によりけりな判断もあるでしょうが、私自身が見る限りには、その使う場所、使おうとする「目的」を考えての視点を向けて見ている限りでは、冒険し過ぎたかな?と言う位な行き過ぎな色の造りがどうも感じてしまっているようで、厳しい目を向けての判断では納得が行かないのが正直な感想をいだきました。

 

 当初より、

 ここがかなり難しい組み合わせと感じていた事がどうやら当たっているような感覚的なものが感触として現実に現れています。

 

 いやあ~、別におかしくないじゃない・・と、思われる方も居る事でしょう。

 しかし、

 どうもおもちゃっぽさが私を拒ませる。。

 

 

 うむ~~、こりゃどうしたもんか?

 

  良いと思ってここまでしてみたのだけどなあ~。。

 

 

 このまま、これが良しとしてしまえば、それはそれでしょう。 

 が、どのような色合いであっても、どんな場合の形にしろ品格が現れていなくては今回の「レストア」による「復活劇」にはふさわしくないのが最後までつきまとう意味合いが問われています。

 

 へたをすれば、これって本当にアミューズメントパークにあるような「遊園地の遊具」にもなりかねない、子供用のおとぎの国の「自転車」をつくった感じになってしまいそう・・があります。

 

 

 ここは、最も神経の使うところです。

 

 悩みますね~。と言うよりかは、早く改善しなければ・・があります。

 

 そうならないためにも、このピンクとグリーンの補色同士に取って何か全体的に見せる形から今のその感じて居る事のそれを思わせない何かがあるのか? 

 あるいは、そこに何かを施策する形で、そのイメージからを離脱させ、しかもこの「復活劇」になれる形で存在させるに至れるものをつくり出す事が出来るのか?

 そんな絶対的な使命となるものが、今、ここに来ての途中の作業の段階で感じて居る事です。

 

 

 いやあ~~、これは大きな壁にすぐさまぶち当たりました。

 

 

 

 

 

 確かに、

 補色同士であっても、このオーナーさんから示された希望の色を見る限りには、ピンクとグリーンのこの組み合わせでは、今の壁にぶち当たるほどの「補色同士」では無かった事でしょう。

 

 それは、

 この「グリーン」がグリーンらしくないほどの一瞬「グレー」に近いグリーンなのか?と思わせる位なところもあり、そこには激しさの無い落ち着きある補色の形がある様子が感じられます。

 

 おそらく、このグリーンならそのまま悩むことなく進められたに違いありません。

 

 今回の実際に使われた「グリーン」は、薄緑系の抹茶のような感じな緑がもっと感じられる「ライトグリーン」なので、結果的にこのグリーンで進めた事での同じものでない事が明確な行き詰まり感が出てきている事になります。

 

 

 

 【おもちゃの世界から離れたい】

 

 そこで、

 考えに考えて今のかたちからを崩す「引き算方式」な考えのもとで、この「ピンク地」の強さを緩和させて行くデザインに変更して行く事にします。

 

 

 フロントホークのあと、フレーム本体も乾きが出来たようなので、マスキングを外してみます。

 

 

 

 

 

 フレームを見れば、ますます「おもちゃのおとぎの国の世界」が感じてしまいます。 先入観も手伝ってか、その変更への思いが募ります。

 

 結局は、

 この組み合わせにままだと、そのイメージから離れられないものがありつづけて、それが強く印象になって出来上がって行きます。

 

 

 

 【ポイントとしてのグリーンは・・】

 

 ヘッドの部分の処理に関しては、

 さほど強く感じるものはなく、これはこれでここに「グリーン」が来ている事には違和感が無いのがあります。

 特に、ヘッドマークの形で、他色の影響のないカラーが付いている事で、グリーンも緩和されている事が感じられます。

 

 ヘッドはなかなか良かったのではないかとみる限りではその印象を持ちました。

 

 

 

 

 

 そこで、

 「グリーン」の存在感を小さくさせる意味でも、

 ピンクとグリーンを境にせずに、間を取る形がその印象的なイメージの点で緩和されるものと言う計算をしてみて、さらにはその「グリーン」自体の面積も今よりも小さくする事で、一つの「ピンク」との引き算式な組合せ方をしてみる事に考えを修正してみました。

 

 いっそうの事、

 もう「グリーン」を取り除いたら・・・

 

 そうした考えもあるでしょう。

 むしろ、ピンクとベージュのみであれば、大人な洒落た雰囲気が取れるもが簡単に出来てしまうでしょう。

 

 しかし、

 そこは「グリーン」を入れたツートンカラーで始めて行こうとした思いを実現に、そこに様々な出来る限りの事を考えて、挑む事に意味があります。

 

 ただ、

 

 間違ってはいけないのが、自己の思いだけがそれらを支配して、周りのものが見えずになってしまって、結果的に何をするために今の「復活劇」へと進めてきたのかの「本末転倒」になって居ては何もなりません。

 

 それは最後まで持ち続けての一貫する最も大事なものです。

 

 

 

 

 

 

【ピンクとグリーンの境にベージュを挟む】

 

 

 

 

 

 

 

 

 ピンクとベージュはよく似合う組み合わせです。 

 

 そこに「グリーン」はポイントとしての今回のツートンカラーの表現で作る事にした自転車としての一部である事で、その限りない挑戦のデザイン的な施策となります。

 

 

 その思いには・・

 いかに、このピンクとの補色関係の距離感からを離していけるかに、その意図する方向に結んで行くか・・です。

 

 

 

 そこで、考え付いたのが 

 結局は、ピンクはそもそもがメインである事をしっかりと最後まで考えの中に基準として置きながら、周りをどうするかに終始して行きます。

 

 オーナさんの思いの基準値がここに在るからです。

 

 単色の「ピンク」のみでも、それだけで存在感が大きい「ピンク」。

 そこに「グリーン」はより強調させて、更なる強烈な存在感へと見せて行くものがありますので、まずは、その「グリーン」をどう扱い、どう処理してオシャレに、そして品あるものに仕立てて行くかに残されたこれからのすべての作業となります。

 

 

 そうしてつなげてうまれたのが、ベージュの存在。

 

 間に「ベージュ」を入れる事での実際の距離的な「離れる」意味合いではなく、あくまでも考える所の基準点は補色関係においての意味合いからの「色彩的距離感」です。

 

 

 その意味合いからの

 この間に「ベージュ」を入れたと言うのには・・

 相対する「ピンク」と「グリーン」がそのままの境で分けられる事での見た目の強烈な「対比」をつくり出すものからの「色彩的距離感」を小さいものにする事で、ここにベージュの役割が生まれました。

 

 ちょうど、

 この「ベージュ」はシートポストの部分では、ポイントとして置かれているので、関連するつながりのデザインとなりました。

 

 

 

 同じようにフレームの方も変更修正でベージュを挟みます。

 このままベージュをグリーンに乗せると黒ずむので、一旦ホワイトを下地として被せておきます。

 

 

 

 乾いたら、ベージュを吹き付けます。

 

 

 そうして、マスキングを外せばフロントホークと同一な車輪部分となりました。

 

 

 

 先のピンクとグリーンがそのまま境に相対する感じとは違って、だいぶ強さが緩和されて見えるようになりました。

 

 

  ただ、ボトムブラケットの部分だけは、このままの「ピンク」と「グリーン」のままで行く事にしました。

 

 理由としては

 この部分はギヤーなどで見ずらいのがあって、 クランクとギヤー自身の「シルバー色」がその部分を和らげる効果があります。

 また、むしろここにも色彩的距離感の役目となるベージュを入れてしまうと、騒がしくもなりかねないものが予想され、ギヤーのシルバー感もベージュと溶け込んでしまって、美しさも軽減してしまう事も考えに在るからです。

   

 ギヤーのシルバー系がここに部品として入るために、これくらいの境がある位がちょうど良いと考えました。

 

 そのため、ここでは相対関係のままで行く事にしました。

 

 

 全体的には、

 おおよそこれで出来上がったようなデザイン上のものがあり、あとは細かい部分の手直しレベルです。

 

 

 

 

 

 

 完成した塗装の上には、後に「クリアー塗装」を最終的に吹き付けて完了とします。

 

 その事で、

 次にしておく事が、デカールの貼り付けがあれば、ここでしておく必要があります。

 

 この場合、

 メーカー名のデカールと言う事では無く、個人的なネーミングのものを作成してのデカールステッカーで表現する事を選びました。

 

 オーナーさんの要望は、

 その「カフェ」のお店の名前となる「KAZE」のものと同じにしたいがあり、それをデザインして、切り抜きによる自作のデカールをつくる必要があります。

 

 そもそも、この「カフェ」にはすでに「ロゴマーク」としてあるのですが、それは、お店の看板になれても、この細いパイプの自転車のフレームには不向きで貼ったとしても回り込んでしまって、何がどう文字となって居るのか?が、分からなくなる形状であるために、それは使えずのままで別のデザインを起こさなくてはなりません。

 

 

 

 

 いくつかの文字デザインの案を下書きしてみます。

 

 

 

 真横から見る自転車の全体像の中心に入る「文字」と、前のヘッドに入る「ヘッドマーク」の二つの形を考案します。

 

 実際の貼り付けるためのデカールステッカーの素材はPPの「カラーカッティングシート」を使います。

  

 ボディーのピンク地に貼る文字は「アイボリー色」を使います。

 

 ヘッドマークでは、下地がシャンパンゴールド系のものなので、アイボリーでなく、そこし濃いめの「ベージュ色」を使う事としました。

 

 

 

 

 

 ヘッドマークは、

 KAZEの「K」の一文字をデザインして、

 オーナーのお名前からの頭文字に在る「Y」を取り入れたデザインとした「K」に加え込みます。

 それが、

 上記画面の右の下書き紙の左上にある小さく書かれたものを起用する事としました。 

 

 YとKが合算させたデザインがヘッドマークです。

 

 

 

 もう一つ、

 ボディー側の「KAZE」は、文字に風を感じさせるような爽やかな流れを考えて、画面の下の下書き紙で、細い字で書かれたものを起用する事とします。

 

 

 

  さて、

 

 作業は仕事の関係上から、一旦ここで置く形となります。

 

 場所も、

 今度は福岡に変えまして、この神奈川の場所から大移動で、この後の仕上げに関しての完了のフレームの続きを「その5」にてまた続きをしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 「その5」以降では

 

 フレームの完成と、

さらなるフレームとの総合バランスで影響し合う「泥除け」のマッドガードの塗装があります。

 この色合いは、

大きく自転車全体に及ぶ、フレームと同等の存在感があるので、

ここでもその「色」に関してどうデザインして行くかの事で関わります。

 

 

 組み立ても塗装後には在りますので、まだまだ作業は続くものです。

 

 しばらくまた出来る毎にアップしてまいります。

 

 

 

 

 

 

 

その2からの続編です

 

 

 

 

それは・・

 

40年車の復活劇!

 

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その3

~色味指定からはじまる塗装へ~

 

下塗り塗装と部分塗装

 

 

 

 

 

 

 

 

何色にするのか!

 

~ここが最大のこれからがあります~

 

 

 

【色味の指定がある事】

 

 

 自転車のオーナーさんの思いから、色に関して新しくする基本のメイン色として「ピンク」の指定がありました。

 

 意外だったのが、

 この「ピンク」の指定だった事です。 

 

   まさかのピンク・・

 

 それにはこんな私の中での感覚がありました。

 

 

 その理由は二つ!

 まず、未だかつて・・と言ったら、まだそんなにこうした自転車のレストア経験などは数えるほどしかないですが、自転車のあの細いパイプで構成された構造での「カラー」の事では、自分の選ぶ中で「ピンク」はそもそも無かった色のひとつであるのが私の中ではあった事です。

 

 例えば、車の自動車を例えると、

 ヨーロッパの車で、あの原色に迫るほどの「レッド」や「イエロー」など、目が冴える位な良い感じがあります。それもなぜかオシャレ感を醸し出す同じ色でもまた違うんですねえ~。 同じレッドやイエローでもまた品があって素敵ですね。 

 

 しかし、それがすごく良いからと、それをそのまま自転車のフレームにその色を使うと、どうもしっくりこない‥そればかりか、好みと一言で片づけられてしまえばそれっきりですが、どうも自転車に合わない‥が私の中でのイメージがあるものです。

 

 おそらく、それはパイプの細い構成で見せる自転車と、全部の「面」で構成される自動車のボディーとの見える印象と、それを「使う場所のカラー」と言う意味合いに全てそれが通じる良さと言えないところが当然在るもので、それは大きく影響されているものと考えられます。

 

 

 それと似て、「ピンク」は段階的に薄いものから濃いものまでの各種は在るものの、それを「自転車のカラー」として考えた事が無く、それを起用するとなればかなりの「挑戦」と言える程、正直自信が無いのが私の能力的なものに直球で入って来ます。

 

 果たして、

 これからどうこのピンクと言う「材料」から「料理」するのか?・・の大きな挑む壁が始めるにあたって高い壁を超えなくてはならないものがすでに出来た事でしょう。

 

 これが「服装」の着こなしであれば、

 私も好んで「ピンク系」はよく着たりする好きな色合いのひとつですが、さすがに自転車は初のトライとなるわけです。

 

 

 パイプだけの自転車に

 ピンクを使う事の手段の方法が私の中には無い事がこれからを大きく影響させながらのこれから始まろうとする未踏な想像もつかない”宇宙旅行”が待っています。

 

 とは言え、

 あの世界的なロードレース界で活躍したフランスの「メルシェ」が、濃いピンクのフレームで制覇した事もあるピンクの自転車がその印象付けたチームカラーな事では、まったくの無い世界ではない事もあります事では、まさに「宇宙旅行」を楽しむ意味で、これから出発して行くのは楽しさがあります。 

 

 

 

 そしてもう一つは、

 

 

 カフェでのオブジェにもしたいとする意味からでは、

 カフェの雰囲気は古式ゆかしのヨーロッパの落ち着いたものなので、元々のこの自転車の色合いのような「ブラック系」か「ブラウン系」を想像していたのでしたが、まったくの真逆と言って良い程の刺激色とも言える「ピンク」であります。

 

 

 さあ~、

 これからどんな展開とその「ピンク」とのお付き合いがあるのか・・

 いよいよ始まる様々な時間がここにはドラマがありそうです。

 

 

 そして、考えにはピンク一色だけのものとはならずのものがどうしてもあって、その上で、ツートンカラーを想定とした組合せのカラーリングになります。

 

 

 このピンクと合わせ色にはオーナーさんの思いの好みからも「グリーン系」のもので・・がありました。

 

 

 

 

【実際にその色味の感じとは】

 

 この自転車を預かる時に見本に見せられたものが「色鉛筆」のピンクとグリーンがありました。

 

 ピンクそしてグリーンと言っても、様々な色合いのものがあり、ここで見本と見せられたものでは、日本のよくある色鉛筆では見かけない結構特殊とも言えるもので、その色鉛筆の中から気に入ったものを取り出して見せられた形のものがありました。

 

 それはおおざっぱに言えば、ピンクでもグリーンでも通常のよくある様な色合いではなく、ピンクなら一見ショッキングピンクっぽさがあるようだけど、品位に欠けるような派手さだけを見せるものとは違って、落ち着いた深みが在る感じのものと言えるピンクです。

 

 もう一つのグリーンでは、よく見かけるグリーンに、グレーを混ぜ込んだような薄緑とも言えない草系でありつつも「和」の抹茶のようなところに囲炉裏の灰をそこに混ぜ合わせたような乾いたような緑であります。

 一見、緑とは言い難い様な風味があるもの。    

 

 この感じだと、ちょうど和の土壁の色にも使えそうな独特な色合いです。

 

 

 示すこの色とは、その原点にはさすが「カフェ」をつくり上げる程のオーナーのその形からも、ヨーロッパのロココ調のような雰囲気のものと和の調が馴染みあわせた形で嗜める空間を取り入れている事からも、この色選びでは「落ち着いた色の選択」と言う観点からでは、その感覚的な好みと言う点においては不思議な事は無いものがあるでしょう。

 

 

 

 

【補色なこの2色】

 

 むしろ私の中での問題はこれかもしれません。

 

 おおざっぱに、ピンクとグリーンは相対する「補色」関係にある事です。

 これをまともに組み合わせれば、かなりの主張が見られる組合せと言えるからです。

 言葉を変えれば、

 とても難しい組み合わせと言う事が言える事です。

 

 大概は避ける方にまずは考えるものがあり、単純に同系色でまとめて行く方に安心と安全の意味からもそちらで考えるのが通常です。

 

 それをあえて「補色」の組み合わせの要望があった事では、ピンクに驚き、そしてそこにグリーン系がツートンカラーとして加わる激しさの危険な冒険を、実際の自転車の本番に手掛けると言う事です。

 

 ここで既に自信がある訳がありません。

 

 

 

 

 

【実際に売られているカラースプレーを探す】

 

 現実にその色が今度は在るのか?が、すぐ様に感じるところがあって、これに見合う色を探せるか?が大きな課題も生まれました。

 

 

  自動車の修理における塗装など、そうしたお店依頼で好みの色通りに「色合わせ」をしてもらっての吹き付け塗装であれば、色の「調合」で希望色をつくれますが、さすがに売っている「カラースプレー」からの色だけで、その見本と見たものと合わせる事は最初から無理があります。

 それでも、出ているものからを出来る限り近似色を探す事で、それを使う形で何とか幅を持たせてもらっての作業を進める事となります。

 

 ピンクに関しては、

 売っているものからを参考にオーナーさんに観てもらって、その中から選ぶものを指定してもらいながら決めて行きます。 

 だいぶ幅を持たせてもらって、結局は薄めの「ライトピンク」辺りのもので進める事になりました。

 

 グリーンに関しては、

 たまたま手持ちで珍しい薄めの抹茶とも言えない薄緑の「グリーン系」のものを持っていた事で、それを使う事にしました。

 

 色鉛筆の見本の色合いのそれとはだいぶ異なりますが、在るものでをここでは優先させてもらって、あとはしっかりと仕上げる事で進めることにしました。

 

 

 

 しかし、

 これらの色でカラーリングをすると言うものには、かなり苦労の連続が後に待っているのです。

 

 

 それはまた、その時に説明するとしまして、作業の流れに入って行きます。

 

 

 

 

【下地塗装】

 

  本塗装に行くには、

 まだやる事があります。

 

 

 

 

 まずやらなくてはならない事は、

 錆取りをしたフレームの各所の所と、パテ仕上げした所の部分などに「錆止め」と「塗装の乗りを良くする」とした「プラサフ」を吹き付けて行きます。

 

 

 

 

本塗装の色がピンクなので、下地色が本塗装時に邪魔にならないように色乗りの良い

「プラサフ」の色はホワイト色のものを選びます。

 

 

 ヤスリで錆を取り除いたところは金属が露出しているので、そこを中心に塗布して行きます。

 

 

 パテ埋めした部分では、

 必要部分意外なところでは錆を取ったところでも、パテが乗っかてない所もあります。

 そこにもしっかりと「錆止め」を吹き付けます。

 

 

 「プラサフ」さえ塗布していれば、湿気などで錆が出やすい状態からは離れられて、慌てる事無く本塗装までゆっくりと作業が出来ます。

 

 

 

【ボトムブラケットにあらかじめ塗装をしておく】

 

 錆びついたボトムブラケットを磨き、それを元に戻したら、見た目も結構錆跡で汚れ切って見えるので、シルバー塗装をこの部分にしておく。

 

 乾けば、このボトムブラケットにマスキングして、本塗装のピンクが終えるまでずっとマスキングをしたままにしておく。、

 

 

 

 フレームと切り離した「フロントホーク」も錆止めをし、

 先にデザイン上で考えた部分塗装の「グリーン」を入れておく。

 

 

 本筋のカラーイメージングでは、

 ツートンカラー仕立てでの構成でありましたが、

 

 この場合、

 補色の強烈な色合いになるのを防ぐ意味でも、その間には「ベージュ」をいれて、その補色で感じる衝撃的なカラーイメージを緩和させる意味でもデザイン上に置いて行きます。

 

 

 

 フレームのメインカラーは「ピンク」の自転車である事です。

 そこに加える形で「グリーン」がツートンカラー役で担うものです。

 

 その担う個所と言う点で、

 それらをどこに配置するかでも大きくイメージは変わります。

 

 

 

  ピンクとグリーンの組み合わせに置いて、

 それらをどこにどう使い、どのような表現をするのか・・・

 

 この自転車におけるピンクのメインに対して、

 突端の部分個所にそれらを配置するデザインをしました。

 

 

 面積上では

 グリーンの表す場所はとにかく強い補色関係に置かれるために、慎重にその顔の出る大きさの面を試行錯誤で決めて行きます。

 

 

 

 その意味では、

 ポイント程度で置かれている形が良いと考え、それ以上の出で立ちは限界とも考えました。

 

 

 

 

 

 自転車の前に「顔」を司る部分は、

 単純に「グリーン」だけの色分けのポイントに終わらずに、ここは後の顔を表すための「マーク」が入るところになるために、そのマークの位置にはグリーンの中に色を分けてデザインします。

 その色分けの部分には「シャンパンゴールド」の自動車用のカラースプレーを使ってみました。

 

 これがけっこうグリーンの色と合います。

 

 

 

 

 

 

 ヘッドのところには「グリーン」が入るので、その「マーク」のための場所塗装が完了したら、マーク用の形が生まれるように、かたどった形のマスキングをして、「グリーン」が乗らないようにします。

 これが後に、マスキングを剥がせば、「マーク」の所の形が生まれると言うものです。

 

 

 

 マスキングテープで、その「マーク」となる部分の形状を作成します。

 

 品位ある「オーバル」の円をデザインし、ここで使う事にします。

 

 

 

 

 

 マスキングテープで作成したものを、ヘッドに貼ったところ。

 

 

 

 

 

 

 ここに「グリーン」を被せてヘッドのポイントにします。

 

 

 

 同時に

 シート部分のところのカラーリングをします。

 

 この位置では、

 本来なら突端としてのポイントでは「グリーン」が入るものですが、その位置関係からの自転車の中で目立つ部分や、すでに3か所に「グリーン」が全体で入っている事でも、これ以上のピンク地に補色のグリーンが入る事には、もう限界を感じて居たために影響のない「ベージュ」をこの場所のために使われるとして、あえてこの色で仕上げる事にしました。

 

 パテでフレームの一部として制作して来たところに「ベージュ」の本塗装をしておきます。

 

 

 

 

 今度は置いての作業から、

 吊るして下側のボトムブラケットやヘッド部分に「グリーン」の本塗装をします。

 

 

 

 

 

 

 

 このように「グリーン」を被せました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寸前にひかえたメイン塗装のピンクへの準備

 

 

 こうして、各所のデザイン上の塗装が完了したら、最終的なところの「メイン塗装」の「ピンク」の色をいよいよ施しすところまで来ました。

 

 

 そのためにする事は、

 

 これらの作業を今まで積んできました。

 デザイン上で各所の本塗装が終えたところに、メイン塗装でピンクが被らないためのすべての場所にマスキングして行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全体的にまだらだった補修跡のあちこちや、元のブラックの色が残るままのフレームは、ピンクの色がきちっと平均的に見えるために、

 

 下地にホワイト塗装をします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 下地の「ホワイト」が全体に施しました。

 あとは、

 これを乾かして、メインの「ピンク」塗装がはじまります。

 

 

 

 

 

 その4 では

 いよいよ「ピンク」塗装をして行きます

 

 

 

 

 

その1からの続編です

 

 

 

それは・・

 

40年車の復活劇!

 

敷島自転車製 「LEVANTI」 の物語

26インチ シングルギヤー 

 

 

 

 

その2

~レストア前の準備編~

 

塗装への下地作り

 

 

 

 

 部品もほぼ外したら

いよいよ

塗装への下地作りを始める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【塗装作業の開始】

 

 ようやく その1の部品取り外し編で苦労の結果ここまでに来られました。

 

 ここまで来ると言うのは、

 もう塗装が出来ると言う意味ではなく、その塗装への作業に入れるための部品を外してフレームだけになった事を指しています。

 

 それすなわち、これから塗装のための下準備に入れると言う事です。

 

 

 

 

 【下準備】

 

 実際の本塗装よりも最も時間と労力をかけるのが、この下準備です。

 この「下準備」の善し悪しで、

その出来上がりには雲泥の差が出ると言っても過言ではありません。

 

 

今の写真の状態からを言いますと、

 部品を外したままの状態からのものですから、これから始める作業としては、フレームにおける錆の部分を除去して行く事から始めます。

 

 

 

 

 

 

 

 車輪はスポークがそうとう錆の状態が進んでいて、これを錆取りしてまた使う事には安全面で不適と判断をしまして、これは新品に交換と言う事にしました。

 

 

     

 

 

 フレームの錆はしっかりと除去して行きます。

 

 ヤスリを使って落とします。 

 私の場合は120~240番クラスのスポンジ生地に外側がヤスリになっているものをよく使います。

 

 

 軽めの錆であれば、それで素直に落ちますが、結構錆も浸食している重いものは、フレームの金属が腐食してのぼつぼつ状態が見られます。

 その場合だけは、その後に金属ヤスリで凹凸の山谷の差を少なくする感じで軽く施し、削り過ぎないようにとどめておきます。 

 それは後に凹部分の谷間には、「パテ埋め」の作業で滑らかにしますので、しっかりとここでしなくてもかえってパテに頼る方が仕上がりは好適となるからです。

 

 

 

 

 

 錆取りが全体的に済ませると、次には塗装には不要なデカールがあります。 それを取り除かなくてはなりません。

 特にこの自転車のオーナーの方のデカールに対しての「残す残さない」と言う要望は無いために、塗装の施す一番いい状態を優先しての剥がしに取り掛かります。


 

 

 

 

 全体で4か所。

 一つ一つ取り掛かって行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 古いデカールはヒビも多く、劣化が進んでいる事で、素直に剥がせないのが殆どです。 角の部分からめくりあげて爪で持ち上げながら引っ張って切れずに全体が剥がれればありがたいですが、劣化したものは引っ張るたびにそこで切れてしまいます。

 

 

 

 

 出来るだけデカールを剥がす時の基本は温めながらがその作業を楽にして大きく進められます。

 それでも

 劣化した長年のデカールはそのやり方すらも受け付けないほど、つまんで引っ張る毎に切れてしまいます。

 

 もうこうなると、最後の手段。

 塗装部分にも塗装を削ってしまいますが、カッターの出番です。

 手の指で取れなかった部分はカッターの刃でそぎ取るって言う感じでデカールの表面を削ります。

 

 

  ここで厄介なのが、

 削った後にシール状のべたべたがフレームに残ったままにくっついている事です。

 それはもうカッターでいくら取り外そうとしてもまったく取れません。

 

 

 

 

 そこで、

 次に用意されるものは、そのシール状を溶かす薬剤の登場です。

 

 私の場合は、ベンジンをよく使います。 

 アルコールを使われる方も居ますね。  いずれにしても塗装にも影響が少ない事でも良いのですが、この場合の劣化したものを剥がずと言うには、そうした「液ばかりが消費」してなかなか取り去れないのがあります。

 ここは塗装の影響をもある強力な「シンナー」を使うようにします。 一気に取り去ってしまいましょう。

 

 布地に「ラッカーうすめ液」を含ませて、拭いて行きます。

 

 しかし、拭いたからと言ってさっと拭き取れるものではなく、どうしてもシール状は思ったよりも厚みが在るものです。

 何度も何度も液を含ませながら布地の場所を変えながら作業を進めます。 一度ふき取った布地の場所はシンナーに溶けたシール状のものが付着しているために、一度きりで繰り返しません。

 しっかり布の場所を変えないと、拭き取ったものを再度フレームと交じり合いさせて再度付着させてしまうからです。

 

 これが結構拭き取るまでが面倒です。

 

 

 最初からデカールがついたままでは、そのシンナーが入り込まないのでそこは手作業でしっかりと取り去っての後にしなくてはなりません。

 なので、しっかりとデカールさえ剥がして居れば後は面倒ですが丹念にそのデカールの粘着物を拭き取る事で綺麗になって行くと言うものです。

 

 そこは我慢してひたすら取り除くのみです。

 

 

 

 

 

 

 拭いても拭いてもまだべたつきがあったりします。

 このべたつきは、「この辺でもう良いかな?」ではなく、完璧に取り除かなくてはなりません。

 

 

 

 

 

 べたつきが残っていると結局肝心の「塗装時」に、それが溶け出して悪さをおこし塗装面を壊します。

 吹きつける塗料も中身はシンナーですから、それが溶け出して邪魔をします。

 

 しっかりと手で触ってみてべたつきが完全になくなるまで繰り返して取り除いて行きます。

 

 

 

 

 

 デカールの工程が終わると、

 今度は細かい隅っこ角っこの部分の錆などを削るために、ワイヤーブラシで全体のあちこちをこすりつけて行きます。

 

 

 ワイヤーブラシではそぎ取れない箇所は、金属ヤスリで隅っこを削ったりします。

 

 

 

 

 

 複雑な形状が重なるボトムブラケット部分は時間をかけて錆を取って行きます。

 

 

 

 まっ茶色に錆びたフレームの所は、光らせる位によく錆を取ります。

 

 

 

 

 フレームの各所に渡って錆の浸食がみられます。

 

 

 塗装面もヤスリ掛けして行きます。

 塗装面は長年に晒されて来た事でも表面は劣化も在るので、その劣化部分の塗装面を剥がす意味でもヤスリ掛けが在るものと言う事になります。

 

 これは、この塗装全部を剥がす全面塗装へのレストア作業ではなく、下地にはこの元の塗装の上にかぶせる形で全塗装をするからです。

 

 

 

【元の塗装を生かした全塗装】

 

 色々と全塗装には意見や見解もある中で、私の場合は塗料面の全部剥がしだと、金属があらわに晒される事での、直ぐに始まる「金属の酸化」を気にするものが大きくある事です。

 

 その上で、

 この元の塗装の優れた点は、焼き付け塗装と言うだけでなく、実にしっかりと錆防止の塗装がされているために、それも剥がしてしまってからのその後の自前での錆防止塗装には、その元のものよりも劣るとする思いがあるからです。

 そして、剥がすと言う作業もかなり面倒なものも付け加えておきます。

 

 わざわざ剥がさないでも、綺麗に全塗装するための元の塗装を生かした塗装方さえして行けば、良いと考えるものがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フロントホークも取り外すために、このワッカを外して中のボールベアリングの洗浄とグリスの入れ替えをします。

 

 メッキ部分が錆で剥がれ落ちていましたので、今後はこのメッキの部分も塗装によって使って行こうというものです。

 

 

   錆に関してはすべてのフレームの中で取り除いた感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここまで済ませると、

 次はこの錆取りで出来てきた段差を直していきます。

 塗料面と金属があらわになっている錆取り後の面との段差が出来るので、その面を平らにするための「パテ埋め作業」に入って行きます。

 

 

 家庭から出る「プラスチック」のゴミの中から、パテ埋めの作業しやすいものを探して、フレームのチューブ管の円の形状の各種に合わせた感じで作っておく。

 

 

 パテで使うのは、プラモデルのタミヤ製の「ラッカーパテ」。 プラスチックだけでなく金属や塗料面に簡単に乗り、ワンチューブでそのまま使えて固まる。

 

 パテ埋めしたその場から固まり始めるので、薄いものなら10分くらいからでも作業が出来るようになります。

 

 少し厚めになったところなどは、1時間くらい置いてから面を滑らかにしての作業が可能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 フレーム以外の部品は、フレーム塗装の合間合間でリペアーして行きます。

 

 

 

 

 

 

 削った跡、作業を施したところの凸凹はすべてパテを付けて行きます。

 

 

 

 

 錆取りした面には、金属が腐食してボツボツと凹凸が出来て居たり、塗装面と金属面の段差などが発生しているために、その凹凸や段差を平たんにするためにパテ埋めして乾燥後には400番の水ヤスリで滑らかに平ら面にして行く。

 

 

 私のよく使うものとしては、スポンジタイプのヤスリが塗付されているものを使います。 そこに水ヤスリを巻き付けて、パテなどの平坦作業にも活用します。  

 

 よくあるのが、あて木にヤスリを巻き付けて平坦作業にする事を勧められますけれども、固いので力加減には熟練がひつようで、気を抜くと必要以上に削り取ったりする事が在ったり、そのヤスリが当たっている部分と当たって無い部分との差が出来やすい事もあって、柔らかめのスポンジ型ヤスリに「水ヤスリ」を巻き付けての軽く擦る感じで徐々に減らしていく感じがベストになります。

 

 

 

 

 

 

 

【シートピラーがフレームの一部に変える】

 

 さて、

 その1の ~部品外し~ のところでも「シートピラー」について触れましたが、固着していてまったく抜けずに動かないシートピラーをどうするか?

 

 ・・・を考えて来て、

 「固定型」にする事で、乗る人は唯一のオーナー専用の高さとするものです。 

 

 これをシートピラーとしてではなく、フレームの一部となっての見た目がフレームである事にしようと考案したものです。

 

 

 この後にそのための作業に入って行きます。

 

 

 【パテでそのフレームの形のチューブをつくって行く】

 

 3㎝の厚さまで重ねてパテ出来るものをつかって、フレームのチューブの形状をつくって行く。

 

 

 

 シートピラーは結構錆が進んでいて、金槌で叩くとこのように簡単に凹んでつぶれてしまう。

 

 当初はシートピラーを抜くための色々を試してのものであったが、まったく動かない事で、計画を変更。

 固定型シートピラーにして、この凹んだところの見た目を直すと同時に、ここがフレームの続くものとしてサドルが取り付け部分まで作って行く事になります。

 

 

 

 先ずはこのシートピラー部分の凹みと、もう動かないので固定型にしてしまう作業に入ります。

 

 

 

   本来のサドル位置を決めるためのシートピラーを止めるボルトの「シートピン」は、固着のために緩めていてもまったく動かずである事で、この個所にはパテの盛り付けで形成して行く流れから、ボルト類は邪魔になって来ます。

 

 そこで、これらをすべて取り外して、このままパテを入れて行く事にしました。

 

 

 こうしたフレームの隙間もパテで埋めてしまう形でこれから作業を進めていきます。

 

 

 

【パテ埋め作業】

 

 見た目を大事にして、その固定であるがゆえに、シートピラーの上部までをフレームのチューブに見立ててのパテ形成で作って行くものです。

 

 

 一度にどんどん重ねたいところだけども、パテ自身が「硬化剤」を混ぜ合わせて行く作業からも、どんどん硬化が始まって行きます。

 

 そのために、いよいよこの部分に盛り付けをして行くにも、その作業の中で直ぐに乾いて来てしまって、盛り付けには困難になり始めてきます。

 

 

 そこで、一度に一気に盛り付けは不可能なので、ある程度盛り付けたらここで止めておく事が大事です。

 

 

 1時間以上が経って、さらにここに盛り付けて行くに支障がないくらいに固まったら、また新たにパテに「硬化剤」を混ぜ合わせて、くっつけて行くます。

 

 

 そうして大方の予定した形が出来て来たら、滑らかにするための作業を楽にするために、出っ張っている個所や不要に盛り付けられてしまった部分を削り取ります。

 

 カッターでそぎ落とす感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 カッターで削ぎ落すだけでは、ごつごつ状態になっているので、ここでヤスリ掛けをして、おおよその形と、まだ足りない箇所を見つけ出します。

 

 更なる凹みがあったり、割れ目や段差が在るところにパテを追加します。

 

 

 

 

 そうして、またヤスリ掛けをして、徐々に要らないところや足りないパテの個所の細かい所を見つけて行きます。

 

 そこで、必要な作業としてのまた追加でパテ埋めをして行きます。

 

 

 

 裏側もみながら形を整えるためのパテ埋めの必要分を重ねます。

 

 

 

  だいたい形が取れたら、最終的な盛り付けパテでは、その「フレームの一部とした先の所」は、半乾きの内に、シートピラーとの境を綺麗に刃をいれて真っ直ぐに処置します。 

 

 これが硬化して固まると、カッターの刃もスムーズに入らなくなりますので、この半乾きの程度をよく把握して、固くも無く柔らかくもないくらいの刃物で形状しやすい所で、一気に入れて行きます。

 

 

 

 

 

 それが出来ると、あとはしっかりと全体をヤスリ掛けをして行きます。

 

 

 元々のシートピラーは、頭がチョンと覗く程度までとなり、フレームに見立てたパテの作り物はこのように延長された形になりました。

 

 

 盛り付けパテが完全に固まるために1日以上おいて、次には、盛り付けパテでは、表面が荒くて気泡のあとや微妙な段差がどうしてもできるので、ここの上には塗装する時に使う「塗装パテ」を使って、その段差や荒れた部分と気泡で穴が見られるところに「塗装パテ」を塗りつけて行きます。

 

 

 

 

 

 実質の「シートピラー」でサドルを乗っける部分だけが、露出される感じで、ここにサドルが取り付けられる唯一の個所となるものです。

 

 

 

 

 シートピンの不要個所の穴埋めと、フレームとしての一部になるための形成をして行きます。

 

 出来上がり時では、あたかもそうした形だったかのようにフレームの形にしていきます。

 

 

  

 

 

 

 そうして、

 全体に目で見える箇所の不具合部分を「塗装パテ」で施したところの乾燥を待って、「水ヤスリ」で平坦作業に入ります。

 

 

 

 

 

 盛り付けパテではどうしても荒く仕上がるので、細かい傷や小さな段差をなくすための「塗装パテ」を塗布して行きますが、乾いてはヤスリで平坦にしては、その時の傷と段差の状態をみます。

 

 

 

 

 

 それでもまだ改善しない場合は、

 この作業をいつまでも続けて繰り返して殆ど無くなるまで時間をかけてみて行きます。

 この間、

 いくらでも時間が要するために、何日もかかる事は致し方が無い事です。

 

 

 

 

 

 厚みのある所は、なかなか乾きません。

 パテを硬化するには、数時間から1日は置いた方が良いので、あせらずに次の作業に回します。

 

 

 足りないほどの厚目のところは、盛り付けパテを加えないと「塗装パテ」にも限界があります。

 そうなるとまた段差や気泡跡の穴が出て来たりしますので、それが見つかれば、毎度の繰り返しで「塗装パテ」を新たな盛り付けたパテの不具合個所で塗布してはヤスリで滑らかにしてみて、そこで不十分なら「塗装パテ」を塗りつけてみての同じ繰り返しをして行きます。

 

 

 

 

【新たな後方のブレーキを考える】

 

 

 この自転車のリアブレーキは「ドラム式ブレーキ」が付いてましたが、それはもう今後においても使わないブレーキとして、フレームに付ける専用のブレーキユニットをつける事に計画しました。

 

 前回の「ママチャリ」の話題のところでも同じように、フレームに取り付けられるブレーキを使えるために、そのブレーキの取り付け部分を今のうちにドリルで開けておきます。

 

 

 ここの部分は、マッドガードを取り付けるためのフレームの平板が溶接されてついていますので、実際のブレーキを保持させるような強度はそもそも無いところです。

 

 ここにブレーキを取り付けて、その弱い部分の強度面の補填としては、ブレーキ自身の取り付ける際にそれを緩和させる施策でうまくここでのブレーキ操作が出来るように工夫をして行きます。

 

 

 

 

 

 こうして、ブレーキの本体が取り付けられるように5m穴が出来ました。

 

 

 本来ならパイプになるところですが、平たい板のようになっています。

 

 

 この自転車に使う予定で既にネットで購入しておいたビンテージ物の「PEUGEOT」の古いセンタータイプのものを使います。

 

 かなりサビ錆な古いものです。

 

 これを一度ばらして、磨きをかけて行きます。

 

 

 

 ブレーキ本体は、

 この「塗装作業」においてはしないので、塗装が完了後の組み立てが始まった際の取り付けとなります。

 

 

 

 

 

 いやあ~、ここまで来るにはかなり時間がかかりました。

 

 しかし、この下地作りをしないと、「塗装作業」には入れないので、ここで手抜きは最後まで影響を及ぼして抱える事になるので、しっかりとやり切っておく事が肝心です。

 

 

 

 

 

 【ボトムブラケットを先に洗浄】

 

 

 

 

 ボトムブラケットが錆びついてなかなか外す事には苦労しましたが、どうにか外せる事が出来て、ホッとしました。

 

 これで、しっかりと洗浄が出来て塗装にも好都合な形で計画通りに進められます。

 

 

 

 今は、ボトムブラケットを外した状態です。

 

 本来ならば、

 塗装をするにあたり、ボトムブラケットを外して全塗装するのが良いのです。

 しかし、

 この自転車の場合は、逆にボトムブラケットをしっかりと「グリスアップ」をして、取り付けた状態で「全塗装」への形をあえて取る事にしました。

 

 その意味には、このボトムブラケットが長年の錆がある事で、これをこのまま塗装の中に入れてしまう事で、塗装をされるボトムブラケットを前提に進めて行く事を選択したからです。

 錆での見た目と、その錆が今後にも出にくい形を考えて、ボトムブラケット自身が塗装を施したい思いがあった事で、フレームとの一体の形で「全塗装」をしてみる考えからそうしてみたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グリスアップを終えて元に戻して取り付けが終わった状態です。

 

 

 

 

 

 この後、

 ようやく塗装作業に入れる状態まで、これで進んで来られました。

 

 あとは、「全塗装」に入る前に、

 このボトムブラケットを先ずは塗装するところからを待つのみです。

 

 

 

 

 

 

 

その3では

ようやく「塗装作業」を始めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは・・

 

40年車の復活劇!

 

敷島自転車製 「LEVANTI」 の物語

26インチ シングルギヤー 

 

 

 

 

その1

~先ずは受け取りから部品外しまで編~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 若き頃・・

それは通学に・通勤に使われて来た自転車がある

 

 そこには

足としての役目を持ちながらも

その使う人の心の思いが

この自転車には同期で過ごして来た相棒への愛情が積まれている

 

 ある時期からは、そのお役目も終えてのそれからがあります

 

とは言うものの

 

何の特別な自転車の高級車と言う訳でも無く

それは

ただただいつもそばに居て

引っ越しの度に捨てずに連れて来ました

 

そうした自転車も

いつからかは表にずっと晒されるままになってしまって来て居て

錆や劣化も多くなってしまったけれども

それでも

何とも捨てる事なんて出来ない

いつかは手を差しのべてみたい「相棒」への

私だけの自転車がありつづけます

 

 

そこには

私の今にも続く「礎」となった物語があります

よろこびも悲しみも辛い時にも共に過ごした思い出の自転車なのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今

ここから始まる物語へのその自転車の行方とは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢だったカフェを実現へ!

この形が夢から現実に手にした事でほぼ完成を迎えました

今の現役の仕事もあと2年となった2025年にいよいよ開店を待つばかり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな

自転車のオーナーさんの思いから

 

 

 

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これより

オーナーさんの思いを受けて・・

 

自転車への復活劇に手をかける本題の「私のブログ」を始めます

 

 

 

 

思いを共にした自転車を

私の夢のカフェに迎えたくて‥♪

 

 

その形を印象付ける形で

オーナーさんの思いある自転車をここで共に活躍の場をつくりたい・・

 

そこには

いつもそばに感じられていて

 

そして常に

共に暮らしたかけがえのない時間を意識できるような存在感を感じたい

があります

 

その中に息づいているのは

「私」と言う今の形をつくり上げたあの頃の「礎」となった時の

相棒への気持ちをこのカフェでまた共にしてみる

 

 

 

そんなアプローチへの提案をさせてもらいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カフェの看板的オブジェへ

 

 

 

 

    40年物の復活劇・・

       制作への基準値は

        どこを目標にして考えるか・・・

 
 

 

 

 

 カフェのオブジェとして思いある自転車をここで登場させて行く形に対して、今のこの40年経った実際の状態からを読み取る事から始めなくてはなりません。

 

 

 

 見る限りには、ネジ類のすべてが錆が進んでいて固着による動かない事がすでに見受けられています。

 ここから今後の作業の是非に関わるものなので、その辺の実際の取り外しがどこまで出来るのか?が大きく左右します。

 

 

 ① 現地での車に積み込むための最低限の外し物をしてみます。

 すると、さっそくシートピラーが全く動かずに固着し切っていてどうにもならない事がその場で判明。

 

 

 ② 前車輪は何とかハブボルトが動いてくれて外す事が可能です。

 

 

 

 ③ ハンドルはステムとの取り付け個所のボルトが緩んだので動く事ができます。ただステム自身がどうなっているかは後日の作業時にする事に。

 

 

 

 

             

 

 

 

 

                      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おおよそ、車に積み込めるための部品外しに関してからを想定した「復活劇へのレストア」模様を想像すると・・ 

 

 この場合は、

 もしまったく部品が外せない箇所が多くて、そのままを出来るところまで進めるのであれば、完全な「オブジェ」として置くだけにする形の「看板」にする方向で考えるしかないでしょう。

 

 それでも、一つの思いにある自転車が、夢のカフェのところの「看板」役になれる事で、もう意味を成すとも考えられるので、それはそれで良しとしての基準に置きながら、あとは、そこからどうなるかを今後の作業の進捗状況から変更して行く形で充分だと考えるものが生まれます。

 

  

 

 

 

 見た感じからではそれほど重症ではない様子なので、さらにあれこれと想像した挙句の今の目標としては、これを「看板」でありつつ、しかも必要な時には「お買い物や散歩」レベルで使える「看板的動態保存自転車」を考えてみても面白いと感じられました。

 

 そのためには、もしその「動態保存自転車」をつくる上では、

 常に安全を意識した制作が重要となり、出来るだけ「復活」なので既存の部品は使う事が肝心でありつつも、そこは「安全」を優先にして、変える部品は拒まずに変えて行くと言うスタイルで制作にあたる事が最も作業を手掛ける上で大事となります。

 

 

 安全を確保した上で考えるイメージとは。。

 

 

 

 1  とにかくカフェの看板にもなる事では古くてもそれが「美しく綺麗である事」

 

 2  カフェとしての看板を担う「顔」なので、カフェの雰囲気を壊さずに、しかもそれ自体が品位が感じられて「オシャレである事」

 

   3  看板を兼ねた実際に乗りまわせる「動態保存自転車」にもあるために「快適に乗れる事」

 

 これら3点を目的にしながらの制作へと関わって行く事となります。

 

 

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    復活劇のはじまり!

      その部品外しからを見て行きます

 

 

 

 

 さて、

 2023年3月2日に預かって来てから、

 天候と手掛ける時間から2023年3月14日より始める事となりました。

 

 すでに、

 この自転車の錆びついているネジなどには結構深刻な状態も各所見られていたために、この日の前までの間は潤滑油浸透型のもの(CRC556)を取り外す部分のネジなどには日を置きながら何度か塗付への吹き付けをしておいてます。

 

 ようやく作業に入る時の3月14日の開始時の映像です。

 

 

 

 さあて、ここからどこを使ってどこを交換で使えるようにするのかを外しながら考えて行きます。

 

 

 

 

 

 

いよいよ外していきます

 

 

 

 運よくハンドルステム自身には固着が無く、それでも固い状態でのハンドルごとを上に上に持ち上げながらの左右揺らしながらの引き抜きをして、やっとの思いで無事に抜けました。 

 

 

 シートポストは完全に固着状態でそれを切り取るしか後はこの部分を取り去る事が出来ず、しかもフレームの中には切り取った残りのシートポストを残す事となります。 それではこの後の新しいシートポストを入れる事が不可能になるために、これをどうしたもんか?を考える事となります。

 

 色んなやり方を考えてもここからの改善策が無いために、致命的な状態で今後の復活劇への作業に大きく止められた形に置かれています。

 

 

 

 

 そこで、一つ考え方を変える事にします。

 

 

 もうこれは、元々のオーナーが乗って来た自転車である事を基準値にして、これ以上シートポストは動かないで「決められた位置」に今がある事を考えました。

 

 そうすると、次に考える点は、 

 福岡の「旅の自転車プラットホーム」の野田さんからの持ち自転車で、シートポストの固定型フレームとの一体型自転車を見せてもらった事があって、「自分しか乗らない自転車」としてもうサドル位置が決められた形のものです。

 それを、ここでうまく使う形で、この固着したシートポストをこのまま使う事にし、この状態からを一つの「フレーム」として延長させた形状に仕立てて行く感じで、トップだけサドルが取り付けられるものにして行く事で決めました。 つまり「シートポスト」が無いようである形・・・ほとんど見た目ではフレームになっていてそこに椅子のサドルが付く形みたいなものです。

 

 この後の作業の流れで、その形をつくるのをお見せできると思います。

 

 

 

 

 

 

 

次に

 果たしてクランクは外れてくれるか?

 ここは塗装作業に今後の大きな影響が及ぶ所なので、何とか外したい。

 そう願って、日を置く事さらに3日を要し、CRC556を入れて置く。

 

 そして取り外しへ。。

 専用工具で慎重に進めます。 錆びている事でも力任せではボルトの山を壊したり、ネジの部分も切ってしまわないかとその感触を伺いつつの力を入れたり抜いたりの感じで進めます。

 

 

 

無事に取れました。

 

 

 

とにかく外せるものはどんどん取って行きます

 

 

 前段階の潤滑剤の努力も叶って何とか取れて行きました。

 

 しかし、

 ハンドルステムは取れましたが、そのステムの固定させるための筒上の中の台形の「タイコ」は固着したままでくっついており、ステムの締め付けナットを差し込んで上からハンマーで何度か叩いて、下に落とせないかを試みましたが無理でした。

 これはこのままの残しとして、新しく短めのステムを使う事でその固着している部品の上で収まる形のものを使う事にしました。 これ以上叩き出す作業は中止しました。

 

 

 次の難関はこのチェーンカバーを外す事です。

 それには、真ん中のワッカを外さないと取れません。 まずカバーだけでも取る事でワッカの作業がしやすくなるので、その錆びついたネジを壊さないようにドライバーを入れます。

 


 

 

 何とか上のひとつは外れましが、下のネジがプラスネジの山が壊れて来そうです。これ以上力を入れても頭を壊すだけです。

 

 

 そこで、レンチが使えるように、ネジの丸い形を、ナット形状にさせるために金属ヤスリで丹念に削ります。

 

 

 これでネジの形が「ナット」のようになりスパナで挟める形になります。

 これなら力が掛けられます。

 

 

 

 こうしてほぼ外観の部品類はおおかた取り外せたことで「レストア」への中心の「塗装」は出来る形まで進められました。

 

 

 

 懸念の場所であるボトムブラケット(BB)も回転にだいぶ無理があるので、ここは外せれば外してグリスの入れ替えをしたい。

 ここを外すための工具で始めるも、かなり固着していて苦労しました。

 

 取り出すと、

 驚きです・・何ともこの中にはグリスと何かの生きものの卵のような殻とも言えるものがグリスと一緒になってのかたまり状態があって団子状にこの心棒に固まってました。

 それを取り除き、すべての油類と汚れの数々を「部品洗浄剤」で洗い落とします。

 

 

 先ずは芯となる部分を汚れ落としをしました。

 

 

 

右側の「ワン」は取らずに裏側から洗浄して綺麗にして行きます。

 

 

 

 これで外したいもの全部が取り外せた形になります。

 

 

 

 この中から、実際に乗る事を考えての「看板的動態保存自転車」へのこれからの制作レストアにおいて「安全」を考えてのところから、既存の部品類で生かすもの、そして安全上避けた方が良い部品、今後の新しいきれいになった際の出来上がりのデザイン上で使わない部品類などを分けます。

 

 そして、要らないものは箱に入れてオーナーさんへそのまま戻す事で、実際のその後の処分するしないを私の方でなくオーナさんにして頂く事が大事なので、そのものをまとめます。

 

 

 

 その中で、

 既存の部品として復活させるものは磨きあげて今後の部品として使って行きます。

 これが、その部品です。

 

 ここで足りないものは、この後すべて新品かその類のもので揃えて行きます。

 

 

 

 

 

そうしてようやく、

 

 塗装の前段階の形までにする事が出来ました

 

 

 

 

 

 

 

つづきの

この後の作業からはいよいよ本題の「復活劇」となる「塗装」作業の部門に入って行きます。

 

 

 

 

 

その2として

~塗装前の下地つくり編~

 

次回にはご紹介していきます

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

      福岡から離れて・・・

            オシャレロードバイク

 

CARLTON 

 

 

 

イベント参加で走るカールトン自転車物語

 

 

 

 

 

 

 

  福岡の街中をおしゃれ感覚でゆっくりと乗るためのカールトンも

       このほど、「プジョーのPY10」にその役を譲る形で

   今後はあちこちで開催される「自転車イベント」の専用車として

      神奈川保管にしてその出番ごとに現地で乗るためのものとしました。

 

 

 

 

 

 

 そのため、ずっと福岡で走って来ましたがここを離れる事になりました。

 

 

 

 

 

 今日はそのような事から

  名残り惜しい福岡の街を印象深く心に残す時間へと運びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  福岡の街なかを

     オシャレ時間の楽しみながら・・・

 

 

 

 

 

 

 気持のよい福岡天神から中洲の公園川沿いの遊歩道を散策に来たところです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街は早くもクリスマス気分ですねえ 

 

 

 

 

 

 

なにかと洒落たお店が並ぶ福岡の街では

海風の香りある風を感じながらの

楽しい愉快な時間が待っています。

 

そうした中を

オシャレな気分で「大人の嗜みな時間」に変えてそれを楽しむ。

 

それにふさわしいカールトンがあります。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

CARLTON

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう・・

福岡の出会いをつくったもの

 

私は

しばらく旅立ってきます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また帰るその時まで・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~CARLTONより~

 

 

 

 

 

 

 

2022年11月24日

 

 

 

 

 

 

 あの

   ロードレーサー

    PEUGEOT  PY10 

 

   オシャレロードの

     「スポルティーフ」への物語

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福岡の街で嗜む時間へ

 

 

 最速を誇るロードレーサー

その自転車を

あえて悠々と嗜む時間へのひと時を味わう・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福岡の街の香りと風を感じながらの大人の嗜みな時間を楽しむ

 

 街中をポタリングしながらのオシャレ時間なひと時を過ごしてみたい・・

 

そこから始まるPY10の物語

 


 

 

 

 

 

 

 

PEUGEOT  PY10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PEUGEOT PY10

それは1975年以降にみられるプジョーのロードレーサー

 

この辺りは国際レースで優勝を重ねていた

プジョーのPX10からSUPER PX10との重なる同時期にあるもので

その筋の専門家に尋ねないと非常に分かりにくい程どれも同時期に存在する

 

一見PX10と見分けがつかないほどPY10との差が分かりにくい

フレームだけを見てくとどっちがどっちなのかが分からないくらいに似ている

 

 

 

当時の資料を参考にするとPY10はブラックのストロングライト105を付けていた

唯一見分けるとなればこの辺りでPX10なのかPY10なのかを区別している

 

 

 

 

 

 

 

ここからを変えるべく

PX10と同じ感じに今はなっている

実際のこの頃のPX10では

フレームのラグの所の縁取りがゴールドを入れている事などがあげられる

 

 

 

実際のこの頃のPX10では

フレームのラグの所の縁取りがゴールドを入れている事などがあげられる

しかし80年代に入ると最終的にはPX10の名前が残る形で

見た目もフレームの材質も大きく変えて

レース界ではその一つになって活躍していたものがあります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スポルティーフへ

 

 

 

 

 

 

ブルーメルのマッドガードを装着し

当初のマイヨール700にスーパーチャンピョンレコード チューブラーを外してみる

 

 

 

 

 

イベント用に出品した際のPY10のスポルティーフ  

「第一回フレンチベロミーティング2022」 2022年10月15日にて

 

 

その時の「片倉館」展示模様から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PEUGEOT PY10

各所の細部を見てみましょう

 

 

 

 

 

 

実際の75年以降からのPY10にみられるものとしては

チェーンホイールはブラックの物が標準装備されていて、見た目ではこの個所で類似するPX10との区別が出来るような記憶が残ります。

 

 

 

ここではPX10に似せると言うよりは

ブラックのチェーンホイールが私の中では好きでない事で

あえてストロングライト93のシルバーで、この当時の軽量化を図った穴あきを表側に入れる事としました。

 

ギヤーは53/42 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

700Cのホイールはクリンチャー

ハブはマイヨールの「ヘリコマチック」のためにフリーもヘリコマチック仕様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スプロケットのフリーではロードレース時代の14~21クラスギヤー比でここでは7段から6段に減らしたものでこのフレームで使えるための幅を調整しました。

 

 一番ロー側の13ギヤーの部分は福岡の「旅の自転車店プラットホーム」にて外してもらいました。

 

 今は2段目だった14歯が1段としての全部で6段です。

 

 

 

 

実際にハブに装着して締め付けには専用工具が必要であります

神奈川にホイールがあったために

今度は「葉山自転車市場」に持ち込んでハブに取り付けてもらいます

 

このPY10のフレーム幅が120㎜

 

ホイールの6段使用幅が127㎜ 

スペーサーを一つ外すかを考えましたが、フレームとのセンターがずれる事で

その調整を考えると7㎜分を広げながらが出来るかをはめてみれば

無理せずに入った事でこのままを使う事としました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TA製のフロントキャリアをスポルティーフらしく装着

 

 

 

 

 

 

サドルバッグ用にキャリアを制作

 

 

自転車専用のものではないので

ここではDIYセンターや100円ショップなどで売っている

建材及び家具用の金具を組み合わせてつくり上げていく

 

 

 

 

取り付けるバッグは

このような私の定番のヴィンテージものビジネス紳士カバン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オシャレ感がある「ユーレ」のスピードメーターを飾りでつける

 

 

 

 

 

 

 

CORLTON 

から

PEUGEOT PY10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福岡でオシャレ感を楽しみながらの走るための「CORLTON」を

このほど

「イベント向け」に使いたいとして

福岡専用に置かれていたものから「イベント専用車」にしばらく置く事としました

 

 

 

 

それに代わるものとして

このPY10のほぼ似た形で

その担う形の「バトン受け」をする事としたわけです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PEUGEOT PY10    

 

 

 

 

 

 

これから福岡の街中を

どんな感じで走りを楽しませてくれるか・・・

 

楽しみにしよう!

 

 

 

 

 

映像は福岡天神の中洲地区の川沿い遊歩道にて   2022・11・8