②からの続き。
まず何度も言いますが、本当は、すべての子ども達から、サッカー(試合)を取り上げる事は、しちゃいけないんです。
子ども達は、サッカー(試合)をする権利があるんです!
でもそれが、わからない人が多い。
だからよしひろ君が、ベンチにいることのデメリットを考えてみたいと思います。
下手なよしひろ君をベンチに置いておいても、デメリットなんて何も無いよ。
だって試合に出ないんだからって思うかと思いますが…。
でも、もしかしたら、よしひろ君には、サッカーの才能があるかもしれない。
今はまだ、誰も気付いてないけど。
小さくて、遅いよしひろ君だけど、すごい練習熱心。
成長は遅くても、着実にボールを扱う技術は、身についていってる。
加えて中学生になる頃、急激に身長が伸びて、それに伴ってスピードもついて。
そしてたまたま参加したセレクションで、その才能を評価されて移籍。移籍先で大活躍して、元いたチームをやっつけちゃうかもしれない。
選手の能力や評価が逆転する事なんて、別に珍しくもないですもんね。
または、試合に出れ無いからつまらなくなって、大好きだったサッカーを嫌いになって、チームをやめてしまうかもしれない。
実は後に野球に転向して、二刀流でメジャーリーグで活躍。サッカー界は、巨大な才能を捕り逃してしまうかもしれない。
はたまた、そんな子が日本中にいて、サッカー人気が無くなって、日本サッカーのレベルが下がってしまうかもしれない。
なんて………、そんなのどうでもいいですよね。
サッカーの人気は、どうせ落ちない。
代表戦が大好きだし、選手人口だって世界の強豪国と同等かそれ以上いる。
ちょっと話は逸れるけど、私は、近い将来日本がワールドカップで優勝するんじゃないかとも思ってるんです。
今の才能の無い(と思われる)選手を切り捨てる育成でも、小さい頃から、異常なまでにサッカーをさせて、生き残った選手をどんどんヨーロッパに送り込んでいけばね。
でもヨーロッパや南米のように、子どもから大人まで、誰でもサッカーを楽しめるようには、ならないと思ってますけど。
それによしひろ君が、大谷翔平になる事も可能性としては、限りなくゼロに近いでしょうし。
でも、よしひろ君がちゃんと試合経験を積める環境があれば、チーム力は間違いなく上がりますよね。
チームに競争が生まれて、チーム全体のレベルが上がれば、練習の質も上がる。
チームの誰かが、試合に欠場したとしても、同じ様に強さを発揮する事ができる。
よしひろ君をちゃんと指導して、レベルを上げる事ができたら、育成の手腕が評価されて、チームの評判も上がる。
メリットはあるのに、そうしないのは何故なんでしょうか?
公式戦ばかりが重要視されてるから?
チームが勝てば、人が集まるから?
結局勝ってるチームに人が集まるし、集まった中からいい選手を選んで、試合に出して結果を出す。
結果を出すチームが、一番評価されてるんですよね。
勿論指導者だって、鬼じゃ無いし、サッカーを愛してる。
だから、サッカー下手な子ども達にも、サッカー楽しんでもらいたいって気持ちは持ってる。
少しでも上手くなって欲しいって思ってる。
でも公式戦には出せない。
公式戦って結構沢山ある。だから公式戦の準備の為の試合でも出場時間に差をつけて、固定メンバーの強化を優先させる。
試合の出場時間を一定期間内(月単位等)で均等にするルール作り。移籍を簡単にする仕組み。1チームあたりの人数の上限を決める事。
それが出来ないなら、公式戦を無くしてみるのもいいかもしれませんよ。
公式戦の為の強化では無く、選手1人1人の育成スケジュールを立てる方が、日本サッカーのレベルアップに繋がるような気がしますけど。
もしくはチームの選手の公式戦出場時間を公開するのもいいですね。出場時間がゼロの選手が沢山いるチームなのかどうか、入る前にわかればね。
実際、数は少ないかもしれないけど、補欠ゼロを実践してるチームもあります。
そんな取り組みがもっともっと取り上げて欲しいです!
でも、いろんなチームがあって、選べればいいんですよね。
って意見には、実は反対です。
どんなサッカー選手にも、充分な出場時間が確保されるべきだと思ってるので。
そして、AチームとかBチームとかレベルによってチームを分けるなら、同じ熱量で試合に臨む事。
これも大事だと思ってます。
メッシ君とよしひろ君、二人ともに同じだけ出場時間を与えても、二人ともにレベルアップできるし、悪い事より、良い事の方が多いと思います。
お得意の人生経験的にもね(笑)。