映画②「死刑にいたる病」他人の心を操るシリアル・キラーの手口 | 私の5 室は映画館・映画レビュー

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2022年5月6日公開 128分
5/7(土)鑑賞 満席


おはようございますおねがい

こちらは続き記事です、「死刑にいたる病」のあらすじは省略しています

⇩をクリックするとあらすじに飛びます


考察


①猟奇的シーンについて(5/8投稿済)


②優しい人の仮面を被って、他人の精神を支配する悪魔について(本日投稿)


③自尊心が低い人は、扱い方次第で言いなりになるのか?

〜シリアル・キラー榛村の発言(未投稿)


②心を支配し操作する


 誰もが騙される演技性人格


榛村大和(阿部サダヲ)は24件もの殺人容疑で逮捕され、世間を震撼(しんかん)させた連続殺人鬼・シリアルキラーです

榛村大和(阿部サダヲ)自身「何人殺したか記憶にないんだ」と言い放つ程長い間

10年以上も続いた犯行ですが、彼が全く疑われなかった理由があります

それは彼が優しい顔立ちで、愛想と人当たりが良い為、老若男女問わず人気があった事


犯行が発覚しても「まさかあの人が」と言われる、仮面を被っていたその演技力

 人を巧みに操る(人心掌握術)


彼がどうやって警戒心を抱かせずに、少年少女の心に入り込み “ターゲット” の心をうまくつかんでいたのか

本作ではそれは、パン屋を営んでいた時の回想シーンで描かれています 


少年少女のペースで話し、大袈裟に褒めて好意を抱かせて彼らが注文した商品の他に、ジュースやパンを「サービスだよ」と無償提供していました、ただより怖いものはないですよ

雅也が榛村の手紙を読んで、わざわざ刑務所まで会いに行って頼みを聞いた事も、雅也は既に中学生の頃から心を支配されていた、と言えるのかもしれません

この作品の見所


 雅也(岡田健史)の場合


独自に調べをすすめる雅也(岡田健史)は、刑務所の榛村大和(阿部サダヲ)に、定期的に報告に行きます


シリアル・キラー榛村との面会を重ねるうちに、雅也の言動に変化が生じていきます

だんだんと、恐ろしいものに支配されて変化していく人間の様子が描かれていました
 

 対する、シリアル・キラー榛村(阿部サダヲ)の場合


ターゲットに巧みに暗示をかける
シリアル・キラー榛村の選ぶ言葉や態度
驚愕もので、観る価値がありました


支配したターゲットに向ける、この目
映画のポスターの目が、まさにそう
爬虫類のような目、全く光が宿っていない
この目を向けられたターゲットが、動けなくなるのもわかります


狙った獲物は逃がさない、執着心
暗示をかけて、精神的な支配を続ける
ターゲットがそれとわからないうちに、榛村の支配下に置かれている恐ろしさ

作中では、沢山張られた伏線を回収していく終盤にそれが明らかになりゾッとします 

感想


雅也(岡田健史)と榛村(阿部サダヲ)の終盤の心理戦はとても見応えがありました
本日も、楽しくはない内容のレビューを読みに来て下さりありがとうございました

母の日でした♡ 

 お花より、クッキーより、私はいかが?

 はい!もちろん猫たんが一番です!! byママ