2023/11/22
住まいは借家か持家か「心の持ち方」で自由に決めればよい。自分は物心ついた時から借家の長屋住まいだった。心の持ち方も何も考える必要もなく以後も何も考えていなかった。
そんな長屋に59歳まで住んでいた、借家ながら前庭に向う離れ部屋や広い裏庭のある間取りが好ましかった。後年裏庭に面した廊下を広げて自分の書斎にした日々が懐かしくてならない。
住まいも仕事と同じで自分が選んでいるようで実際は住まいが自分を選んでいる思いを受ける。後年嫁いで7年目の娘が家を建て同居しようと言ってきた。
それが無かったら気に入った長屋住まいを続けていただろう。縁があって近所の土地に今の家を建て60歳から住んでいつの間にか23年になる。自分もいつしか82歳になっている。
最近この家を妙に好ましく感じさせるのは中庭の風情である。ツバキ・ササ・ジンチョウゲ・クンシラン・シュロチク等の常緑樹が無造作に並んでいるだけだが歳月を感じるのであろう。