よっちんの桜に見守り見送られ2024年4月8日 | yottinのブログ

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4月8日月曜日曇り。暖かい。

今日は、視野の日(勝手な命名)。

八間通り公園の3本の桜は

満開を迎え、風が吹けば桜吹雪。

でも、綺麗な花吹雪も寂しく感じる。

俺は満開になった桜が好きではない。

何時散るか、何時散るかと

俺の心を弄ぶからだ。

午後向かう透析センターの病院にも

思い出の桜の木がある。

5歳の頃、一人で入院していた病室。

脱腸と盲腸切除の手術が終わって

不安だったようだ。

縫った傷口が突っ張って動けない。

窓から外の桜の木を眺めていた。

おならが出るまでと、

水分の摂取を我慢していた。

ペニシリン注射が痛かった。

ブドウ糖注射が太くて怖かった。

そんな臆病な俺を和ませてくれたのは

桜の木にやって来る小鳥たち。

枝を渡り歩いてはピーピー鳴いて。

でも何処かへ飛んで行ってしまった。

もう、来ないかなと目を覚ますと

何羽もの小鳥が枝に止まっている。

ちらちら俺を見ながら大騒ぎ。

小鳥はどんどん増えていった。

「鳥さんが遊びに来てくれた。」と

親に言ったらしい。

その時におならが出て、

褒めることのなかった親が、

「よく頑張ったね。」って。

幼い俺が一人で頑張れたのは、

小鳥のお陰かな。

花が咲いていなくても

病室から見えた桜の木のお陰かな。

透析を受ける病室の外にも

当時の桜の木は残っている。

この桜の木は、66年の歳月で

多くの人を見送ってきたのだろう。

俺も何度見守ってもらったことか。

何年か後に俺が散ったら

花吹雪ももう寂しくないから、

盛大に桜吹雪で見送ってよ。

よっちんでした。