三木露風作詞、斎藤佳三作曲の『ふるさとの』。
昭和7年に建てた母屋の二階へ上がると聞こえてきたヨ。
よっちんのお父さんがよくレコード聴いてた部屋から。
だれもいないのにおかしいな。
雨戸が閉まっていて、中は真っ暗。
気味悪いっていうより、しみじみ聴き入ったりして。
よっちんの頭がおかしいのかな。
よっちんには時々起こる現象。
だれも居ないのに。
歌詞はないんだ。演奏だけなんだ。
でもこの曲、滝廉太郎の『荒城の月』よりも好きだったな。
同じおぼろ月を想像できる曲なんだけど。
雨戸を開けたら聴こえなくなちゃった。
雨戸閉めてみたけど聴こえない。
やっぱ、よっちんの頭おかしいのかな。
母屋じゃ、よっちんは若いころ、クラシックばかり聴いてたはずなのに。
何だか分からないんだけど、
昭和初期からの曲が多く聞こえるんだよな。
ひょっとして、ここはよっちんのパワースポット?
よく分からないヨ。
気にしないで行こう。楽しんで行こう。
家族に言ったら気持ち悪がるから。黙ってね。
勝手にでてくる曲。よっちんは楽しんでるよ。
いつか、よっちんの勝手な脳が否定されるまでは。
元気でね。お願い。『よっちんの脳』。
聞こえるはずもない音楽に、脳の働きに疑問を持ち始める
よっちんでした。