

去年の南イタリアの旅で、アマルフィを発つボートから海岸をみていて
なぜか突然(あたまのなかで)流れてきた曲があって
そのことを書こうと思いながら忘れていて・・・
その時がきました。(アイスランドの続きをさしおいて 笑)
きっかけは、木曜日に友達がとつぜん招待してくれた、クイーンエリザベスホールでのフィルハーモニア管弦楽団のコンサート。
"Bohemian Legends" というテーマで、ボヘミア楽派とよばれるチェコ出身の作曲家(ドヴォルザーク、ヤナーチェク、スック)の名曲を聴いてきました。
* ボヘミア:現在のチェコの西部・中部地方を指す歴史的地名
ソウルメイトかもしれないな、と思いつつあるこちらの友達と、心ふるえる経験が一緒にできた。
「さいきんチェコが気になるからチケットとってみた」というランダムな選択だったそうですが、本当に素晴らしいコンサートでした。
スラブ系の作曲家の音楽は、哀愁と力強さ、ノスタルジー、愛国心、そんな心をゆり動かす魅力を感じます。
民族音楽的な要素のせいか、いい意味で人間くさい。天上の音楽というよりは、Down to earth で、大地とそこに生きる人間そのものな感じで。
話をもどして、アマルフィの海上で流れてきた曲は、スメタナの「モルダウ」でした。(そのときは何かわからなくて困ってたんだけど、あとで突き止めた)
モルダウ「わが祖国」より(カラヤン指揮)
スメタナも、ドヴォルザークやヤナーチェクに影響をあたえた偉大なチェコの作曲家。


アマルフィの海の上、こんな景色をみながら「モルダウ」がながれてきた。(南イタリアの海と東ヨーロッパの大河、ずいぶん雰囲気ちがうけど。笑) 音楽の壮大さと、水の流れを表現する音のせいかな・・
とっても気持ちがいい経験でした。
ドヴォルザークの「スラブ舞曲」も、なにかの拍子に流れてくることがあるので、やっぱりチェコ系の音楽が好きなんだろうなあ。
そういえば、美しい夕焼けをみながら流れてきた音楽のことを書いたことがあります(こういうの、いいなあ。(恋))
これもあとで何かを突き止めたわけだけど(チャイコフスキー)、なかなか楽しかった。

今回のコンサートではドヴォルザークのヴァイオリンコンチェルト、ヤナーチェクの Fairy Tale(おとぎ話)に魅せられました。
そして圧巻の、ヤナーチェク「シンフォニエッタ」
後で知ったのですが、この曲は村上春樹さんの「1Q84」の冒頭に登場し、作品中で重要なキーワードとなっているそうですね。(ちなみに振付家イリ・キリアンはこの曲の振付が出世作となったのでバレエファンにも知られているとか)
久しぶりに春樹さんの本を読みたくなりました。
(小説をぜんぜん読まなかった私。村上春樹さんの作品だけは・・と2008年に書いてた)
読書について
日常が小説に
いま調べたら、カフカってチェコ出身・・
そんなわけで春樹さんの本を読みたい。「1Q84」を読んでヤナーチェクを知った人が多いそうですが、その逆をしてみたい。(ちなみに私がヤナーチェクを知ったのはこのコンサートのおかげ)
そしてチェコに行きたい。プラハに。

コンサートメモ
* 指揮 Jakub Hrůša(ヤクブ・フルシャ):2011年に『グラモフォン』誌に「大指揮者になりそうな10人の若手指揮者」の1人に選ばれた
* The Philharmonia Orchestra:愛称 "The Phil" イギリスの世界一流オーケストラ/本拠地はロイヤル・フェスティバル・ホール(ロンドン)/世界で最も録音の多いオーケストラとしても有名